小学生の我が子の不登校的なブレンド型登校スタイルが深まっていったきっかけとなった流れ

こどもの発達と個性を活かしバイリンガルを育てるグローバル子育て、林智代乃です。

過去にもブログ記事に書いてきているのですが、我が家の娘は2年生の頃から学校に登校する日とお休みする日のブレンド型スタイルで過ごしています。

娘がブレンド型の登校スタイルを始めたきっかけは、下記のブログ記事でも触れているのですが、1番は『学び取り方の違い』からくるもの。


その後、毎日通う日々が始まったかと思ったら、3年生の2学期中盤あたりからは別の壁にぶつかり、学校に向かう回数は2週に1度くらいのペースになっていたりしています。

これは『ブレンド型登校にしたから』では全くなく、本当にまた別の問題が発生したからなんですよね。

そんな娘の今までの様子や最近の様子を過去のブログ記事はじめInstagram等を通して知り、繋がって下さる方も増えている最近。

大人のコーチングでは我が子の不登校についての不安を抱えられている方やキッズのコーチングでは実際に不登校のお友だちと過ごす事も増えてきています。

また、同じく不登校のお子さんを抱えてらっしゃる方からの検索も増えてきているので、我が家の娘の欠席日数が増えていった流れを書いてみようと思います。

不登校に対してポジティブ


以前にも書いてきた事ではあるのですが、私個人としては『不登校』に対しての不安や困り感って、実は全く抱いていなかったりします^^;

「そんな選択肢があってもいいんじゃない?^^」という感覚の持ち主。

不登校を選んだきっかけによってはサポートも色々と変わってきますし、悠長な事を言ってられないパターンもあると思いますが、何よりも大前提で『自分で選択した』という事が素晴らしいと思ってしまっている感じです。

【学校】という場所は大事な存在だと思っています。

そんな【学校】という場所を私は、
【学校】という場所をどうこどもの成長において活かすツールにしていこうか


と捉え、大切にしている感じです。

その為、
『不登校』的なスタイルでの過ごし方をこどもが自ら選べたのも、【学校】という場所が自分で判断し行動を起こすきっかけの場所となったからであり、それはそれで有難い


と捉えている私です。

受け止めてもらえた『学び取り方の違い』


3年生に入ってからは『学び取り方の違い』に立ち止まり、学校を休んだり時折登校したり…のブレンド型の登校をしていた娘。

娘の『学び取り方の個性』となる『物事の捉え方』『思考の仕方』『処理の仕方』のタイプが学校側が前提とするそれとは違うタイプの為、結構授業時間の過ごし方には娘本人が悩んでいたりしました。

「どんどん進むと面白いのにな…」であったり、「もっと色々な角度に展開していくと良いのにな…」「こんな風に広がらないかなぁ…」「ノートって取らないとダメなのかなぁ?」などなどと。

こう書いてしまうとただのわがままな子のようですが、『学びたい!』という意欲だけは割と高い方だからこそ『学び取り方の違い』からくるものに関して、本人の中でのもどかしさはこちらが思う以上にあったりしたんですよね。

娘自身からよく「今のクラスでは私はどうもダメな気がする。みんなみたいに出来ないから違うクラス(支援級)に移動したいな…。校長先生や教頭先生に話してみようかなぁ…」と聞いていた程。

そんな3年生の1学期を終わろうとしていたある日、「授業中、学びたい事を好きに学んでもいいって!問題集とか本とか持って行っていいって!」と満面の笑みで走って帰ってきた娘。

「どうしてそんな流れになったんだ?」と状況掴めずにいたのですが、後日先生から「自分から提案と交渉をしに来てくれたので、『これだ!』と思ってOKしました!」と聞く事ができました。

担任の先生が理解ある方だった事もそうですが、宿題は一切しないし授業中の板書も皆無(連絡帳すら書かない)な娘自らの交渉だったので尚のこと『これだ!』と思って下さったのだと思います。
(その後受けたWISC-Ⅳの結果が、担任の先生の更なる理解に繋がっていきました。)

そこから娘なりの『授業の過ごし方スタイル』が始まった訳なのですが…。

自分に合った学び方スタイルを勝ち得たものの…


自ら授業時間の過ごし方スタイルを担任の先生に提案した娘。

そのスタイルとは、『自分が学びたいツール(問題集や本など)を持ってきて、発展させてもいいか』というもの。

毎日「今日は何を学ぼうかなぁ〜♪」とルンルンしながら色々な教材やら本をランドセルなどに詰め込み、毎日登校する日がスタートしました。

自分なりの授業スタイルになったからといって『書く』事にパワーが要る娘はカリカリと書いて学んでいる訳でもなく。

色々と思考し本を広げ学びを広げていく過程では、ノートなどを書く代わりに、思考した事にリンクさせ何かを作っていたり絵で表現していたりが多かった日々。

授業のテーマを機に色々と展開していってしまうから、その制作物も描く絵も直接的に授業に関係ないものだったりしていました。

そんな姿は周りの子たちからしたら、とっても不思議な過ごし方。

それ故にお友だちから注意を受ける事や「(娘の事を)理解できない」という思いから娘にとったら受け取る事が難しい言葉を掛けられる事が増え始めていました。

親の私はもちろん娘自身も、
・自分はたまたま先生に交渉できてOKがもらえただけ
・難しさあるところ(凸凹の『凹』の部分)がはっきりし過ぎていたからこそOKがもらえただけ
・他にも本当だったらそうやって過ごしたい子もいるだろう
・本当は難しさを抱えていても気付かれてない場合もあるから、ただただ自分がラッキーなだけ


