『学校が合わない』と感じた娘の6年間|発達特性と学びの選択

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

早いもので、我が家の娘もこの3月で小学校を卒業!

振り返ると、彼女の小学校生活は「よくある普通の6年間」とは少し違ったかもしれません^^
(何をもって『普通』というのか…は、置いておいて)

どんな6年間か…をざっくりと振り返ると

・学び方や興味の向き方に特徴があった6年間
・宿題やドリルを終わらせる事よりも、主体的な時間を大切にした6年間
・体調や気分に合わせて、柔軟に学校生活を過ごした6年間
・一般的な登校スタイルではなかった6年間

といった時間。

こう書くと、「わがまま?」「大丈夫?」と感じる方もいるかもしれませんね^^

ですが、こういった過ごし方も別の視点から見てみると

こどもの発達特性に合った学び方・発達特性を活かす時間として大きな意味を持っていた

時間だったりするんですよね。

学びスタイルは発達特性毎にある。

故に、娘のこういったある種独特なスタイルで過ごした6年間に対して、焦りや不安を感じる事がなかった私です。

発達特性によって学校が合わないこともある

こどもそれぞれには、当たり前ですが『個性』があるもの。

その個性を模るものの1つにあるのが『発達特性』。

この

発達特性によって、例えば『学校の学びが合わないタイプの子』もいれば『人との関わり方で難しさを感じる子』もいる

ものなんですよね。

過去に記事にした事が何度かありますが、我が家の娘はまさに発達特性の影響から、『学校』という場との付き合い方でいろいろな壁にぶつかっていました。

それはまさに

・学び方の違い
・人との関わり方
・環境との相性

が大きな要素だったんですよね。

それぞれ、どういった壁にぶつかったのか書いていってみようと思います。

発達特性に合った学び方タイプの違いで遠ざかった学校生活

入学してすぐの1年生の頃から、「『学び』は好きだけれど、『お勉強』は好きじゃない…」と伝えて来てくれる事があった娘。

割とすぐから、どこかフィットしない感じを感じていたんですよね。

そこから段々と言語化して伝えてきてくれたり、様子として見せてくれるものが増えていった感じです。

こどもによって『学び』のスタイルは、やっぱり大きく異なるもの。

発達の特性によって

学び方にもその子なりの心地よいスタイルがある

ものなんですよね^^

実際我が子がどんな壁にぶつかっていたのか…というと…

教科ごとの学習スタイルの難しさ

いわゆる『教科毎』そして『単元毎』にバラバラと進む学習スタイルが彼女の思考プロセスと合わず、どうしても集中を向けることが難しかったというのも1つ。

娘の場合

『知識を点で学ぶ』のではなく、『複数の知識を関連づけ、全体像を捉えながら深めていく』

といった思考スタイルを持つんですよね。

教科ごとに異なる学習スタイル|知識を点で学ぶ vs. 知識を関連づけて学ぶ子どもの違い

一方で学校は、教科を細かく分け、それぞれの単元を独立して学ぶスタイル。

娘の思考スタイルにとって、この学校のスタイルはどうしても「断片的で意味が見出しにくい」ものに感じてしまう。

それ故に、集中を向けることが難しくなっていったりしていたんですよね。

授業の進み方スタイルで立ち止まる

知的好奇心が何気に高めで、直感的に物事を把握しどんどん関連づけさせて思考を広げていくタイプの娘。

こういった子は、1つのことをきっかけに『これとあれはどう繋がるんだろう?』とどんどん連想し、考えを広げていく傾向があるんですね。

そのため、

『今ここを学ぶ時間』という枠の中でじっくり掘り下げる授業スタイルだと、思考が広がることを制限されているように感じてしまう

ことも…。

授業の進度と子どもの理解スピード|考えを広げたい子 vs. じっくり進める授業のギャップ

これは、OE(過度激動)と呼ばれる特徴の1つ。

その中でもこの様子は特に

・知的OE(知的な刺激に対する感受性が強い)
・想像力OE(空想や概念の広がりが大きい)

が強い子に見られる特徴だったりします。

OE(過度激動)とは?

例えば…

あるトピックを学んでいると、「この歴史とあの出来事は繋がっているのでは?」と想像がどんどん広がる
⬇︎
もっと掘り下げたい気持ちが強くなる。
⬇︎
でも学校の授業では『決められた範囲を決められたペースで進める』ことが基本。
⬇︎
その枠組みの中で思考を展開しづらい。
⬇︎
「考えを広げたい気持ち」と「授業の進め方に合わせなきゃ!」という意識の間で、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態に。
⬇︎
それ故に、「もっと考えたいのに、それを止めないといけない!」という状況が続くと、脳がフル回転しエネルギーを大量に使うことになる。

…という流れが生まれてしまうんですよね。

一方で、学校の授業はひとつのテーマをじっくり掘り下げるスタイル。

「この単元はここまで学んだら終わり。次は違う単元!」という形で進む。

その環境下では、なかなかと考えを広げることが難しかったりしたんですよね。

それ故、

「もっと広げていきたい!」「ここって、こんな風に広がらない?」という気持ちと「今はこの枠の中にいなくちゃいけないんだな」という意識の間でバランスを取ろうとするようになり、そのエネルギー消費が大きくなっていっていた

