こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
おうち英語を通して、英語に親しんできた子が、「他の言語もやってみたい!」と伝えてきてくれたら、どうか関わっていけると良いのか。
この部分について、こどもの持つ発達・特性を活かした関わりの角度から書いていきたいと思います。
…というのも今年の夏、娘本人の希望と運良く出会ったタイミングにより『フランス語』を学び始めたんですね。

因みにサポートする親は、フランス語は全然分かりません(汗)
私、学生の時に習った事はあるんですけどね。
全く覚えていないのです^^;
環境もサポートの条件も、おうち英語を始めた頃とは全く異なる状態でのスタート。
この記事では、そんな我が家の体験をもとに、こどもの成長発達フェーズや特性などを活かすと、どのような視点で関わっていけるのか。
この辺りを書いていってみたいと思います。
そもそもフランス語に興味を持ち出したきっかけは…
そもそもなぜ突然フランス語を習い始めたのか。
きっかけについては、こちらの動画で日英共に娘が自分の言葉で伝えてくれています。
上記の動画で伝えてくれている事を改めて文字にしてみると…
・色々な本などに触れた事で、以前からアフリカのサポートをしたいという思いがあり、そのアフリカではフランス語を話す国が多いと聞いていたから。
(実は娘、この『フランス語を話す国が多い』を『スペイン語を話す国が多い』と勘違いしてしまっていて、去年スペイン語を独学で齧り始めていたんです。笑)
というのがフランス語を学びたがっていた理由。
実際、1年生の終わり頃から(コロナ禍に入った事がきっかけで)海外のニュースを見る事を好むようになり、カナダのトルドー首相が英語で伝えた後フランス語を話す会見動画の音声をよく聞いていたりしてました。
そしてちょうど今年に入ってから(4年生になってから)興味を強く持ち始めていたところに、とっても運良くお友だちのママさんから「●●ちゃんって、フランス語に興味あったりする?」と突然お話をもらった事が本格スタートのきっかけ!

どうやら英語幼稚園で働いていた知人のフランス人の先生が『英語でフランス語レッスン』をオンラインで開始する事になったとのこと。
その為、「そういうの、●●ちゃん、好きそうだよね!」とのことで情報をシェアしてくれたんですね。
その話を娘にしたら、正に『目を輝かせながら』という表現がピッタリな顔つきで「やりたい!やる!!」と即答。
ここからフランス語の学びが本格スタートしたのです。
なんだかんだ言語を『習う』は初めての体験!
娘にとって、この『フランス語を習う』という体験は『初めて言語を習う』体験になるもの。
唯一英語を話す時間となるオンライン英会話では『英語を習う』というよりも『英語で遊ぶ』という時間をずっと過ごしていたんですよね。
娘のオンライン英会話での時間は、
・テキスト等を使ってのレッスン時間を過ごしている訳でもない
オンライン英会話の時間はただただ『遊んでもらう』だったり『自分の好きな事をシェアする時間』という使い方でした。
※オンライン英会話の様子をいくつかプレイリストに上げてみています⏬
そのため、『習う』という時間は本当に初めてなんですね。
おうち英語とは違う“条件”で始まる第三言語習得
今回のフランス語習得のスタートは、おうち英語のときと比べても、いろいろな面で条件が違うんですよね。
特に今回のフランス語習得においては、
→第二言語習得が進んでいる人は、第三言語以降の習得はスムーズになるという研究結果は多々。
✔︎母語を通してではなく第二言語である英語でフランス語を習得するスタイル
→『言語間距離』の角度からみると『日本語とフランス語』よりも断然『英語とフランス語』の距離感が近い。
(それ故、似たような単語も存在している)
そして第二言語を伸ばしていく過程において第二言語を通して習得していくという面白さもある。
✔︎英語の時と違い、親はフランス語の読み聞かせも何も出来ない!
→娘が英語に触れ始めた時と違い、今は色々なツールがあるで凌げるものもあるが、出来るサポートが英語の時よりも限られているところはある
✔︎英語に触れ始めた時期と違い、個性・特性が強く出始めてからの0からのサポート
→なんでも受け取れる【インプット期】からのスタートではなく、本人の「知りたい!」「掴み取りたい!」「分かる!」を基本とした習得期【意欲期】にこどもが色濃く見せ始めた個性・特性を絡めてのゼロスタートサポート
…と条件が色々と面白いので、どんな風に習得していくのかなぁ…と本当に興味津々です。
先生が考えてくれているレッスンプランを軸に、娘の発達段階そして特性を活かしていく形でのサポート。
なんだか0から触れる言語のサポートは久し振りなので、とっても新鮮な気持ちです。
スタートはやっぱり『かけ流し』から
まず言語習得で大切なことは【インプット】。
だからこそ、ゼロベースでのスタートでは尚の事、『耳にする』機会作りとなるかけ流しを大切にしています。
…ということで、最初はやっぱり音の世界にたくさん触れてもらうためにも
・数字・色などのコンセプトソング
・フレンチポップス(先生が教えてくれたもの)
…と、『とにかく話されている/歌われているもの』の部分に比重を置きながらしていました。
その中でも
です。