なのだから、色々と言われてしまうのは仕方ないとしっかり理解はしていても、受け取り続ける事に苦しくなっていった娘。

我が子ながら娘の強みは、相手の話をしっかり受け止め、相手のペースに合わせながら相手が主体的に答えられるような質問を投げかける建設的な会話スタイルをする事。

ですがお友だちからしたら、いちいちそんなスタイルでの会話は時に煩わしさを感じてしまうもの^^;

こればっかりは、まだ低学年とあって仕方ない!

ただそれにより一蹴されてしまう事が多く、そこにも「どう伝えたら良いのだろうか?」と悩み始め、疲れ始めた娘の姿が出始めていました。

強すぎる価値観との戦い


3年生という学年は学年的に『お友だちとの関係が強くなり始める』時期。

そして行動的にもなり自己主張もちょっと強くなる時期。

強めの言動をする事でその時期の様子を表す子も出てくる、それこそ成長発達において『あるある』な時期です。

そういった時期からくる、お友だちたちが発する『言葉の強さ』や『ジャッジをするような会話』などの成長の通過点としてあるあるな諸々の出来事に、正義感・倫理観・博愛主義感が強過ぎる娘は、怖さと疲れを感じるようになってしまっていました。

最近はやっと少しずつ慣れてきましたが、問題文が『〜しましょう』から『〜しなさい』に変わった時は、「この問題文、怖い!」と言って解きたがらなかったような人。

今でも少しずつ耐性が付いてきてはいるものの、口調があまり良くない本は「怖いから」という事で読まなかったりします。

…と
・「もっと相手のお話を聞いたら、色々な事に気付けてジャッジはなくなるのに…」
・「言葉は相手への思い遣りでもあるから、もう少し怖くない言葉を話してくれたらいいのに…」


と、娘の中で色々なものが溜まり始め…

「学校に行きたい!」と思い途中まで準備をするものの学校での様子を思い出すと、そこへのストレスが『登校前に荒れる』という様子で表れ始めたりするように…。

とにかく登校準備をしながらイライラした様子を見せ始め、「やっぱり休む!」と選択した途端落ち着く…という日々でした。

『頑張らせる』をしないからバランスが取れてくる


上記のようなきっかけが色々と重なり、『学校』という場所が『疲れる場所』になっていっていた娘。

自然と学校を休む日が増えていきました。

そんな娘の様子を私は『逃げ』だと捉えておらず、大切なバランス取りの時間だと考えています。

『世の中に出れば、嫌な事はたくさんあるからこそ、そこに対応する力を付ける為にも頑張って学校に行った方が良い』という考えもあると思います。

ただ、人は誰しも何かしら行動を起こす時、
自分の中のバランスを取ろうとして行動に起こす


もの^^

娘の場合『自分の心の安定を図る為に起こした行動』であり、それは逃げでも何でもなく『成長ある(より良くしていく為の)場所移動』として選んだ手段なんですよね。

これから社会に出た時に適応する為にも『自分のペースで付き合い向き合う』という時間を過ごしている。

そう私は捉えています^^

特に娘の場合は「学校という場所は好きだから行きたい」という気持ちがあるからこそ、ゆっくり自分のペースで向き合い付き合う事は大事だと考え、「休みたいなら、休むと良いよ」というスタンスで付き合っています。

また、お休みをさせるか否かは別として、こどもが『休みたい』と思ったその気持ちを『受け止め認める』という事は、こどもの
・『自分の考えを受け止め認めてもらえた=自分の考えには価値がある』からの自己肯定感育ての時間
・『自分で選択したんだ!=自分でも行動が起こせる』からの自己効力感育ての時間


と繋がっていくので、先ずはそこに注力を向ける事が大事だなぁ…と思っている感じです。

以前書いた下記のブログ記事に繋がる考え方ですね!

自分のペースで自分の心のバランスを取っていく事は、自ずと『自分と向き合う時間』になっていくもの。

この時間の積み重ねが『自分軸』を作っていく時間になっていくので、そんな時間を過ごしていっている時だなぁ…と捉えています。

『解決しよう』と頑張らず、出来事をきっかけに『自分はどういう考えをするのか』『自分はどうしたいのか』『自分が自分らしく過ごせるポイントは何なのか』などを感覚的にでも掴んでいったら、それで良し!


って、感じですね^^

その過程のサポートとして、私は存在するのみ。

色々な考え、色々な表現方法、色々な捉え方…。

存在する人がいる数だけ、それらには色々とあるもの。

故にある意味(良い意味で)、『解決できない』という前提のもと過ごす事も大事だなぁ…って思うのです。

だからこそ『焦点はどこに置く?』という視点で考えていっても、私はこの「ゆっくり自分のスタイルで過ごすと良いよ!」という形をとっています。

まぁ、自宅でお仕事ができるからこそ!…でもあるんですけれどね。

次回は、各々の不登校のきっかけになっていった出来事に対して、こどもとどう関わってきたのかをテーマに書いてみようと思います^^

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