おうち英語な取り組みにしても学習的な取り組みにしても、多くのおうちの方が立ち止まられるのが
今我が子が見せている興味関心を活かすには(そこから広げていくには)、どういったサポートをしたら良いのだろう?
といったもの。
キッズのコーチングでは、お子さんが向ける興味関心から強みを伸ばしていく中で諸々の力を育んでいくサポートをさせて頂いています。
それもあり、「今、うちの子、〜に興味を持っているので、これを活かしたいなぁ…と思うのですが…」とご相談メッセージを頂く事があるんですね^^
『こどもの興味関心を活かす』というのは、今目の前のこどもの発達を活かすことにも通ずるので、とっても大切な視点!
どんどん活かし、そしてそこから展開していけたらいいものですよね!
じゃあ、その為にサポートする側としてしていけると良い事は何なのか。
それは
キーワードを見つけ出していく事
がやっぱり1番のポイント。
しかもここをどんどん深堀りしていくと、どんどん『与える』環境(関わり)から『提案』の環境(関わり)作りとなっていくので、こどもの主体性もより育めていくんですよね!
目次
個性・認知特性・タイプ論って要は『キーワードは何か』というところ
以前、下記のブログ記事にて『こどもの「好き/興味関心」「個性」「特性」を活かすってどういう事なのか』をテーマに記事を書いた事があります。
そこでは、
・個性
・認知特性
・タイプ論
・認知特性
・タイプ論
のキーワードに触れながら、それらを活かしていくきっかけ部分に触れてみました。
これを今回は【キーワード】という角度から考えていってみようと思います^^
とにかく与えず、こどもを観察する
『こどもの様子を見守ろう/観察しよう』というフレーズをよく見聞きすることが多いと思いますが、この時間こそが我が子のキーワード探しをしていく上での鍵。
・「どんな遊びをどんな風にしているのかなぁ…」
・「何に興味を示しているかなぁ…」
・「どういったものが好きなのかなぁ…」
・「どういったものを好んで手に取るのかなぁ…」
・「何に興味を示しているかなぁ…」
・「どういったものが好きなのかなぁ…」
・「どういったものを好んで手に取るのかなぁ…」
って、とにかくこどもの様子を見てみるんですね。
「ここに興味があるのなら、ここに展開できるなぁ…」というのは先ず置いておいて^^
こちらが「ここに展開できるなぁ…」で広げるそれの多くは、親の『ここに繋がって欲しい』という思いがあっての事が多いもの。
ただそれは、おうちの方の『私だからの個性』であったり世の中(外軸)が良しとしているものからのそれであったりなので、こどもの個性からの展開とはちょっと違うんですよね。
我が子が抱いた興味関心からの展開先となるもののの答えは、こども自身が持っているものなので先ずは『観察』が大事な訳です^^
そして観察をしていきながら
いくつかこどもがしていた遊びや好んで選び取ったものに【共通項】がないかなぁ…と探してみる
ことをされていくんですね^^
そうすると必ず、お子さんのそれらには共通項が存在しているはずです。
娘の場合、こどもの持つ興味関心等に共通するキーワード①はこうだった!