…というのも、【言語はリズム学習】だからですね!
発達段階ごとに変わる『かけ流し』の受け取り方
ちなみに、こどもの発達段階から考えても、かけ流しの【役割】もそしてかけ流しという【環境を受け取る側の受け取り方】も変わってきます。
【役割】や【受け取り方】の変化は、
→・音やリズムを感覚で刻み、無意識に吸収できる
・音源に注意を向けていなくてもOK
・曖昧なものでも抵抗が少ない
【幼児期以降】
→・「聞き覚え」の語を増やす
・興味ある音源でないと集中しづらい
・曖昧なものを避けたくなる傾向が強まる
という感じに受け取り方が変わってくるんですね。
視覚空間型な娘へのかけ流しスタイル
そんな風に発達フェーズにより変わってくる、かけ流しの【役割】や【受け取り方】の変化。
ですが実は、娘へのかけ流しは何方かと言えば、『幼児期フェーズ』のものに近い環境作りでした。
それは『娘の発達フェーズ・特性を活かした』上でのもの。
ちょっと専門的なワードでいうと
といった感じです。
超が付くほど【視覚空間型】な娘。
だからこそ、上記に書いた『今しているかけ流しスタイル』が、いわゆる発達フェーズからくる基本軸での関わりよりも比重大きくなる感じです。

例えば、視覚空間型の子のかけ流しって…
視覚空間型の子って
なんですよね。
このタイプは、なんとなくでも『全体像』の方が大事になるタイプ。
だからこそ、曖昧さに対する耐久性は割と強いので、「何を言っているのかさっぱり分からない🥴」という音源も苦なく耳に出来るんですよね。
そのため、『意味不明』でも『とりあえず聞いてみる』が平気なタイプなのです。
むしろ、それを耳にしているうちに、
です。
例えば今はPodcastで見つけたフランスの『ロドルフとガラの冒険』というストーリーを聞いているのですが…
効果音とか諸々から面白そうなストーリーということは伝わってくるけれど、何を言っているのか誰も分からない状態です。笑

この『曖昧さを受け入れられる強さ』は、視覚空間型ならでは。
私なんて、意味わからなすぎて苦痛です。笑
文字は『書く』ではなく『見る』からのアプローチ
併せてして視覚空間型の娘にしているのが、
となるサポート。
『読む』も『書く』も娘のタイミングを尊重していくスタイル。
特に娘は文字の読み書きにパワーが要るタイプなので尚更、本人のペースに合わせて取り組んでいくことが、急がば回れで早いんですよね。
娘のペースを尊重しながらも、文字に強いエネルギーを使う娘にとって、焦らず自然なタイミングで「なんとなく読める」が育つように、
・関連ワードの視覚化
といったサポートは心がけるようにしています。

今は本当にそれだけで、もちろん本格的な取り組みはまだまだ予定はないです^^
今のところ『楽しんでくれればOK!』という段階なので、「読めるようになりますように!」「書けるようになりますように!」というものは特にない感じです。
ただ、本人が小学校の授業の間に取り組めるものを探すことがあるので、その際の選択肢の1つとして出している感じです。
言語がもうひとつ増えたからこそ、思いっきり遊ぶ!
…とフランス語を始めたばかりの我が子に先ず取り入れているサポートはこんな感じです。
フランス語が入ってきたからと言って大きく変わることはなく、新しく触れる言語もおうち英語の時と同じように
・こどもの発達に併せた無理ないスタートから
…という感じです。
むしろ、言語がもう1つ増えたからこそ、
となったようなところがあります。笑
特に身体を動かす遊びは、言語習得にとっても最高のサポートになりますからね!
そんな我が家の娘のフランス語習得の様子、また色々と書いていってみたいと思っています!
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