アンスクーリングというホームスクールスタイルとのブレンド型登校をする理由

こどもの発達と個性を活かしバイリンガルを育てるグローバル子育て、林智代乃です。

以前、当の本人たちは『不登校』という概念がなかったのですが、こちらのHPのブログ記事での検索ワードに【不登校】に関する検索が増えていた事をきっかけに『我が家はポジティブ不登校』といった記事を書きました。


この記事は、当時2年生だった娘の様子を書いた記事。

その後の今3年生の娘は…と言いますと、こどもへのコロナ感染が増え始めた夏休み明けに約1ヶ月自主休校した以外は、ほぼ毎日学校に通っているような感じです^^

この辺りについては『3年生前期の様子』として前期が終わる頃に改めて書いてみようかなぁ…と思います。

そんな娘が学校に行かず自宅で過ごす際の過ごし方に関して、以前もブログ記事のどこかに書いたような気もしますが、
アンスクーリング


といったスタイルで過ごしています。

今回はその辺りについて書いてみようと思います^^

『ポジティブ不登校』
結局『不登校』とどう違うの?


上記でご紹介させて頂きましたブログ記事でその理由と共に書かせて頂いていますが、我が家はあえて『不登校』というワードを使うとすれば『ポジティブ不登校』なタイプ。

ただ娘は、授業時間を除いた学校生活はとても大好きなので『不登校』とも言い切れないなぁ…というのが本音です。

学び自体はとっても大好きで『学びたい!』の意欲が強いのですが、『強いからこそ』とも言えるそこからくる葛藤みたいなものがあった事がきっかけなんですよね。


ここの葛藤の部分がある意味、『不登校』と言い切れるか否かの大きなポイントのように感じています。

というのも、
【不登校】
 →『学校を軸に』考えての登校の有無

【アンスクーリングを選択してのお休み】
 →『個を軸に』考えての登校の有無


と私は捉えているからですね。

もちろん、自主休校時含め私が「今日は学校を休んでアンスクーリングにしよう!」と伝えたりしている訳ではなく、娘本人が選んでそう過ごしていて、その際に考える軸はやっぱり『自分により合った学び時間』として選択をしているんですよね。

その為、上記のように私自身が捉えている為、「不登校とは言い切れない」と感じている訳です^^


そもそも『アンスクーリング』って?


『アンスクーリング』という言葉はまだまだ浸透していないように感じるので、その辺りから。

元より日本では『ホームスクール』自体があまり馴染みがない為、知られていない事が殆どですがホームスクールには様々な種類があります。

ホームスクールの種類とその内容をざっくりと書き出すと
【ホームスクーリング(スクールアットホーム)】
 →こどもの個性を活かしながら、おうちの人が学校のようにカリキュラムを用意して取り組むスタイル

【アンスクーリング】
 →カリキュラムはなく、こども自身が取り組みたい事を決めて過ごすスタイル。

【エクレクティックスクーリング】
 →エクレクティックとは「折衷」という意味で、その名の通り『ホームスクーリング』と『アンスクーリング』の両方を取り入れているスタイル

【ハックスクーリング】
 →インターネットを通じて自分で好きな学びを選択して過ごすスタイル

【アンブレラスクーリング】
 →日本ではなかなかとない形ですが、複数のホームスクール家庭が集まり同一のカリキュラムを共有したりするコミュニティスタイル


といった感じに存在します。

因みに我が家は、ハックスクーリングも併せ持ったスタイルのアンスクーリングです。

日英ともに、本人が気になった学びの場に参加していたりします。

これは、学校に行った日の放課後でもそうですね。

そんな『アンスクーリング』と『ハックスクーリング』のスタイルに共通するものは【こども自身の興味関心を元にこども自身が日々をデザインして過ごす】というところ。

こちらで段取ったり…の『カリキュラムなしの学び時間』を過ごしているという感じです。

アンスクーリングの日があったりする過ごし方が始まった理由


放課後にそうやって過ごすという選択もある中、なぜアンスクーリングを取り入れ始めたの?


という疑問も出てくるかなぁ…と思います。

学校に行って帰ってきた放課後も、いわゆる『アンスクーリング』『ハックスクーリング』状態で日々過ごしている娘。

そんな娘が学校を休むを選択しアンスクーリングをする日もなぜあるのかといえば、彼女の
・抱える困り感へのカバーとなる時間を過ごす為
・学び取り方の個性により本人が欲した時間


というところに理由があったりします。

『抱える困り感へのカバー』で言うと、上記でご紹介させて頂きました過去に書いたブログ記事にも書いていますが、娘は『書く』に対してはかなりパワーが要るタイプです。
(『読む』もパワーが要るので、読めても長く読み続ける事は割と大変。)

昨年はお友だちからの声が気になり壁にぶつかる事はありつつも彼女なりに書けていましたが、今年度はとても仕方ない事なのですが担任の先生が初任の先生とあり、なかなかと娘を知る事に時間を要した為、大きく壁にぶつかっていたりしました。

その為、先生に娘を知ってもらう為のカードとして受けたWISC-Ⅳでもやはり『書く事の負荷は高いと言える』と出ていましたね。
(もっと言うと、その時の検査では凸と凹との差が大き過ぎて全体IQの算出が出来ないという世の中に2%しかいないタイプと出る。それだけに『困り感』としては大きいもの。)

…と、なかなかと『知ってもらう』に時間を要したので、昨年に引き続き本人の希望により今年度もアンスクーリングの時間がある我が家です。

そして『学び取り方の個性』という側面からで言えば、彼女の『物事の捉え方』『思考の仕方』『処理の仕方』のタイプが学校側が前提とするそれとは違うというところ。

そこで悶々としてしまい、学びの場所をおうちにする日もあるような感じです。

『学びの種類』が何種類もあるように、『学び取り方』にも多様性は存在するんですよね。

そこに対して娘なりに「より学校の授業を自分的に面白いものとなるように…」と工夫を色々考え、自宅から4〜6kg近くの本を毎日持っていったりしていたりはする姿はあったりします。

そんな中でも時折、学ぶ場所を移したい(自宅で学びを展開させたい!)となる日があるので、学校を休んで『本人が展開したい学び時間』を過ごせる『アンスクーリング』時間が生まれる…といった感じです。

何が良いか悪いかではなく、どれがより合っているのか


学びの場を学校以外に置く人の数だけ、そこへの理由は様々にあると思います。

『アンスクーリング』というスタイルを取っているとそのネーミングだけで『アンチスクール=日本の学校教育に反対している?』と感じ取られてしまう部分がありますが、我が家がアンスクーリングを選ぶ理由はそこにありません^^

もちろん、これからの時代の事を考えていっても、そしてよりこどもの個性を伸ばしていくスタイルを考えていったとしても、日本の教育には伸び代はあると感じます。

もちろん単純に『良い』と感じる部分もあります。

ただ、物事って全て表裏一体。

我が家が完全に学びの場所を『おうち』にしていないのも「ここはもっとこうなると良いなぁ…」と感じるところに対してはその裏を見て『活かす』という風に付き合っているから。

要は、
何が良いか悪いかではなく、『何が・どれが、我が子に合っているのか、我が子の個性を活かせるのか』という『我が子を軸として』色々と考えている


んですよね。

たまたま、私がそうやって選び取れるお仕事スタイルだから。

そんな感じなのです^^

…とこの記事を書いている今日も、娘は学校を休むを選択しおうちにいます。

『どんな事をしているのか』

ここへの興味を持って頂く事もあるので、書ける時にその辺りも書いていこうかと思います!

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