こどもが「クリスマスプレゼントいらない」と言ったとき|主体性とクリスマス・スピリットの育ち方

こどもの発達と個性を活かしバイリンガルを育てるグローバル子育て、林智代乃です。

今日は、12月25日。

「朝起きたらサンタクロースからのプレゼントが届いていた!」なんて様子があるご家庭も多いのかな…なんて思います。

さて我が家の娘。

小学校3年生にして、サンタさんからのプレゼントをまさかの辞退をしたんです。

今回はそんなお話しをきっかけに

 

・こどもが「プレゼントいらない」と伝えてきてくれた時、そこにはどんな背景があり得るのか
・『主体性』や『相手を思う気持ち』とどう繋がっているのか
・おうち時間の対話やおうち英語でどんな関わりができるのか

 

…を軸に書いてみようかなと思います

 

 

こどもが自分へのクリスマスプレゼントを辞退した理由

 

「今年はサンタさんから何をお願いするの?」とクリスマスシーズンが始まる少し前から娘に聞くも「ない」という答え。

まだ決まらないだけかな?…と折りを見て尋ねるも答えは変わらず。

その代わり、娘の方からよく聞いてきてくれていたのが、「うちのワンちゃんが今欲しいものは何かな?」「マミー、何か今欲しいものある?」などの家族への聞き取り調査。

 

 

その後もクリスマスが近付いても変わらず「要らない」の返事。

なかなかサンタさんへのお手紙も書かない、書かない。

ようやく口にしたのは、「○○ちゃん(我が家のワンちゃん)の代わりに欲しいものをお願いする」という事。

そんな様子だったので、「今年のサンタさんへのお願いはそれなのだろう」と思っていたら…

12月24日の夜に隠れるように(でも全く隠れられていない。笑)サンタさんにお手紙を書き始めた娘の様子がおかしい!

 

 

お部屋の片隅で、こそこそ(でもやっぱり全然隠れられてないんですけどね。笑)PCのデザインツールを使って何かを作り始めていた娘。

家族一人ひとりに届けて欲しいアイテムをイラストにして、そこにサンタさん宛にメッセージが書き込まれていました。

そこには、

 

今年の私へのプレゼントは要らないです。
家族の笑顔がみたいから家族へのプレゼントが欲しいです。

 

…といったメッセージが書き添えられていました。

娘は、『書く』という作業にとてもパワーが要るタイプ。

特に、『英文を書く』という練習は一切してきていないので、話せるけれど文章にすると、ところどころ「ちょっと…^^;」な感じではあったんですけどね。
(小学校1年生の国語の作文的な感じですね。笑 話せても文章に起こすと面白い事になっている…的な。)

 

 

ここで一旦余談を挟みますと…

もちろん、いつもこんなに聖人みたいな子では全くもってないです。笑

普段は『ほしい物リスト』を延々と語ってくれるタイプ^^;

ただ、たまたまこの年だけ少し違う選び方をしていた…って、感じです。

そのため、私にとっても、「あのいつもの娘が、なぜここでこういう選択を?」と、とても印象に残る出来事だったんですよね。

…と今までの娘からの質問に、「ただ自分から渡せるプレゼントはないのか調査しているのかな…」くらいにしか思っていなかったので、「当日の夜に?!」という思いと、お手紙の内容にびっくりしたクリスマスイブの夜。

 

 

サンタさんからは、ワンちゃんのアイテムと共に「お手紙が間に合わなかったから、他の家族の分は後から少しずつ届けるようにするね。」のお手紙が届いた翌日。

プレゼントを見るやいなや、「よっしゃ!」と勢いの良い歓喜の声!

そんな娘に「なぜ、今年のプレゼントはこういった形にしたの?」と聞いたところ、

 

クリスマススピリットを大切にしたかったからだよ

 

と、シンプルな答えが返ってきたのです。

 

こどもが口にした『クリスマス・スピリット』とは?

