おうち英語をすれば本当に視野・世界が広がるのか

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

情報溢れるSNSなどを通して他のご家庭の英語教育の様子などを受け取った時、『うちの子、このままで大丈夫かな?』と不安になられた事がある方、少なくないのでは…と思います。

おうち英語なバイリンガル子育てを取り入れられているおうちの方にとって、我が子と同年代の子たちがどんどん英語力を上げていく姿を目にすると、焦りやプレッシャーを感じることもあると思うんです。

おうち英語情報の受け取り疲れをしたおうちの人

確かに、英語ができることで選択肢やチャンスは増えます。

ただ私は、『グローバル時代に活きるおうち英語なバイリンガル子育て』について発信している身ではありますが、

英語を頑張らないで!
英語に取り組めば/英語ができれば、世界が広がるのかと言えば、答えは半分Yesで半分Noだよ!

…と常々発信してしまっていたりします。

むしろ、英語に傾倒しすぎることは視野や世界を広げるどころか、逆にこどもたちの視野を狭めてしまうこともあると思っているんですね。

英語教育/おうち英語 の重要性と限界

確かに英語を学ぶことのメリットは多岐にわたります。

正直私自身、「おうち英語というスタイルでバイリンガル子育てをしてきて良かった!」と娘を見ていて感じた場面は多々あったりするんですよね。

『英語』に対してハードルが低くなっていたからこそ、

・自分の興味関心を更に楽しむ力になり
・学び取る範囲を広げる事/深度を増していく事ができている

…というのを感じているからですね。

英語でフランス語を学ぶこどもの様子

いわゆる『視野/世界が広がった』というような体験はしているんですよね。

しているのですが、『英語の取り組みをしていれば/英語ができれば視野が広がる』とは思っていないんです。

むしろどちらかと言えば、それは『違う』と思っています。

本当の意味での『視野広げ』とは、

英語はたくさんある中のツールの1つに過ぎず、色々な価値観等を知り、英語はその人たちと繋がる為の共通言語でしかないという認識を忘れずにいること

だと思っており、親子でその部分を常々意識していたりします。

英語の取り組みに気持ちを向けすぎると、かえってこどもの視野が狭くなることもあるからこそ、その認識を忘れないようにしています。

『視野/世界 が広げる』の本当の意味とは何なのか

本当の意味で『視野を広げる』ためには、当たり前ではありますが『英語以外に目を向ける』ということを忘れないこと。

英語は多くのツールの1つでしかなく、異なる価値観や文化を知ること/知ろうとする事

これが、本当の意味での『視野が広がる』という事なんですよね。

真のグローバルについて考えるこども

ここを忘れてはいけないな…と本当常々思っている感じです。

我が家のおうち英語スタイルでのバイリンガル子育ては、本当にとってもゆるいものです。

ですが、それでも何か情報を探そうとしたりすると、どうしても『英語圏』にだけ傾いてしまったり、ふと視野がそこだけになりそうな時があります。

その為意識的に心掛けているものとしてあるのが、【国際交流】という機会。

実際、

・ケニアやインドそしてウズベキスタンの人など、英語圏以外の人とオンラインで交流をしてみたり
・英語圏以外の国について知れる機会にはなるべく参加してみたり

をしていたりします。

まだまだ経験値は少ないですけれどね。

インドの子と国際交流をしているおうち英語っ子

ただやはり

異文化交流の機会等を通じて、こどもには異なる価値観や考え方を知ってもらい、それらを尊重する力を育んでいって欲しい。
その上での『英語習得』であって欲しいな。

…と思っているんですね。

因みに娘は今フランス語を学んでいますが、この『フランス語ができるようになりたい!』という動機は正に『異文化に触れ、世界が広がった』事がきっかけなんですよね。

グローバル時代に活きる子を育むおうち英語の本質とは

これからの時代においても、もちろん英語は重要な言語であり続けます。

