新型コロナウィルスによる休校期間で心配される学力格差。それよりも気に掛けたい格差はこれ。
- 2020.05.12
- Blog

この新型コロナウィルスによる休校期間中、多くの親御さんが心配されるのが『学力格差』が生まれるのではないかという心配部分。
そんな心配から、「あれもした方が良いのでは?」「もっと学びを広げてあげた方が良いのでは?」と悩まれている方も少なくないですよね。

ただ、個人的には
この休校期間により生まれるのは、『学力格差』ではなく、『自ら学びとる力の差』がとても生まれる期間
になっていると感じています。
目次
休校期間は、おうちの人が
『学び』の定義を考え直す機会
先日の、『これからの時代に必要な思考力は問題集スタートでは育てにくい』のブログ記事にて、『求められる思考力は時代と共に変わっていっている』という内容を書きました。
これは『思考力』だけでなく、『学力』として求められるものも同じ。
求められる学力も
与えられたものに取り組み、解決していく事を求められる学力から、今は『答えのないものに自ら向かっていく力』が学力として求められるように
なっていっています。

さて、この休校期間中、最も求められているのは、
親である私たちの『学び』の捉え方を変えていく事
だと、さらに強く感じています。
というのも、多くのおうちの方が『学び』というと『教科型学習をさせる事』と捉えがち。
その為、どうしても「算数」「国語」「理科」「社会」の教科的な学びをすると、安心してしまったり、逆にそれをしていないと不安になってしまったりしやすいですよね。

『学び』というのは、『自分がどうしたいのか』があって初めて成立するようなもの
です。
「自分がどうしたいのか」の『主体性』が探究心となり、その探究心が知識の余白を埋めていく。
それが『学び』。

こどもの興味関心、こどもの内側にある能力伸ばしをサポートすると、それを通して育った探究心が自ずと、色々な知識等を吸収していってくれるようになる
という事です。
因みに『英語』という側面から考えてもこの部分は非常に大切。
上記ブログ記事に書きましたが、『言語習得理論』が活きるのも「習得する本人の興味関心レベルが大きい」ですからね!
また、英語が話せればいいではなく『英語で何を語るのか』が求められるこの部分においても「主体性」は欠かせないキーワードです。
興味関心に付き合うと、本当に自ずと
色々と付いてくる。
そう考えていった時、
おうちの方が安心しがちなのは、『答えのある取り組み』に取り組んでいる時であり、その為、「どう過ごそうか」とおうちの方が学習をデザインしがちだったり…と、正に時代と逆行している
状態になりがちなのが、この休校期間。
以前、こちらのブログ記事でも書きましたが、この休校期間こそ『我が子主体で好きに過ごさせてみても良いかも』な時です^^
『かも』なのは、「人にさえ迷惑をかけていなければ…」なのを汲んでです^^;

「これは学校で習う教科の何につながっているのか」という視点ではなく、「これは、どんな力伸ばしに繋がっているのか」そんな視点で我が子の日々を見守る
とこどもには多々成長があるはずです^^
我が家の休校期間の過ごし方も、「今日はこれを学ぼう!」と教科メインの形でスタートをするのではなく、
こどもの興味関心から、繋げられる学び情報を投入していく。
但し、『理解を求めない』という形
但し、『理解を求めない』という形
で関わっています。

もちろん、確かにそこには『こどもの学び特性』や『心理』的な部分を活かして関わっている部分もあります。
ですが、それも『こども主体』で過ごしているからこそ見えるものでもあったりするのです。
『不正解なし』『答えのない時間』をあえて意識した
オンライン交流会
オンラインサロン『英語をこどもの個性を活かすツールに!グローバル子育てオンラインカレッジ』での
オンライン交流会で心掛けているのは、『不正解がない』ような状態。
何を言っても『正解』となる時間
何を言っても『正解』となる時間
を過ごしてもらう事。
どれも『正解』とすることで、「正しい答えを追う」という事は減っていき、寧ろ「正しい答えを追わない」からこそ『主体的に』なり、それが『何かを生み出す、創造力にも繋がるパワー』にもなっていきますからね。
そんな時間を通して、参加してくれるお友達たちには、『自己表現を楽しんでもらう』事も大切にしています。

もっと早くから参加していれば良かった!
といった、おうちの方からの嬉しいお言葉が1つや2つではないのが、私としても本当に嬉しいです(涙)
そんな感じにオンラインカレッジでは『答えのない問い』を投げかけたり、小さな “Show and Tell” 的な経験を色々と積んでもらったり…と、これからの時代を意識した時間をすごしています。
デジタル機器を使って資料作り等をし始める子が
増えてきた!
『これからの時代を意識した…』でいうと、最近オンラインカレッジ内では、
パソコンやタブレットなどのデジタル機器を使って資料作りする子が増えてきている
状態です。

「広告/チラシ を作って発表」した交流会や「好きな 偉人/有名人 についてシェア」する交流会等では、各々が工夫しながら資料を作り発表してくれました。

英語ができれば海外で活躍できる訳でもなく、英語ができれば海外の学校に留学し易いわけでもないのが今の時代です。
どんどんこういった場所を利用して、経験を積んでいって欲しいです^^
そんな感じに、
オンラインカレッジって、おうちの方の「学び」に対しての視点育てや、こどもたちがその力を伸ばしていく『未来型の子育て』ができる場所
であったりするのです^^
少し話が逸れてしまっった部分もありますが(笑)、今心配されている『学力格差』よりも、もっと違った部分に焦点を当て、成長を望む事が必要になってくるフェーズである事、忘れずにいて欲しいです^^




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Author:林 智代乃 投稿一覧
「英文学科」「児童教育学科」を卒業。
「英語」と「子どもの発達」に興味をもち、両方を活かせる職を考えるも多くの子どもの発達を傍で見守れる幼稚園教諭として働く。
幼稚園教諭時代に日本語を話せないインド人の子をクラスで受け持ちバイリンガル保育をする事になった事で「子ども × 英語」への思いが再燃。
子どもの言語習得力にとても興味が湧き、児童英語講師の資格(J-Shine)取得や現地幼稚園での研修を受けるなどの為に留学。もっと『子ども × 英語』について知りたく5年勤めた幼稚園を辞め、民間英語学童に就職。
発達について追求していけば行くほど、『全ては繋がっている』と感じ、「この繋がりを活かせば日本語での関わりでも英語力を伸ばす事は出来るはず!」と思うようになる。
ここから日本語で語り掛け、日本語いっぱいの生活を通して『英語を吸収し易いタイプ・アウトプットし易いタイプ』に育てていく関わりを意識して行うようになり、我が子は1歳半で日本語も英語も独力で文章立てて話せるようになり、その後順調に英語力を付けていく。
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