読み聞かせ
この時間は『こどもに積み重ねていきたい時間』としてよく言われ、「小学生になってもできる限り読み聞かせをすると良い」とも言われる時間。
おうち英語をしていく上でも、かけ流しの次に欠かせない関わりとも言えるものですよね。
そんな『読み聞かせ』から得られるもの、そして読み聞かせをするからこそ育つものについて、
・『おうち英語』などの【言語習得】という角度
・グローバル子育てという角度
・グローバル子育てという角度
から改めて書いていってみようと思います^^
目次
読み聞かせをする事で得られる効果を改めてみてみる
私自身、小学校4年生の娘への読み聞かせはまだまだ現役です。
まだまだ読み聞かせし続けるつもりでいますし、娘よりも年齢の大きなお子さんをお持ちの方の中でも「まだまだ読み聞かせをしているよ!」という方も少なくないと思います^^
こどもが受け入れてくれる間は続けていきたいもの。
もちろん、「読み聞かせをするのは苦手…」という方もいらっしゃるとは思いますが(それはそれで大事にしたい感情!)、読み聞かせを続けていきたいと思われる方の多くがそう感じられているかと思います。
そこにはやっぱりメリットがいっぱいあるからですよね!
そのメリットを改めて見てみると…
・想像力(イメージ力)を育む時間
・感情を豊かに育まれていく時間(心を育む時間)
・言語能力を育む時間
・集中力を育む時間
・記憶力を育む時間
・親子の絆をより育んでいける時間
・感情を豊かに育まれていく時間(心を育む時間)
・言語能力を育む時間
・集中力を育む時間
・記憶力を育む時間
・親子の絆をより育んでいける時間
といったものがザッと挙げられます。
因みにこれらは『おうち英語』などの言語習得においても、そしてグローバル時代を活きる子を育む上でも欠かせない要素がいっぱいです。
その部分を1つ1つ見ていきたいと思います^^
おうち英語などの言語習得にもグローバル子育てにも欠かせない想像力
まず【想像力(イメージ力)】。
知らない言葉に触れる時、『どういう意味なのだろう?』と想像を働かせることは大事。
「想像力で分からない部分を埋める」という作業は言語習得においてとても大事になるので、そういった意味でも想像力を育んでいく機会になる読み聞かせはとても重要な役割です。
想像力を育む時間を積み重ねていく事で、物事を『イメージで捉える』という事も段々と上手になっていき、言語をイメージで捉えながら習得していく事もできるようになっていきます。
そして、もちろんそれだけでなく、最近の研究では、
【想像力】を働かせる事で
・言葉に関する領域の活動がプラスして見られるようになる
・脳の判断力や感情等を司る部分から記憶力を司る部分に流れるように働きかけをしている
…という効果が確認
・言葉に関する領域の活動がプラスして見られるようになる
・脳の判断力や感情等を司る部分から記憶力を司る部分に流れるように働きかけをしている
…という効果が確認
されています。
要は『想像力』を育む事、その時間自体が言語習得においてプラスの効果が得られるという事です。
また、この『想像力』はこれからより進むグローバル時代を活きる子たちには備えていけたら良いもの。
グローバル時代とは言い換えれば、『様々な価値観を持った人々と生きていく時代』です。
そしてこれからより進むグローバル時代において求められる人間力の1つである『リーダーシップ力』。
この『リーダーシップ力』は、『様々な価値観・強みを持った人々の良さを引き出していく力』を意味しています。
これらに共通して求められるのは『想像力』です。
優しさ・思いやりはじめ、様々な価値観を持つ人々と共存していく上で必要なリーダーシップ力は、ほんの小さな『想像力』から生まれるものだと考えています。
そういった意味でも【想像力】は本当に大事な力なんですよね^^
感情の豊かさは相手を知る事に繋がる
【感情の豊かさ】に関しては、先に書いた【想像力】とリンクするもの。
絵本はじめとする読み聞かせでは、そのストーリーに出てくる登場人物を疑似体験する事ができる時間でもあります。
その疑似体験をする事で、
・様々な感情がある事を知る
・人によって捉える思い/受け取るものが違うという事が知れる
・人によって捉える思い/受け取るものが違うという事が知れる
機会になります。
人はどうしても『自分』という世界の物差しで物事をみてしまう部分があります。
だからこそ、先にも書いていますが『様々な価値観を持った人々とより共存していくこれからの時代』を考えた時、いろいろな考え方・感情がある事を知る事はとっても大切です。
そんなこれからの時代に反比例するか如く、今の時代は様々な人の価値観や考え方に触れる機会が減ってきているので、そういった観点からも絵本等の読み聞かせを通して育めるこの時間はとても大切だったりします。
読み聞かせによって育まれる言語能力はおうち英語において見過ごせないもの!
この【言語能力が育まれる】は言うまでもないものだと思います。
まず
人の言語能力には『インプット力(受容能力)』と『アウトプット力(産出能力)』があり、アウトプット力がインプット力を上回る事はない
ですからね!