 

娘には今まで、聖ニコラウスの話と共に、『なぜ、プレゼントがもらえるのか』といった理由として

 

サンタさんは、「子どもたちの素敵を見つける天才」なんだよ^^
サンタさんはみんなの「素敵」を見つけてハッピーな気持ちになれた事への「ありがとう」の表れでプレゼントをくれているんだよ。

 

といったお話しはしてきた事はありますが、『クリスマス・スピリット』のお話はしてきた事がなかったので、予想外の返答にびっくりしました。

 

 

ただ、映画好きな娘は、クリスマスに関する映画を通してその言葉を耳にし、娘なりに

 

・映画のシーン
・ことばの雰囲気
・登場人物たちの表情

 

から、「きっとこういう意味だろう」と想像していたようです。

ちなみに、『クリスマススピリット』って、

 

『感謝』『分け合う』『分かち合う』ことを大切にする心のこと。
クリスマススピリットとは、自分に与えられたものに感謝しながら、それを誰かと分かち合おうとする心のこと。
たくさん持っている人はたくさん、今あるぶんだけの人は今あるぶんだけ。

お金やプレゼントに限らず、時間や言葉、優しさ、経験…
それぞれが「自分にできるかたち」で少しずつ周りに分けていこうとする気持ち。

 

なんですよね。

 

 

普段から「感謝しなさい」とか「分かち合いなさい」と道徳の授業のように教え込んできたわけでもなく、色々な背景が混ざり合って、たまたまこの年はこういう形になって表れたのだろうな…と感じます。

こどもは自分なりに世界を見て、言葉と結びつけている。

これは、発達の視点から見てもとても面白い瞬間だな…と感じました。

 

主体性は「自分の意見を通すこと」ではなく「相手ありきで考える力」

 

これまで、色々なブログ記事やセミナーの通して『主体性を育む事』の大切さをお話してきている私。

その都度、書かせて頂いているのが

 

主体性とは、イコール「こどもの意見を受け入れる事」ではない

 

ということ。

主体性とは、

 

・自分はどうしたい?
・自分には何ができる?
・相手のために、自分はどう動きたい?

 

…などといったことを

 

相手の存在を前提にしながら考えていく力のこと

 

なんですよね。

 

 

今回の娘の選択も、

 

・「プレゼントはいらない」と我慢したわけではなく
・「家族の笑顔」が、その時の自分にとっての『1番のプレゼント』だと感じた上で
・「じゃあ、今年の私はこうしたい」と自分で決めた

 

という流れがあったんですよね。

 

『主体性=わがまま』になってしまうのでは?…という不安に関して

 

「こどもの主体性を大事にしよう!」とお伝えさせていただくと、

 

「それって、わがままになっちゃわないですか?」

 

…といった不安の声をいただくことがあります。

ここでポイントなのは、

 

『何を選ぶか』よりも『どんな前提で考えているのか』

 

…というところ。

 

 

自分の気持ちだけで完結しているのか、それとも『相手』や『周り』を含めて考えているのか。

この2つでは、同じ選択でも意味合いが全く変わってくるので、しっかり『相手』や『周り』が存在させたような関わりをしていれば、わがままとしてのそれではなくなるんですよね^^

主体性は、『自分だけよければいい』という方向に育てば自己中心性になりますが、『相手ありき』で育んでいくと、むしろ社会性・協調性の土台になっていくのです。

その上でも日頃大事なことは

 

自分もOK/自分も大事、相手もOK/相手も大事

 

…という前提を持って関わっていくことなのかな…とも思います。

 

学校との付き合い方・学び方と『思いやり』の関係

 

我が家の娘の学校との付き合い方は、『ブレンド型』スタイル。

実際、

 

・2学期は、夏休み明けに1ヶ月の自主休校
・その後も週1回登校の時期があり
・学校に行く日は、「自分が学びたい学び」をさせてもらう時間もあり
・行かない日は、アンスクーリング的にあ興味関心を軸に自由に過ごす

 

…といった感じで、学校と付き合っている娘です。

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そういった過ごし方故に、周りからみると、

 

・「そんなに学校に行かなくて、社会性は育つの?
・「協調性がなくなってしまうのでは?」

 

…と思われてしまうような過ごし方だと思います。

 

 

我が家は今まで、そのように言われてきてしまった事は幸いないのですが、同じようなスタイルで過ごされてきている方は色々と周りから抱かれるイメージからの言動に悩む事があるようです。

なので代わりに声を大にしてお伝えさせて頂くと、

 

それぞれのご家庭に合った『学校との距離感』の中でも、『相手ありきで考える経験』は十分に育てていける

 

