鏡文字時期はその時のこどもの発達特性を伸ばすチャンス!
- 2020.11.11
- Blog

【書く】にパワーがいるタイプの娘も、最近は彼女比で段々と学校のノートを書いて帰ってくるようになりました。
だいぶ学校でノートを書いて帰ってくるようになってきてふと思ったのが、「鏡文字がなくなってきたなぁ…」という事。
「なくなってきた」だけあって、たまーに間違える事が実は未だにあったりするんでけどね^^;

うちの子、鏡文字を書いてしまうのですが、これって直した方が良いのでしょうか?
といったご相談を受ける事があります。
…という事で、今回はその辺りについて書いてみたいと思います^^
目次
こどもの鏡文字は発達段階的に出て当たり前のもの
こどもに【鏡文字】を書く姿があるのは、
文字が書けないのではなく、
そして多くは文字が認識できないのではなく、
その時のこどもの脳が持ち合わせた【情報処理の仕方】によるものであり、
発達段階的にあって当たり前といえるもの
そして多くは文字が認識できないのではなく、
その時のこどもの脳が持ち合わせた【情報処理の仕方】によるものであり、
発達段階的にあって当たり前といえるもの
なのです。
そう、幼児さんに多く見られる鏡文字を書く姿は幼児期のこどもの脳の発達段階による【情報処理の仕方】の表れとして起きている状態といえるのです。

発達段階的に幼児期のこどもの脳は
イメージ処理を得意とする時期
人間の脳の発達は、概ね
0〜3歳→右脳が優位に働く時期
4〜6歳→段々左脳の働きが活発化してくるが、右脳の優位性もまだまだ強い時期
7歳〜 →左脳が優位に働いてくる時期
4〜6歳→段々左脳の働きが活発化してくるが、右脳の優位性もまだまだ強い時期
7歳〜 →左脳が優位に働いてくる時期
といった形で移行していきます。
もちろん個人差は生じますが、概ねそういった形。

この
【右脳が活発的に働いている時期】の物事の情報処理の仕方は、
【イメージで捉える】というスタイル
【イメージで捉える】というスタイル
の時期なんですね。

イメージで捉えているって、言い換えると、
突然「ドラえもんを何も見ないで描いてみて!」と言われて描く、
「絵心ゲーム」で描く絵のような感じ
「絵心ゲーム」で描く絵のような感じ
なんですよね^^
自分では「こんな感じかな?」と記憶していて、実際に描き起こしてみたら…
「全然違う絵だった!」みたいな^^;

こどもが鏡文字を書いたら直した方がいいの?
さて、ご相談で多く頂きます
こどもが鏡文字を書いたら直させた方が良いの?
そのままにしていても直るの?
そのままにしていても直るの?
に対するお答えですね。
これですが、
直させなくてOK
です^^

「イメージで捉える」という言葉からも想像がついてくると思いますが、「イメージで捉える」からこそ理屈抜きで「なんとなく…」で身につけていくスタイルが向いているのです。
この「なんとなく…」での吸収の仕方を好むのが右脳が優位に働いている時期の特徴でもあるんですよね。
すこーしだけ話が逸れる感じになると、幼児期のかけ流しがとても効果的なのは、この「なんとなくで吸収」する脳が働いているからなんですよね♪
だから「なんとなーくかけ流す」それだけで十分なのです^^

ですので、書き直しを促すのであればそれくらいの時期から良いですね!
ただ、左右の概念がお子さんの中で確立していった時には、「右側にふくらむよ!」など伝えていくのは良いですね!
「正す」というのは、ムリに今のこどもの特性を別の型に当て嵌めようとする関わりになってしまいますので気をつけましょうね!
こどもが鏡文字を書いていたら
ある意味ラッキーチャンス!
【鏡文字を書く】という姿をこどもが見せると、「親」となると多くの方がどうしても正しさが気になり始めてしまいますが、
鏡文字を書く姿は発達段階的にみて当たり前であり、
書いている姿があったら我が子の発達にあったアプローチをすればよく、
焦って直そうとしなくても大丈夫な様子
書いている姿があったら我が子の発達にあったアプローチをすればよく、
焦って直そうとしなくても大丈夫な様子
なのです。
それどころか、私は娘に鏡文字を書いている姿があったら、「ラッキー!」とすら思っていました^^

因みに8歳になった今でも時折鏡文字を書いてしまうのは、彼女の特性がそのまま「イメージで情報を処理をする視覚優位」であるからであり、且つ各々の優位性のギャップが大きく、より視覚優位派さんだから^^
故にまだ時折鏡文字があるんですよね。

というのも、
右脳が優位的に働いている時は、英語習得に優位な脳が働いている時とも言える時期だから
ですね!
ほら、「幼児期は英語の習得にベストな時期!」っていいますよね。
それはこれが所以なんですよね^^

ですので、お子さんが鏡文字を書いていたら、幼児期のこどもたちが得意とする諸々の吸収力にまだ長けている時期と思ってガッツポーズをしちゃいましょう!
このように【こどもの発達段階や特性や特性を知る】という事は、こどもを伸ばしていく上でとっても大切な事です^^
一見、マイナスに見えるような様子にもしっかり『プラスの側面』が隠れており、それを知り理解する事で、我が子へのアプローチ法が見えてくるだけでなく強みを伸ばしながら関わる事ができますよ^^




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Author:林 智代乃 投稿一覧
「英文学科」「児童教育学科」を卒業。
「英語」と「子どもの発達」に興味をもち、両方を活かせる職を考えるも多くの子どもの発達を傍で見守れる幼稚園教諭として働く。
幼稚園教諭時代に日本語を話せないインド人の子をクラスで受け持ちバイリンガル保育をする事になった事で「子ども × 英語」への思いが再燃。
子どもの言語習得力にとても興味が湧き、児童英語講師の資格(J-Shine)取得や現地幼稚園での研修を受けるなどの為に留学。もっと『子ども × 英語』について知りたく5年勤めた幼稚園を辞め、民間英語学童に就職。
発達について追求していけば行くほど、『全ては繋がっている』と感じ、「この繋がりを活かせば日本語での関わりでも英語力を伸ばす事は出来るはず!」と思うようになる。
ここから日本語で語り掛け、日本語いっぱいの生活を通して『英語を吸収し易いタイプ・アウトプットし易いタイプ』に育てていく関わりを意識して行うようになり、我が子は1歳半で日本語も英語も独力で文章立てて話せるようになり、その後順調に英語力を付けていく。
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