「やる気はあるのに、できないとすぐに不機嫌になってしまう…」
「間違えた途端に拗ねる」
「悔しそうなのに、励ますと余計に不機嫌になる」
こういった姿に戸惑うことって、ありますよね。

ただ、この反応は、単なるわがままや甘えとして見るだけでは、見えにくいことってあるんですよね。
発達の視点で見ていくと、そこには
・理想と現実のギャップのしんどさ
・まだうまくことばにできない悔しさ
が重なっていることも少なくなかったりします。
こどもが「できない!」で怒る・拗ねる時の背景を整理しながら、おうちでできる関わり方について、今回書いていってみようと思います^^
・こどもが「できない!」で怒る・拗ねる時は、悔しさや理想とのギャップが背景にあることがある
・反応だけを止めようとするより、今どこで躓いているのかを見立てることが大切
・声かけは『励ます』より先に、『今の気持ちをことばにする』『できた部分を事実で拾う』が土台になる
・完璧主義っぽく見える子ほど、『完璧』の置き方を少しずつずらしていく関わりが有効
こどもができないと怒る・拗ねる時、まず見ておきたいこと
『拗ねる』『不貞腐れる』『怒る』。
この3つって、見た目は似ていても、内側で起きていることは少しずつ違うんですよね。
各々をまず見えていくとすると
・不貞腐れる:自分の内側に引き篭もる感じで、反応が小さくなる・やる気が切れたように見えることがある
・怒る:エネルギーが外に出て、言葉や態度が強くなる(矛先が立ちやすい)
…という感じですね。
もちろん、こどもによっては、これが混ざって出てくることもあります。
大切なのは、『どれかに分類すること』よりも、その裏にある気持ち(悔しさ・不安・見通しのなさ)を見立てることなんですよね^^
悔しいのか不貞腐れる… (実際にいただいたご相談)
実際、このテーマは、おうちの方からご相談いただくことが多い部分です。
今回は、掲載許可をいただいたご相談をもとに、見立てと関わり方を整理していってみたいと思います^^
こんばんは。
こどもへのサポートにおいて質問があり、メールさせていただきました。
今、英語の文字読みが自力読みに入ったところです。
自ら絵本を取って読み始めるのですが、”bad” と “dad” の読み間違えなど、まだまだ練習中。
始めたばかりで間違えるのは当たり前だし、文字に触れる事を楽しんで気長にやってくれればいいやぁ…くらいに親としては思っているのですが、うまく読めない事が悔しいようで不貞腐れてしまいます。
具体的なエピソードをお話すると…
しっかり読めるようになったらステッカーを貼ろうね!とお話をしているので、本人もその事を意識しているせいか、読み間違えたのに自分で気付いた途端、「あーあ、間違えちゃった。もうステッカー貼れない」と言って、不貞腐れてしまいます。
「間違えたら覚えるチャンスだよ!」と林さんの真似をして声をかけてみるものの、「チャンスじゃないよ」と全く可愛げのない反応…。
ただ、不貞腐れつつも最後までチャレンジするので、がんばったねと声をかけている日々です。
せっかくならポジティブに捉えて取り組んでくれたらなと思うのですが、どのように関わっていったら良いでしょうか?
アドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
そうそう、折角こちらがポジティブな言葉をかけても「チャンスじゃないよ」などの反対のことを言ってきてくれたり、こどもはしちゃうんですよね。

でも、この時のこどもは、こちらに反発したいというより、『気持ちの整理が追いついていないだけ』ということも少なくないんですよね。
こどもが「できない!」で崩れるのはなぜ?
理想と現実のギャップが生む悔しさ
では、こどもが「できない!」と悔しがり、怒ったり拗ねたりしやすくなるのはなぜなのか。
それは、
なんですよね。
たとえば、心の中では
「もうスラスラ読めるはず!」
「これくらいできるはず」
と感じている。
でも実際には、まだ間違えたり、止まったりする。
この時、こどもの中では『理想の自分』と『今の自分』の間にギャップが生まれるんですよね。
そしてこのギャップが大きいほど、悔しさも強くなりやすいんですよね。
気持ちが強いのに、出口がまだ細い
ここで見えてくるのは、『気持ちが強いのに、出口がまだ細い』という状態です。
できるようになりたい気持ちはある。
ちゃんと向かいたい気持ちもある。
でも、その悔しさや揺れを『自分で整理してことばにする』ところまでは、まだ追いついていない。
だからこそ、怒る・止まる・拗ねる・不貞腐れる、という形で先に出てくることがあるんですよね。
これは「気持ちが未熟だからダメ」というお話ではなく、育ってきた意欲と、そこを支える整理の力が、まだ同じ速さで育っている途中と言える姿なのです。
自己効力感が高い子ほど起こり易い様子
この理想と現実とのギャップからくる、『拗ねる』『不貞腐れる』といった表現。
これって、裏を返せば
・クリアしたい目標があるからこそ
・取り組みに意味付けができているからこそ
…という、実はものすごく素敵な面がたっぷり詰まっている成長の証でもあるんですよね^^

