こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
前回【視覚優位】さんの本の読み方とアプローチについて書いてみました。
さて今回は【聴覚優位】タイプのお子さんが持つ特徴と、それに合った読書アプローチについてお話ししていきたいと思います。
聴覚優位さんは前回の記事にも書いた通り、視覚優位さんと比べると、【本を読む】という活動に抵抗が少ない場合が多いと言えます。
ありますが、そんな聴覚優位さんでも
「本を読んでいるはずなのに、内容が入ってこない…」
「たくさん読んでいるのに、なんとなく理解が浅い気がする…」
などといったお悩みを持たれるおうちの方も少なくないんですよね。
そんな聴覚優位さんの【読む】という活動をサポートしていくヒントを書いていきますね!
おうち英語の取り組みとして『多読』を積極的に取り入れられていかれたい時の参考になれば…です^^
聴覚優位さんって、どんな子?
まず、【聴覚優位】とは
・1つずつ積み上げていくような作業・活動に心地よさを感じ、好む
ようなタイプのことを意味します。
音のリズムやトーン、言葉のニュアンスに敏感で、聞いたことを記憶に残しやすいという特徴がありますね。
例えば、音読が得意だったり、聞きながら理解を深める方が楽だったり…とかですね!
視覚優位さんの特徴をお伝えさせて頂く際に、『お絵描き』を例に出しました。
聴覚優位さんの場合、どうなのかと言いますと…
例えば聴覚優位さんが同じく『キリンの絵』を描こうとした場合、「キリンは首が長くて…まつ毛が長くて…」と頭の中で言葉に起こして描き出すんですよね。
視覚優位さんとは異なり、音や言葉からイメージを膨らませる力が強いため、「耳から入る情報」を使ったアプローチが効果的になってくるタイプなのです。
こういった特徴を持つ聴覚優位さんにとって【読む】という活動では
ものになります。
聴覚優位さんにとって【読む】ってどういうこと?
聴覚優位さんは、
ところがあります。
つまり、文字を読む際もその音を頭の中で再生しながら理解を進めているということですね!
(キリンのお絵描きの例が正にそれですね!)
ですから、黙読をするよりも音読や耳で聞く形のほうがスムーズに理解できる…という事があったりします^^
因みに、そういったタイプだからこそ
が理解を深めていく鍵に、よりなっていくタイプだったりします。
対話を通じて考えを整理し、他者の意見を聞くことで、自分の中で情報が整理され、読解力が高まっていきます。
聴覚優位さんには、どんなアプローチがいいの?
このように、『音』がポイントになってくる聴覚優位さん。
そんな聴覚優位さんが本を楽しみ、読解力を伸ばしていく為のアプローチとはどんなものなのか…です^^
音読を取り入れてみる
やはり『音』がポイントになる聴覚優位さん。
それ故に、読み上げることで情報が入りやすくなり、文字の内容をより深く理解ができていくんですよね。
特に物語や長文を読む際は、声に出すことで情景が鮮明に浮かび上がってくる…という事もあったりします^^
オーディオブックや読み聞かせを活用する
聴覚優位さんの中にも、『読む』にパワーがいるお子さんもいらっしゃると思います。
そういったお子さんにもおすすめのアプローチは『音』がキーワードだからこそ、『オーディオブック』や『読みきかせ』。
こういったものを通して耳からスムーズに情報を受け取る機会を作ってみるのも1つですね!
音楽やリズムに乗せて理解を深める
そしてやっぱり聴覚優位さんのキーワードは『音とリズム』。
だからこそ『リズム』や『メロディー』を利用したアプローチも非常に有効的!
例えば
・文章のテンポに合わせて音読する
など音のリズムを活かす方法は、読書にも応用できるものですね。
聴覚優位さんの【読む】においての工夫
さて、『音』や『リズム』がキーワードな聴覚優位さんだからこそ【読む】においての工夫が必要だったりします。
まず1つめは【漫画】との付き合い部分。
そして2つめが【集中】を保つ為の工夫ポイントです。
マンガとの付き合いポイント
実は聴覚優位さんにとって『マンガ』って読みにくい本だったりします。
聴覚優位さんにとってマンガは
(リズムが掴みづらい媒体)
なんですよね。
学習漫画が増えている昨今の様子からすると、『こども=マンガから学ぶ事がし易い』と思われがちですし、そう思われている方も多いと思います。
ですが、聴覚優位さんの場合実は、リズムが掴みにくい媒体故に『必ずしも理解できているのかというとそれは難しい』という事になるんですよね。
そして色や絵そして表情と視覚情報が豊富なところがマンガの良いところなのですが…
聴覚優位さんにとったらその
のが聴覚優位さんなんですよね。
視覚的な要素が多すぎると、重要な情報を見逃しがちになり、理解が難しくなってしまう事があったりするのです。
集中力を保つ為のヒント
『音』や『リズム』がキーワードの聴覚優位さん。
音の影響を強く受けるからこそ、静かな環境を整えていくことが必要となってきます。
ただここに対しては2つのアプローチがあったりします。
静かな環境を作る
音に敏感だからこそ周りの音に気を取られ易く、集中を維持するのが難しいこともあるのが聴覚優位さん。
そのため
・できるだけ静かな場所を選ぶか
・落ち着ける音楽をかけて雑音を遮る工夫をしてみる
と良かったりします。
BGMを活用する
一方で、集中を保つために心地良いBGMや環境音を使うのも1つの案。
例えば
・自然音
・クラシック音楽
…といったものなど、リラックスできる音楽を背景に読書をすることで集中力が向上することもあるんですよね!
聴覚優位さんの読解力をどう伸ばす?
さて、聴覚優位さんの読解力を伸ばすためのポイントは、やっぱり
というところ。
ただ本を黙読させるのではなく、音を使った学び方を取り入れることで、読書がもっと楽しく、深いものになっていくんですよね。
じゃあ『音を使った学び方とは?』となられるでしょうし、なんだかしっかりと取り組まなきゃな感じがすると思われますが、そうではなく
なるんですよね^^
読んだ内容を自分の言葉で説明することで、情報が整理され内容の理解が深まるので、『アウトプット』機会がとてもポイントになるんですよね。
聴覚優位さんの特徴を活かす多読とは…
聴覚優位さんにとって、
ものとなります。
おうち英語の取り組みとして多読を取り入れていかれたい方は多いと思います。
その際はこの辺りをポイントに、ツールや本を選び取り入れていってみて頂けたらと思います^^