んですよね。

正解を導きだすスタイルよりも…

また、まだどこか日本の教育スタイルとして残っているのが『正解を導き出すこと』を重視したような授業スタイル。

ここもポイントの1つだったりしていました。

『考えること』を楽しみたい、しかも『自由に考えること』を楽しみたい。

こういった思考展開タイプだからこそ…の葛藤があったりしていた訳です。

『書く』という作業にパワーが要る

入学当初に購入した1ダースの鉛筆を6年間使っていた程(買い足す必要がなかった程)、板書を取ったりする事がなかった娘。

それだけ『書く』という事をしなかった6年間。

これは

頭の中で情報を立体的に整理できるけれど、それを「文字としてリニア(線的)に表現する」という事にエネルギーをかなり要するから

が故。

ノートに書くのが苦手な子|頭の中で情報を整理する視覚空間型の学習スタイル

これは、頭の中で情報を立体的に整理する『視覚空間型』の特性が強い子にとっては、珍しくない事なんですよね。

また、言葉や概念を関連づけて覚えるタイプだからこそ、内容の流れは頭の中で整理できている。

そのため、改めて書く必要性を感じられていなかったのも1つではあったりします。

この『書く』に関しては、先生方からのご理解も多々あり、強制される事もなかった6年間。
(いや、厳密には1年生の時は理解してもらい辛かった面はありました)

そのため、その辺りに関しては本当にありがたく感じた6年間でした。

環境との付き合い方に立ち止まった

娘が立ち止まってしまったきっかけは『授業スタイル』だけでなく、『お友だち』という環境にもあったりしました。

言葉の影響を強く受け易かった

お友だちが何気なく口にする「バカ」はじめ「○ね!」といった言葉を耳にする度に『怖さ』を感じることが強くあった娘。

それが自分に向けられた言葉でなくても、周囲にそうした言葉が飛び交っているだけで不安な気持ちになってしまっていたんですよね。

「その言葉を受けた子は苦しい思いをしているんじゃない?」
「もしその言葉を言われた子が、本当に行動に起こしたら…?」
「その強い伝え方は、お友だちがびっくりしたりするんじゃない?」

そんな風に想像のスイッチが入ると、どんどん不安が膨らんでしまう。

それ故に、心が落ち着かなくなり学校を早退して帰ってくる事も多々ありました。

学校の環境に馴染みにくい子ども|音や言葉に敏感な特性が影響することも

これもOE(過度激動)によるもので、過度な想像が働いてしまっていたからこそ…だったんですよね。

『違い』を知ってもらいたい

授業スタイルの違いを受け止めてくださった先生方もおり、娘も自分スタイルで過ごせる場面もありました。

ただ、どうしてもその度に周りの子たちからの言葉との付き合いに難しさを感じる事があった娘。

それは、パワーの要る『書く』に向き合っている時もあり、『違う事をする=問題/変な人』と捉えられてしまう事も少なくなかったんですよね。

まだまだ世界観が小さなこどもたち故に、違いを『知る』は出来ても『受け止める』事が難しい時期でもあるんですよね。

言ってしまえば、『仕方のないこと』。

寧ろそういった壁にぶつかったからこそ、娘なりに考える時間も持ててたので、それはそれで…と思う部分があったりする私です。

苦しくなっている本人がいるので大きな声では言えませんが、それにより娘にとっては『すり合わせ』の学びのひとつになっているな…と個人的には感じています。

この辺りについて以前記事にしたことがあります。

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その子にとっての心地よさが、その子の力を引き出す

我が家の娘と同じようにこういった壁に出会い、立ち止まっている子・立ち止まった子はいると思います。

こうした『学び方の違い』や『環境との相性』、そして『言葉の受け取り方の敏感さ』などには、こども一人ひとりの感じ方があり、そこには大きな個人差・濃淡があるんですよね。

では、実際に

『こどものスタイルに合った関わり』を考えていく時、どんな視点を持つ事ができるのか

というところです。

こどものスタイルに合った関わりを見つける

実際、「我が子はどういったタイプに当てはまるのだろう…?」と色々と調べられるおうちの方も多いですよね。

子どもに合った学習スタイルを見つける|発達特性を活かす学び方の工夫

その道の中で、

・アスペルガータイプ
・ギフテッドタイプ
・HSC
・視覚優位
・聴覚優位
・視覚空間型
・聴覚継次型

…といった言葉に出会うこともあったと思います。

私のところにも

「うちの子は、○○タイプのようですが、それをどう活かせばいいのか分からなくて…」

とご相談に来てくださる方も少なくないです。

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て:コーチング型コンサル

それだけ【我が子に合った学び方】を探されているおうちの方が多いということですよね^^

目の前の我が子の様子を尊重していこうと思われての行動、本当に素敵だなぁ…と感じます。

確かに『どのタイプか?』を知ることは、大きなヒントになるものです。

ただここは、『付き合い方』がとっても大事。

ここで本当に大切なのは、

『どのタイプか』だけでなく、『この子に合った学び方をどう取り入れるか?』『この子の持ち味をどう活かすのか』

という視点を持っていくことなんですよね^^

では、具体的にこどものスタイルに合った関わりを見つける為には、どうすれば良いのか。

この辺りは、長くなってきたので【後編】の記事として、『こどもにとって心地よいスタイル』を見つけていくための視点などについて書いていこうと思います^^

『学校が合わない』と感じた娘の6年間|発達特性と学びの選択
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