ただやっぱりお伝えさせて頂きたいのは、それだけではありません^^
例えば、『おうち英語をしていく上で欠かせないのは読み聞かせ』と言われると受け取るのは『英語の(絵)本の読み聞かせをする』だと思います。
確かに先にも書かせて頂いていますが、『アウトプット力がインプット力を超える事はない』からこそ、英語のインプットは大事です。
大事ですが、
第二言語のインプット力には母国語力が関係する
のです。
だからこそ『おうち英語をしていく上で欠かせない読み聞かせ』が意味するのもは『日本語の絵本も英語の絵本も』という事。
関連記事
こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。前回、SNSなどを見て不安や焦りなどを感じ易いおうちの方に向けた記事の前編を書きました。もしまだお読みでない方は、是非前編からお読み頂けたら…と[…]
読み聞かせを通して育まれる言語能力が言語習得に大きく影響するからこそ、読み聞かせ時間は大切なのです。
読み聞かせには『絵本の読み聞かせ』と『文庫本などの読み聞かせ』があると思います。
我が家でも両方の読み聞かせをしていますが、まだまだ絵本に触れる時間を敢えて大切にしています。
それは絵本を通して、国語力を伸ばしていく上での基礎土台をしっかり育めるから。
そして国語力は算数・理科・社会すべての教科に通ずる力になるからです。
学生の時に塾の講師をしていた事がありますが、その際、数学が苦手な子に出していた宿題は数学の問題ではなく『絵本を読んでくる事』としていた経験があります。
それだけ本当に国語力は全てに通ずると実体験からも感じています。
『集中=心地よさ』を体験する時間
【集中力を育む時間】にもなるのが、読み聞かせ時間。
ただ、絵本の読み聞かせを沢山積んだら集中できる子になるのかと言えばそうでもないのですが、『意識を1つのところに向ける』という体験を積んでいける事は確か。
『読み聞かせ』という経験をきっかけに『集中する力』をつけていく子もいれば、『意識を1つのところに向ける』事ができるようになる子もいるという感じです。
ただ、どちらにも共通して言える事は、そこに身を置く事に『心地よさがある』という事。
心地よさがあるからこそ集中の経験が積め、心地よさがあるからこそ意識を1つのところに向けられる訳ですからね!
心地よさからくる反応や成長を考えると、そういった意味でも読み聞かせ時間は積んでいってあげたいものですよね!
私は娘の小学校で読み聞かせのボランティアをしているのですが、この辺りは実体験としても結構強く届くものがあります。
記憶力が育まれるから推測ができる!
読み聞かせをする事で【記憶力】が育まれるのはイメージが付きやすいかと思います。
また、先の【想像力】の部分でも記憶力のお話に触れさせて頂いたので、『ひいては記憶力も伸びる』も受け取って頂き易いかと思います^^
そしてここでプラスでお伝えさせて頂きたいのは『記憶力が育まれる事によって推測力も育まれる』という部分。
推測力はリスニングにおいてもリーディングにおいても必要な力。
小さな時から英語に触れている子はそうでもないのですが、『学生になってから英語学習を始めた人の多くのはリーディングよりもリスニング力に推測力を働かせている』という調査結果がある程、言語習得は推測力がある事で伸びを見せ始める…とも言えるのです。
この推測力は、色々とインプットされた情報を溜め込む力(=記憶力)がある事で引き出せる情報から生まれる力。
この情報を溜め込めるレベルにするには、言語能力における理解がいるもの。
例えば英語習得において考えると、この理解力は、英語力云々ではなく母語である日本語による理解力から生まれるもの。
…と考えると、日英分ける事なく読み聞かせをしていく事って、とっても大事ですね!
読むも読まないも親子の絆が深まる選択
絵本の読み聞かせにより、【親子の絆が深まる】とよく言われます。
確かにそうで、読み聞かせの時間を積んで来た子は『読んでもらった経験』を通して『自己肯定感』を育んでいくようになります。
なりますが、私は『読み聞かせをしない選択肢も親子の絆が深まる選択肢』でもあると考えています。
読み聞かせをしない(できない)選択肢はもしかしたら、
・『親は読み聞かせをしたいけれど、こどもが受け入れなくなってきた』かも知れないし
・『読み聞かせはどうしても苦手』というおうちの方かも知れないし
・『読み聞かせはどうしても苦手』というおうちの方かも知れないし
など色々と理由があると思うのです。
そんな時に「読み聞かせは大事だから!」「読み聞かせは親子の絆を深めるから!」と無理に頑張っても得られるものはありません^^
お互いが『心地よい状態』で向き合う事こそが『親子の絆を深める1番の選択肢』。
だからこそ気にせず、この部分は各家庭の選択肢のもと過ごされていけば良いと思うのです^^
(言ってしまえば、ただの『統計』ですからね!)