ということです。

実際、アメリカのHSLDAでの調査ですが、『ホームスクーラーの子の方が社会性が高く育っていた』という調査結果もあったりします。

 

HSLDA

Home School Legal Defense Association is a nonprofit advocac…

 

また、以前『早期教育の本来の意味はグローバル時代により相応しい教育』といった記事を書いたことがあります。

 

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そこでお話しをさせて頂いている、ニューヨーク大学のメタ分析では『人と関わる時間が最も人を賢くする』と発表していますが、ここの『基本』となるのは『家庭での相手を意識させるような関わり』の部分。

スキル的な何かを教え伸ばすよりも、ここの部分を大切にしていれば、

 

・「こんな風になりたい!」というモデリングする力にも繋がったり
・「人の役に立ちたい!」などの想いが学ぶ力に繋がったり…

 

などなどに繋がっていくんですよね。

これって、『学び』においても、そして特に小学校以降の『英語ある子育て』においても、『自分で学ぶ力』にも繋がっていくもの。

だからこそ大事なのは、『何を選ぶか』よりも『どんな前提で考えているのか』という部分なんですよね。

 

クリスマスとおうち英語で育つ3つの力

 

今回の出来事をきっかけに『おうち英語』『グローバル子育て』の視点でも書いていってみようと思います。

『クリスマス』という機会は、英語と結びつけやすい機会ではありますが、

 

『英語を身につけてもらう機会』ではなく、『こどもが世界や言葉の意味を自分なりに結びつけていく機会』として捉える

 

と、とても豊かな時間なのかな…と感じたりします。

 

言葉と『世界観』を結びつける力

 

『クリスマス』って、世界中の色々な国や地域で祝われている行事。

だけれども、『同じクリスマス』でも、過ごし方や大事にしているものは少しずつ違うもの。

静かに祈りの時間を持つ国もあれば、家族で賑やかにパーティーをするところもあって、プレゼントよりも『誰と過ごすか』を大事にする文化もある。

そうやって、それぞれの国や地域の文化や価値観がギュッと反映される行事でもあるんですよね^^

 

 

だからこそ、

 

『言葉=単語』ではなく『言葉=世界観や価値観』としてこどもがより刻んでいける機会

 

だと思うんですよね^^

クリスマスって、単に『英語と近くなる機会』『英語に触れやすい機会』『英語を吸収しやすい機会』というよりも

 

この言葉の向こうには、どんな世界が広がっているのだろう?…と言葉と世界観を繋げて感じられる絶好のタイミング

 

でもあると思うのです。

 

日本語での対話が『英語の土台』になる

 

クリスマス映画を観たあとや、サンタさんへのお手紙を書き終えた後のちょっと一息ついた時間は、日本語でゆっくり対話するのにぴったりな時間!

 

・さっきのあの場面、どんな気持ちだったのだろね?
・あの子は、なんであんな選び方をしたんだろうね。
・もし、同じことが自分に起きたら、どうする?

 

などと正解を当てるクイズではなく、こどもが自分の中にある感覚を『言葉にしてみる』ための対話を積むことができる機会。

母語だからこそ、

 

・フワッとした違和感
・うまく説明できないモヤモヤ
・嬉しかったけれど、ちょっと切なかった…みたいな複雑さ

 

もゆっくり拾っていけますからね!

 

 

こうした時間って、直接的な英語力アップには見えないものですが

 

「自分の世界を、自分のことばで説明してみる経験」が、あとから英語で話したくなったときの、いちばん深い土台になるもの

 

なのです^^

それが、

 

・『英語に訳すこと』に一生懸命になるか
・『もう持っている自分の感覚に、英語のラベルを貼っていく』か

 

の分かれ道になるのだと思っています。

私がキッズのコーチングで大切にしているのも、まさにその部分だったりするのです^^

お子さんの主体性と個性・特性からくる強みを活かした、お子さんに合ったスタイルをデザインする、キッズコーチング

 

発達や個性の見え方を、もう少し整理したい方へ

こどもの学び方や伸び方は、一律の枠では見えにくいことがあります。
今の様子に合う関わり方や学び方を見つけたい方へ、はじめての方向けのご案内をご用意しています。

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