このHPのブログ記事を通して、娘が『読む』『書く』にパワーが要るというお話しをよくよく書かせて頂いています。
『読む』『書く』にパワーが要るのは、娘のもつ特性によるもの。
特に彼女の場合は WISC-Ⅳ(知能検査)でも、他の領域との差(ディスクレパンシー)がレアと言われる程に大きく出たくらい、その部分が強いタイプです。
(とは言え、この時のディスクレパンシーの大きさはその時のコンディションからきている事も考えられる部分も多く、心理士さんはじめドクターからもその所見はありましたが、いずれにせよ『パワーが要るのは間違いない』のは事実)
そんな彼女、最近『読み』『書き』がだいぶ進むようになったのです。
今までもちょっとずつ楽しむ姿を見せ始めてはいましたが、その様子が明らかに変わってきた最近。
いつまで続くか…では正直ありますが、今は別人過ぎる程に取り組み始めているので、学校の先生もびーーっくりしている程、読み書きを楽しむレベルが上がっていっていたりします。
ただこれ、急には急にでも(ここまで成長できるとは思っていませんでしたが)、ちょっと伏線を張っていたりしてのそれだったりするのです。
目次
我が家の発達凸凹さんが見せる最近の変化
先にも書いているように、『読む』『書く』に関しては本当にパワーが要るタイプの娘。
読み書きに関して【持久力】を持って臨む事が本当に難しいタイプなんですよね。
そして元々私が『頑張らせる』という事をしないタイプという事もありますが、それ云々の前に娘はこれも特性の関係上『頑張って取り組む』が非常に難しい。
興味がないものや自分から選び取っていないものには頑張りスイッチが『入らない』のではなく、『入れられない』。
【don’t】ではなく【can’t】。
その為、今まで板書をして帰ってくる事も学校のドリルを取り組む事もなかった娘です。
(その様子を表したreelはこちら>>>)
『読む』に関しても、本が大好きなので読むのですが『読み続けられない』為に、読書時間という程の時間を過ごす事もなく…。
でーすーが、夏休みを挟んでグーンと成長!
そんな娘がどう変化したのかというと、
・本の虫と言える程に本を読む時間が長くなった
→【読むへの持久力】が付いてきた
・『書く』という作業に意欲的に取り組むようになってきた
→【自分の興味関心をより楽しむ為のツールとしての『書く』】になってきている
→【読むへの持久力】が付いてきた
・『書く』という作業に意欲的に取り組むようになってきた
→【自分の興味関心をより楽しむ為のツールとしての『書く』】になってきている
感じ。
『暇さえあれば本を読む』を通り越して、『本を読みたいから予定を入れない』…というスタイルで日々過ごす。
そして終わらせる事はなかったけれど、今年は夏休みの宿題で『これはやる!』と決めたものには手を付けたり、2学期に入ってからは学校の宿題も5日間連続、しかもドリルの宿題に取り組み提出したり!
(それよりも学校に2週間丸っと登校時間から登校したのは4年生のこれが初めて!)
授業中も全ての板書を取ってきた訳ではないけれど、いくつか書き写していたり。
(何も書かずに過ごしていた数年なので、ほんの2行でもびっくりレベル!笑)
終わらせてこなかった1年生・2年生の計算ドリルを終わらせようと取り組んでみたり…
…と色々と成長した姿を見せてくれている最近。
でも、そんなググッと成長した様子を見せてくれているのも
こどもが持つ【発達の特性からくる特徴】とこどもの【その時の発達フェーズ】を活かしての『フィルター作り』をした
から。
【こどもが持つ特性からくる特徴】と【発達フェーズ】を活かしてのそれだから、2年前だったり1年前だったりにその関わりをしてもあまり意味がなく、『今』だから意味があり、効果として得られ始めているもの。
よく子育てに関するお話しでは、『焦らないで』や『見守って』などの言葉が出てくる事が多いのも、『その子その子のタイミング』があって、そのタイミングを活かす事が大事だからの言葉なんですよね^^
こどもの持つ発達の特性からくる特徴とその時の発達フェーズを活かす
娘のような発達タイプの子は、いわゆる『実行機能』といわれる能力部分の成長が緩やかなのが特徴。
一般的に7〜8歳で迎える成長を高学年くらいに迎えるタイプ。
その為、私も「小学校4年生くらいになったら少しずつ整え始まってきて、良い感じに5年生くらいから形になってくるかなぁ…」と構えながら、こどもの『今』の様子をみていた感じです。
そうしていく中で、夏休みに入る前あたりから娘の本への触れ方そしてそこへの滞在時間に少しずつ変化が!
そんな様子を見て、「持久力が付いてくるタイミングだろう」と感じ、『グッと踏ん張る』を今の娘への水面下のテーマとして夏は関わる事にしていってみたのです。
こどもの出来ている事をどんどん認める言葉で言語化
この夏、娘への関わりにおいて水面下に掲げたテーマ『グッと踏ん張る』。
『テーマに向けて頑張ろう!』とこどもに声を掛けるのではなく、言ってしまえば
こちらが、こどもの中でそのテーマに関して出来ていることをどんなに小さな事でも、そしてこちらからしたらどんなに当たり前に思える事でも、それに対してしっかり認める言葉を掛ける事を他の事に対してよりもより重きをおいてしていった
それだけ。
例えば、
・『知りたい!』という気持ちがレベルアップして、最近は『グッと』読む力がついてきているねー!