例えば我が家の娘。
娘のキーワードの入り口は【人】。
興味関心の移り変わりから言えば、2歳くらいから6歳くらいまでの間は『人体』に強く興味を持っていたのですが、そこからその次に強く興味を向けたものは『人物』からの偉人などだったんですね。
こう聞くと、「ふ〜ん」だと思うんです。
でも同じ『人体』への興味を持った子でもやっぱり広がる先はその子それぞれで、例えば『疾病関係』に興味が移動していく子もいれば『食』に興味が移動していく子がいたり、『お薬』に興味が転じる場合もあったりと様々なんですよね。
他にも、1つ気になるテーマがあるとその際深める入り口になるのはやっぱり【人】だったり。
例えば下記の記事も、【人】が入り口となって深まっていったものの1つです。
このように、『どんな風に興味が移り変わっているかなぁ…』『移り変わりにはどんな共通項があるのかなぁ…』とみていってみるんですね。
そういった『こどもの興味の移り変わりや選びとっていったものから共通項を見つけてみる』というのがファーストステップ。
私もキッズのコーチングでは、ご一緒させて頂くお子さんには色々な角度から質問をしてみたりし、先ずは『共通項探し』をさせて頂いています。
(もちろん、そこに伴う思考のくせなども併せて色々と受け取らせて頂いていますね^^)
このファーストステップからだけでもでもこどもの興味関心からの展開先提案のヒントは結構得られたりします。
しますが、
ここから更にキーワード②を見つけていこうとすると、こちらからの提案が単なる提案ではなくよりこどものワクワクが増す提案となっていく
ので、更に探していってみられること、お勧めです。
こどものキーワードを更に見てみると見えてくる更なるキーワード。
我が子のキーワード①が見えてきたら、
こどもは自分の(興味関心に共通する)キーワードを『どの角度から楽しんでいるのだろう?』という視点で見てみる
事をしていってみるんですね。
例えば我が家の娘の場合。
正に『人』がテーマとなる『ごっこ遊び』は大好きで、10歳になった今も1番好きな遊びは『ごっこ遊び』というくらい、常に『ごっこ遊び』をしているような子です。
一人でしている時もあれば私を巻き込んでしている事もあったり…と、それはそれは常にごっこ遊びの日々。
そんな大好きなごっこ遊びではいつも『設定が細かい』のが娘の特徴。
ごっこ遊びでのキャラクター設定では「〜な子」等の一言でまとめるのではなく、そのキャラクターを作っていったバックグラウンドとなるそれはそれは長い状況設定を用意するんです。
キャラクターの性格や状況などの今の様子は『今までどんな事があっての今なのか』というところから設定しているので、ごっこ遊びに巻き込まれると、その細かな設定にこちらが疲れてしまう程^^;
また、他の場面でいえば、こどもたちに大人気なマインクラフト。
マインクラフトを楽しむ様子にもやっぱりキーワードを見出せるんですよね。
マインクラフトは一言で言ってしまえば『デジタル版ブロック遊び』。
色々なものを組み立てたりしながら、自分なりのワールドを作っていくというもの。
このMinecraftの楽しみ方ももちろんこどもそれぞれで、
・建物や遊園地など何か建物を【クリエイト】していく事を中心に楽しむ子
・建てた建物の中をどんなお家にコーディネートしていこうか…と【デザイン】する事を楽しむ子
・建てたりするよりも冒険/探索をしていくという【ストーリー】を楽しむ子
・建てた建物の中をどんなお家にコーディネートしていこうか…と【デザイン】する事を楽しむ子
・建てたりするよりも冒険/探索をしていくという【ストーリー】を楽しむ子
と様々なんですよね。
同じ『ブロックを積む』というものでも、「算数/数学的視点でブロックを積む」子もいれば、周りとのバランスを考えて「デザインする」ように積む子もいたり、積み上げていく時にも「ストーリー性を持って建築する」子もいたり。
ここでも『どのような角度で楽しんでいるのか』を観察してみる。
もしも見え辛かったから、こども本人に「どういうところが楽しい感じ?^^」などと聞いてしまうのも1つ。
さて我が家の娘の場合ですが、マインクラフトでは自分のキャラクターをデザインする(スキンを作る)事ができるのですが、ここから割と細かい。
ごっこ遊び同様、自分なりに用意したバックグラウンドに合った子をデザインをし、その日遊ぶワールドに併せてキャラクターデザインを選ぶんです^^;
