発達に合わせたおうち英語:視覚優位な子に最適な読みのアプローチ法

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

「本は好きなはずなのに、なかなか読んでいる姿を見ない…」
「どうしたらもっと本を読んでくれるようになるんだろう…」

といったお悩みを持たれるおうちの方々からのご相談を本当によく頂きます。

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て:コーチング型コンサル

発達を活かしたおうち英語多読:視覚優位な子へのアプローチの法

その様子、実は特性により見せてくれている姿でもあったりするんですよね。

【本を読む】という時間・活動って、

『読む』を頑張らせたりするよりもその子その子に合ったアプローチをしていく事が、本と付き合い上手になっていく為のポイント

です。

因みに我が家の娘も同じタイプで、『読まない』(正確には『読めない』)時期がありましたが、今ではそれまでの時期が嘘だったかのように本を読む事をとても楽しんでいます^^

おうち英語の取り組みとして『多読』を取り入れていきたいけれど、うまく進まない…という時の参考になれば幸いです。

そもそも優位性を表す【認知特性】って?

視覚優位・聴覚優位などの優位性を表す言葉がありますが、これは【認知特性】を表す言葉。

改めて認知特性とは…に触れますと

入ってきた情報をどのように処理理解記憶するのが得意なのか・心地良いのか、
そして表現していくタイプなのかという脳の特性のこと

を意味します。

こどもの発達を活かしたおうち英語:視覚優位さんの多読

優位性(視覚優位と聴覚優位)がバランス良く顔を出すタイプの人もいれば、どちらかにグイーンと偏っているタイプの人もいたりと、本当にさまざまです。

視覚優位さんって、どんな子?

【視覚優位】とは、

・情報の処理・理解・記憶を視覚的なイメージで行うことを得意とする
・全体像を捉えることが得意とする

そんなタイプのことを意味します。

『視覚優位』さんはその特徴から、文字を読むよりも絵やイメージに強く反応する傾向があるんですよね。

故に、何方かと言えば【読む】という活動にパワーが要るタイプだったりしますね。

そんな感じに全ては『イメージ』で捉えていく。

そのタイプ故に、例えばお絵描きで「キリンを描いて!」と伝えたら、視覚優位さんは頭の中にキリンの映像を映し出すんですよね。

そしてその頭の中のイメージを模写するように絵を描き出したりするところがあります。

こどもの発達を活かしたおうち英語:視覚優位さんの多読

このような特徴を持つ視覚優位さんにとって【読む】という活動は単なる文字の解読ではなく、

視覚的な情報をどう処理するのかがポイントで
だからこそ視覚をうまく活かせる多読アプローチからのスタートが効果的

になってくるんですよね。

視覚優位の子って、どうやって本を「読む」の?

文字情報をイメージや図として捉えることが得意な視覚優位さんは

視覚(文字)を通して情報をキャッチし、その内容を頭の中で映像化して理解する

という形で本を読んでいるんですよね。

文字をただ追うのではなく、頭の中でその情景をイメージしながら理解を進めることが得意!

視覚優位さんの本の読み方

もう世界に入り切る感じが割とすごいんですよね。

そしてやはり、全体像掴みが上手!

複雑なストーリーや人物相関もかなりパパッと把握できちゃうところがありますね。

ただその反面、『視覚的な情報を得る事を得意とする』からこそ、

・文字が多すぎたり
・ページが詰め込まれて過ぎている感じだったり

そういった本と付き合う時は、情報処理に時間がかかる事があったりします。

どんなアプローチが良いの?

【読む】のアプローチとしてのポイントはこんな感じです^^

イラストや図が多い本を選ぶ

内容を視覚的に保管してくれる図鑑やマンガなどからスタートし、少しずつイラスト入りの物語に移行していく形でストーリー内容を頭の中でイメージし易いものに触れていく。

細かい文字を避け、短い文章から

全体像を捉えることに長け、視覚的に物事を受け止めるからこそ文字がびっしり詰まったページに圧倒されがちだったりします。

故に短い文章を読む期間を長くとってみる事が効果的!

因みに日本語と英語なら、英語からの方が実はそういった意味でもアプローチし易いのが視覚優位さんですね。

視覚的にテンポが良いものを選ぶ

文字や文章がぎっしり詰まった本ではなく、視覚的にテンポよく進められる本選びが鍵!

目が疲れないレイアウトや話の展開がテンポ良く進むような本が、視覚優位さんタイプの子は割と集中を維持しやすいですね。

多読サポート法

我が家の娘もまさにマンガから入り、文字量がとても少ない(寧ろ、圧倒的に少ない)ものに触れる時間をとても大事にしながら過ごしていましたよ!

しかも、かなりの『じっくり』『ゆっくり』のペースでですね!

まさにこの流れです

因みに、視覚的刺激を多く受け取るタイプだからこそ、視覚的に静かな場所つくりもポイントになりますね。

視覚優位な子の読解力、どう伸ばす?

さて、このタイプの子の読解力の伸ばし方です。

このタイプの子の読解力を伸ばす上で大切な視点・考え方は

本を読む事に固執しない

というところ。

これは非常に大切な点。

『読む』という活動だけでなく、『レベル』に関してもそうですね。

特性を活かした多読で大切な事

視覚優位さんたちにとって大切なことは

文字を追うことをさせるのではなく、頭の中でその情景をイメージしながら理解を進めていく、そのイメージ力を育んでいくこと
です。
一言で言えば、『イメージ力育て』をしていれば良い感じ。笑
その角度から考えた時、
我が子にとって瞬時にイメージする力を育むツールとして、どんな本が良いのか
で本を探してみたり触れてみたりするのが良いですね!
ですが、この辺りの本って実際はこども本人が本能的に選び取れていたりするので、こちらが探したりしなくてもいいんですよね^^
こどもは自分に合った本を選べる
本人に選ばせると学年(年齢)相応でない本を多々持ってくることも多いと思います^^
でもですね、それでいいんです。
我が家の娘も4年生くらいまで普通にノンタンとか借りてましたし、6年生の今でも1年生向けの本だったり幼児さん向けの絵本を好んで借りてきます。
でもそういった
読んでいて、思考に余白が持てそうな本(情報が多過ぎない本)にたくさん触れるから、瞬時にイメージする力が育まれる
のです。
そのお陰で、読解力がしっかりついていっていますよ^^

『読む』ための回路を育てる

読ませる事を頑張るのではなく、『読む』ための回路を育てる。

このイメージで関わる事がポイントなのは、少しずつ捉えて頂けてきているかな…と思います。

『読むための回路作り』

ここを考えていった時、おうち英語の多読の入り口は『日本語』でも良いのです。

我が家も英語でちょうどよく読めるものに、なかなか出会えず、最初は『日本語の本』で読むの回路作りをしていましたよ!

視覚優位さんの特徴を活かすと多読とは…

視覚優位なお子さんにとって大切なのは、読書を楽しむための自分に合ったアプローチを見つけることです。

無理に文字を読ませるのではなく、絵やイメージから自然と理解を進めていく力を育んであげることで、読解力も伸びていきます。

大切なのは、お子さん自身が選んだ本を通じて、楽しくイメージ力を高めることですよ^^

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