・興味持ったら『グッと』頑張る姿が出てるねー!
・興味持ったら『グッと』頑張る姿が出てるねー!
といつも掛けているような声掛けだけれど、テーマとなる部分に関していつも以上に言語化をして伝えていった感じ。
そしてそこにプラス、
「あれ?何か取り組む時『グッ』と頑張れる事、増えているね!本から受け取れるワクワクが更に増えていったり、グッと向き合えるようになってきているから広がるものがありそうだね!」
と本人自身もワクワクするような声を掛けたり…を。
「この部分が伸びていくとよいな!」と思うところを他の言葉掛けより重点的に積み重ねていった。
本当にこれだけ。
言語化したこどもの『出来てる!』を通して自己効力感のフィルター作り
こんな感じにこどもの『出来ている』… この場合は、掲げた水面下のテーマを中心に掛けた『出来ている』の言葉を掛けていくとこどもは、
・自分を掛けられた言葉(「〜が出来てきている」)の姿で捉える『フィルター』を作っていき…
↓
そのフィルター越しに自分を見るようになるので…
↓
掛けられた言葉のような人(「〜が出来てきている人」)と自分を捉えられるようになり…
↓
そんな自分に自信が持てるようになっていき…
↓
良い意味で「私、●●ができるようになっている♫」と調子に乗る
↓
そのフィルター越しに自分を見るようになるので…
↓
掛けられた言葉のような人(「〜が出来てきている人」)と自分を捉えられるようになり…
↓
そんな自分に自信が持てるようになっていき…
↓
良い意味で「私、●●ができるようになっている♫」と調子に乗る
といった様子を見せるようになるんですよね^^
そして、そんな調子に乗るような姿を見せるこどもに「『もっと頑張れるかも!』でグッと頑張ろうとするその心、素敵だねー!」と、今度は調子に乗っているその姿を認め褒めるような言葉を掛ける。
本当に伝えたい部分(今の成長フェーズを考えた時、より伸びる伸び代を感じた部分)を重点的にさり気なく言語化して攻める。
それを積み重ねた結果、『調べてまとめて書く』『漢字ドリルを初めて1ページ仕上げてみようと臨んだ』といった変化などがあった…という訳です。
こどもの心の発達段階からみても『フィルター作り』は大切
こどもの持つ発達の特性からくる特徴とその時の発達フェーズを活かす際、今回のように『自分を捉えるフィルター作り』は、こどもの心の発達段階からみてもとっても大切。
もちろん、どの発達段階でも大切なものなのですが、それが持つ『意味合い』が発達段階において変わってくるんですよね。
というのも
学童期以降は、幼児期までの自己中心性が強い発達段階から周りに目をやりそこからの『自分』を確立していく発達段階に入る頃。
それにより、【周りと比べて自分という人間に対しての評価をし始める時期】なため、『自分にはこんな姿があるから大丈夫!』という自己効力感をより育んでいく事が大切な時期となる
それにより、【周りと比べて自分という人間に対しての評価をし始める時期】なため、『自分にはこんな姿があるから大丈夫!』という自己効力感をより育んでいく事が大切な時期となる
ですよね。
高学年の頃から中学生以降に掛けてできてくる『仲間づくり』も、この時期に自分をどう捉えたのか…で変わってくるものがあったりします。
人は、『自分に似た仲間』を見つけて集団で過ごす事(つるむ…だったり)を成長と共によりしていくようになるものですからね!
そんな側面からも『フィルター作り』となる言葉掛けって、実はとっても大切だったりする訳です^^
もちろん!
『自分をどう捉えるのか』によって、学びの姿勢も変わってきます。
以前下記のブログ記事にも書いていますが、『自分をどう捉えるのか』は、一見すると全然関係ない事のように受け取れるものですが、この先も長く続く英語習得にも大きく関わるものだったりします。
英語においても何においても、確かに『何を与えるか』『何を使うのか』というものはポイントになっていきますが、例えばそれが英語習得のものであった場合、それに効果がある訳ではないんですよね。
もちろん、『効果』はあったりします。
ただ、そのツールが効果を生んでくれているというよりは【自分自身の状態】が効果を生んでいるのであって、ツールそのものが生んでいる訳ではないのです。
【こども自身の状態】を整えていく、言い換えると『こどもの持つ発達の特性からくる特徴とその時の発達フェーズを活かす』形で関わっていくと、ツールに頼った取り組みと違い、こどもは学び体質をどんどん加速させ、主体的な姿で伸びていきます。
だからこそ、日々私がキッズのコーチングを通してサポートさせて頂いているのも正にこの部分。
各々の子たち、本当に自分の『好き』『興味』から各々の発達フェーズに合わせた成長を見せてくれていて、その瞬間をご一緒させてもらえている事が本当に嬉し楽しい私です^^
ご一緒させて下さっている方々、どうもありがとうございます!