私はゲームとかしない人だからかも知れませんが、「そんなの、どれだっていいじゃん。笑」「選ぶなら直感で『コレ!』ってしちゃえばいいじゃん!」って思ってしまうんですけれどね。
でも娘にとったら、それはとっても大事な入り口なんですよね。
そして遊ぶ時は、もう想像がつかれると思うのですが、【ストーリー性を持って】楽しむのです。
そう、娘のもう1つのキーワードは【ストーリー性】なんですね。
2つのキーワードを掛け合わせて提案するから、こどもの興味関心がより深まる
こんな感じに、キーワード①とキーワード②を見つけたら、あとは『各々を掛け合わせた角度からアプローチをする』という事。
例えば『歴史』。
娘は歴史が好きなのですが、この歴史が深まっていったのも『人』と『ストーリー』を掛け合わせた角度で話をしたり、「ここに繋がりそうだね!」「こんなのあるよ?」と提案していったりしたから。
もしこの時私が出来事を中心に伝えるような形だったら、今程楽しみながら深めて詳しくなっていなかったでしょう。
例えば、「〜な戦があってね。その戦の結果…」みたいな。
娘の場合は【人】✖︎【ストーリー性】だからこそ、『偉人の持つストーリー』から入り、触れた偉人たちの繋がりをストーリー性持って見せていくようなスタイルでアプローチしたから、『出来事』に繋がっていっていて。
旧国名地図を楽しめているのも『人』がおりなす『ストーリー』を感じたから。
地図などを楽しめる子は「薩摩は鹿児島…、尾張は愛知で…」から入る事もあるでしょう^^
必ず、同じものを楽しむでもその子その子の持つ『キーワード①✖︎キーワード②』によって、入り方/触れ方は違うんですよね。
もちろん!
時として、こちらからの提案がこども的にグッと心が動く感じでない時も稀にあるものですが、基本自分の持っているキーワード2つを掛け合わせたものだから、ワクワクで向かう事が多くなりやすいもの。
是非、時間をかけながら、キーワード2つを見つけ出していってみてください^^
その道中でお子さんの持つ認知特性も見えてきたり…と副産物いっぱい得られたりもしますよ♪
私もキッズのコーチングでは、『キーワードを炙り出していく途中でお子さんたちの特性を見つけだし活かす』…とキーワードを見つけ出す最中に色々と副産物を受け取らせて頂いています^^
興味関心等からこどもの強みをどんどん引き出そうと頑張らなくてもOK!
ここまで書いていくと、こどもの『好き』や『興味関心』からの我が子の強み伸ばしを大切にされているおうちの方にとっては時に 「こどもから色々と引き出していかなくちゃ!」という思いからのプレッシャーが生まれる事もあるかも知れません。
でもですね、
こどもから引き出す事は大切だけれど、だからといって『引き出そう』と頑張られる必要はない
です。
『引き出そう』と頑張ると、どうしてもどこか親としての責任感からか、どうしても『見守る』『待つ』という観察が難しくなってしまい、言葉をかけ過ぎてしまう事もあったりするんですよね。
「こんなのもあるよ?」「これなんてどう?」と提案をし過ぎてしまったりし、気付くと『与える』ような関わりになりがちだったり。
大事な事は、広げたり深めたりするお手伝いをするよりも、『自分がどんな事にどのような角度で興味を持っているのか』をこども自身が認知できるような言葉掛けをする事。
以前書いたブログ記事のこちらに繋がるようなものですね!
例えば我が家の娘に対しての場合私は、LEGOで遊んでいれば「これはどんなストーリーで作り上げた世界なの?」と尋ね、返ってきた言葉を受けて「この『人』たちを元に『ストーリー』を感じながら作り上げたんだねー!」などと話してみたり。
そうすると、こどもの中でも『人』と『ストーリー』というワードが引っかかるポイントになり、物事をそのフィルターからより意識してみるようになったりするんですよね。
そして「そこが自分にとっての強みだ!」と自然と意識し始め、自信持って勝手に楽しみながら広げたり深めたりしていく。
何よりも
こどもに育むべきは『学び取る力』
ですからね!
こちらからの言葉掛けによってフィルターを作っていく事で『自ら学ぶ力』の習慣化みたいなものが出来上がっていくものです^^
是非フィルター作りとなる声かけから挑戦されてみてください^^