こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
思考力
これは多くのおうちの方がこどもに付け伸ばしていって欲しいと願うものの1つだと思います。
【思考力】、言い換えれば【考える力】。
教科的な部分のみならず、『時代』という側面からみても
・溢れる程に情報が飛び交うこの時代に求められる取捨選択力を考えた時
そこでもやっぱり求められるのは『思考力』。
そのため、こどもへの関わりとして『思考力伸ばし』というところにアンテナが張られていくおうちの方も多いと思います。
もちろん、もれなく私もです^^
ただ、ここで大事なことは
…という事。
要するに「固定概念を持たずにね!」という事です^^
なぜなら思考の仕方はこどもそれぞれ(人それぞれ)。
目の前の我が子の思考スタイルを知り、活かして行く事が思考力伸ばしにおいてはポイントなのです。
一見すると思考していないように見える姿も実はその『色々とある思考スタイルの1つ』でもあったりするんですよね。
こどもの思考力に対する不安や悩み
思考力を育んでいく事の大切さについて書かれていたりするものは本当に溢れかえっています。
そういったものをあちこちで見聞きしたりすればするほど、我が子のその部分を意識し始めるようになってきますよね。
そしてそれが時に焦りのような感情を生み易いものの1つになっていたり。
例えば、
「うちの子は全然自分で考えて行動してないんじゃ?」
「自分の考えをあまり伝えてくれないな…。」
「伝えてくれる考えや意見に深みがあまり感じられないな…」
…などなど。
でもですね、そういった焦りや不安って感じられなくていいんですよね^^
なぜなら『見せる思考スタイルが違うだけ』で、みなそれぞれちゃんと思考しているから。
『みんなそれぞれ思考している』からこそ
ようにする事が何よりも大事だと思うんです。
こどもの思考の仕方の『個性』を尊重する
よく『思考力がある子』でイメージされる姿って
・好奇心旺盛でどんどん自分の考えや意見を伝えられる子
・判断力/決断力があるような子
・「なんで?」「どうして?」と疑問をたくさん湧いてくる子
などであったりする事が比較的多いですよね。
ですが、やっぱり思考のスタイルは様々で
・たくさん疑問を投げかけてきてくれる子もいれば、抱いた疑問に対して自分で解き明かしたくなる自問を楽しむ子もいる。
・判断/決断力がある子もいれば、色々な選択肢や可能性を考えるからこそ、判断/決断 に時間を要し過ぎてしまう子もいる。
…という理解が大事。
だから
そのスタンスで付き合って行く事が何よりもの1番のポイントなんですよね。
実際、私自身もキッズコーチングでは常にそのスタンスで様々な子達と関わらせてもらっています。
そうすると
・どう思考した結果今の様子なのかな?
…とみるようになり、自ずと掛ける言葉やサポートの手立てなどが見えてきたりするんですよね。
考える事を諦めちゃう子だって思考している
そうすると、「でもうちの子は、そもそも考える事をすぐに諦めてしまうので、なかなかとサポートが難しい」という事もあったりしますよね。
確かに、よく『考える』という事をする前にすぐに「分からなーい!」などと答えてきてくれる子もいたりしますよね。
では本当に、すぐに諦めた姿を見せてしまいがちな子は考えていないのか…というところです。
私は『考えている』と思っていますし、その前提でお子さんたちと付き合わせてもらっています。
…というのも、諦めがちに見えるその姿だって『深く考える事をしない!』を『考え』選び取っているものだから^^
「いやいやいや、それはハードルが低過ぎるし、それを認めたらこどもは変なところで満足をしてしまうんじゃないの?」という声も出てくると思います。
この時サポート側として大事なのは『表面的な姿から考えるのではなく、その表面に見せる姿の文脈を考えてみる』事をする事。
こどもの『考える事を諦める』ような様子の裏にあるものって実は、『自信をなくしてしまっているだけ』だったり『不安を感じ易いからこそ』の様子だったりなんですよね。
心理的に選び取っている『思考スタイル』
とにかく『自信がない』だったり『不安になってしまう』…の様子の裏には
・「正しい反応としての答えがでない…」と正解なんてないのに正解ばかりきになってしまってのそれだったり
なんですよね。
とにかく『自信がない』だったり『不安になってしまう』だったりがあるからこそ
んですよね。
…となると、そういった様子を見せる子への関わりとして先ずしていきたいのはやっぱり
・安心
・安全
・「認められている」という実感
の環境作りなんですよね。
『思考することが出来ていないから伸ばす』というスタンスではなく、『思考した先の選択肢を増やしていく』といった、そんなスタンスで関わっていく。
だからといって『選択肢』を提示したり、思考を発展させようとサポートすることを親はじめサポート側は頑張らなくていいんです。
こどもが思考を楽しみたくなる、思考の枠の広げ方
では、サポート側としてしていきたい事は何なのか。
それは、ただただ
…というメッセージ、肯定的なフィードバックを届けていく。
そしてそれと同時に
そしてその積み重ねには『比較』と『対比』の問いを入り交ぜてみる
ことをしていってみる。
本当にこれだけ。
こちらの理想方向に導かず、ただただ目の前の子に『興味を示す』形で肯定的な関わりの下、問いを積み重ねていく。
こどもが自分の選択の理由を理解し別の選択肢も見つけやすくなるサポートを積んでいく。
そうするとこどもは
・思考の枠を広げ
・自分の意見・考えを伝える事を楽しむようになる
んですよね。
キッズのコーチングでご一緒させてもらっている子達も、そうやって『考える事』を楽しみ、そして『伝える』事を楽しむようになっていて、実際におうちの方からもそういった声を本当によく頂きます。
何かできるようにさせようとするのではなく、『今できていること』に目を向け肯定なフィードバックをしながら比較・対比を交えた問いを積み重ねる。
難しい事はしなくていいですし、「こういったゴールに近づけなくちゃ!」というものもないのです。
思考の仕方の個性を大切にする事が大事
思考の仕方にも個性があるからこそ、その『個性』を見つけ尊重し活かしていく。
そうしていく事がおうち英語でつけていっている英語力を活かす時間にもなれば、おうち英語で伸ばす英語力にも変化が出てきます。
これが何よりも大事です。
どんなレベルに英語が今あって
検定はどれくらいなのか
こども期のおうち英語として大事な事はそこではないんですよね。
英語はこれからも確かに大事です。
大事だからこそなのです。
これからの時代の『大事さ』と、私たちが過ごしてきた時代からの『大事さ』は大きく変わっていっていますからね。
そして英語力をつけ伸ばしていくの英語ではなく、『母語での思考力』ですからね。
そんな意味からも大切なのです^^