ただ、おうち英語はじめとしたバイリンガル子育てって

単なる言語習得ではなく、世界の多様性を理解し尊重するツールとしての英語だと伝えていく事
そのスタンスで関わっていく事

ではあると思うんですね。

ただ『英語ができればいい』というものではなく、「異なる文化と共存し、互いに学び合う為のツールを身につけていこう!」…みたいなスタンス。

国際交流

故に私は『おうち英語』としての取り組みは、

・ただただ英語に取り組めば良い訳でもなく
・英語力がどんどん上がる事だけが結果ではなく
・どれだけ英語を『ツール』としていく素質を育んでいけるのか

…が1番大事なところではないのかなと思っていたりします。

特に、益々進むグローバル化。

よりボーダレスになり、色々な国の人と関わるからこそ、英語がより豊かな人間関係そして理解が深まるツールとして置けるように、より外に目を向けていく事は大切だと思うのです。

これからの時代を見据えた『おうち英語』として

英語教育は確かに重要なものなので、『おうち英語』という環境作りは、おうち英語をしてきた身としても本当におすすめの取り組みです。

ただ、英語力を伸ばすことに必死になる必要がないのが『おうち英語』の本質。

益々活躍するAIとの共存時代を考えても、

・何がどれだけできるのか
・どのレベルに達したのか
・英語力向上の為に欠かさず取り組むものは何なのか

…という視点でのおうち英語は、時代を見据えた取り組みとは言い難いものだと思っています。

上記でのスタンスでの取り組みは、AIとの『共存』ではなく、AIとの『競争』という視点になってしまっていると言っても過言ではないと感じています。

AIとの共存

それのスタイルではこどもたちの視野や世界を本当に広げることはできないんですよね。

故に、「英語は多くのツールの一つに過ぎない。異なる文化と共存し、互いに学び合う為のツールを身につけていこう!」という意識への芽生えとなる小さな積み重ねになれば…という思いからオンラインカレッジでは、国際交流の機会を設けるようにしています。

英語をこどもの個性を活かすツールに!グローバル子育てオンラインカレッジ

おうち英語っ子にこそ、こどもに『英語は多くのツールの1つ』と感じてもらいたい

こういった思い・考えから、オンラインカレッジでは、できる限り【国際交流】の機会を取り入れていたりします。

例えば、現在毎月1度行っているのが『ウズベキスタン交流』。

おうち英語っ子への国際交流機会:ウズベキスタン交流会

日本語を学んでいるウズベキスタンの子たちとの交流機会。

ここでの言語は『日本語』。

日本語を学ぶ人たちに『日本のことを紹介する』という機会、そしてウズベキスタンの文化との違いに気付く機会として過ごしてもらっています。

そして、シーズンものとなりますが、『アメリカ・オレゴン州交流』。

アメリカ・オレゴン州の私立校の子達と一人ひとりバディを作りの英語で交流していく機会。

日本について伝える経験を通して自国の文化を知る事で、いろいろな国の文化への興味を開くきっかけになれば…と思っています。

更に今控えているのが、中国からの留学生との交流会。

おうち英語っこへの国際交流の機会:中国交流会

中国からの留学生に、中国の文化を日本と比較するような形で伝えてもらったりします。

お隣の国なのに意外と知らない事がいっぱいだったりするからこそ、体感的に視野の狭さに気付かせてもらえる機会なのではないかなと思います。

他にも今現在お願いをさせて頂いている国の人たちもまだいたりします。
(お次はヨーロッパの方々に声かけ中!)

とは言え、まだまだ小さな機会でしかないと思いますが、こどもたちにとっておうち英語がより立体的なものになれば…と思っています。

他の言語や文化にも目を向ける事ができる国際交流の機会を通じて、子どもたちが

・多様な文化/価値観を学び
・異なる背景を持つ人々と共存し
・互いに学び合うことができる

そんな時間になれば…です^^

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