こういった土台があるからこそ、うまくいかなかった時に強く悔しがることがあるんですよね。
だからこそここは、
と良いところでもあるんですよね。
まるで、アクセルは育ってきたのに、まだブレーキとのバランスを調整中、みたいなものなのです^^
こどもができない時の関わり方|家庭でできる3STEP
では、実際にどのように関わっていくと良いのか。
ここで大切なのは、反応だけを止めようとしないこと。
今見えている姿の奥には、
・できていない現実とのギャップ
・自信が揺れるしんどさ
が重なっていることがあるんですよね。
だからこそサポート側は、『今の壁そのもの』だけでなく、その一歩前にある『すでに育っている部分』を言葉にして返していくことが大切になってきます。
まずは『今の状態を認める』
たとえば、今見せている姿の背景にには、こんな流れがあることがあるんですよね。
・ただ、その受け止め方や超え方は、まだ育ち途中
・その結果、「できない」という部分に意識が集中しやすくなる
・そして、怒る・拗ねるという形で表現されやすくなる
でも実際には、そいの言動の奥に、『できるようになりたい』という気持ちがちゃんとあるんですよね^^
だからこそサポート側は、今ぶつかっている壁だけをみるのではなく、その手前にある意欲や育ちも言葉にして返していけると良いんですよね。
また、目標を高く掲げられる子は、完璧主義に近い見え方になることもあります。
「できないこと=ダメな事」と捉え易い子もいます。
そういった完璧主義に近いタイプの子へのサポートとして先ずポイントになるのは
というサポートなんですよね。

STEP 1:今の気持ちを言葉にする(受け止め)
最初は落ち着く土台を作っていくフェーズ。
この時は、説得するような関わりよりも『代わりに言葉にしてあげるような関わり』の方が届きやすいんですよね。
例えば、
・「できるようになりたい気持ちがあるからこそ、しんどいんだよね」
・「今は『チャンス』って思えないくらい、引っかかってるんだね」
といった感じです^^
まずは、お子さんの心の中にあるモヤモヤやイライラに、言葉をつけてあげる。
そしてその上で
「そう思えるくらい、ちゃんと向かっていたんだね!」
と、今ある意欲もそっと言葉にして返していけると良いんですよね。
ここで大切なのは、すぐに前向きに変えようとすることより、【今の状態にも意味があることを伝えること】です。
STEP 2:『できた部分』を【事実】で拾う
次に大事なのは、『できない一点集中』を解いていくように、少し視野を広げること。
ポイントは、ふわっと褒めたりするよりも、事実を具体的に伝える『認める』という形で関わっていくイメージです。
たとえば、
・「間違いに気づけたのは、分かってきている証拠だよ!」
・「最後までやめなかったの、そこは力だね!」
…だったりですね!
こういう言葉は『全部できていない』という見え方を少しずつほぐしていきます^^
ここで目の前の子に伝えたいのは、「すごいね!」よりも、『ちゃんと進んでいる部分がある』という事実です。
STEP 3:次のハードルを小さく一緒に決めてみる
完璧主義っぽく見える子ほど、無意識にゴールを高く置きすぎることがあります。
だからこそ、次の一手は、小さく刻むのがコツだったりします^^
例えば、
・「昨日よりも1個だけ増えてたら、合格って、どう?」
・「今、一番いやだったところ、1つだけ一緒に見てみる?」
だったりですね!
ここでのポイントは、『1人で決めさせる』ではなく、『一緒に決める』こと。
意欲の高い子ほど、ひとりだとすぐにハードルを天井まで上げがちなんですよね。
それはそれでそういった機会を通して、「自分にあったハードル」を見つけていく時間にもなるのでOKではあります^^
ただ、ここで『一緒に探す』をしながら、『完璧』の見出し方を整えるサポートをしていってあげてみるのもまた1つだったりするんですよね!
完璧主義っぽく見える子への見方
完璧主義の子は、「0か100か」で物事を見てしまいがちなところがあるものです。
すると、『少しできた』は見えにくく、『全部できなかった』が強く残りやすくなるんですよね。

だからこそ必要なのは、『完璧』の置き方を少しずつずらしていくこと。
完璧を捨てる…ではなく、
・今日の完璧は『1つ気づけた』
・今回の合格は『いやでも戻ってこられた』
…といったように、『評価のものさしを少しずつ増やしていく』イメージですね。
そうすると、こどもの中で『できなかったら全部だめ』ではなく、『途中にも意味がある』という感覚が育ちやすくなるんですよね。
こんな時は、別の見立ても必要
ここまでお話してきたのは、『できるようになりたい気持ちがあるのに、うまく扱えずに崩れる』というケース。
ただ、似たように見える姿でも、背景が違うことがあるんですよね。
たとえば、
・見通しが持ちにくく、不安が強い
・ことばで整理するより先に感情があふれやすい
・疲れや感覚の負荷が大きい
こういった場合は、『気持ちの問題』としてみるより、『課題設定や環境の設計そのものを見直した方がうまくいく』こともあります。
反応だけ見て、『この子は負けず嫌い』『完璧主義だから』と決めてしまうより、何が重なってその姿になっているのかを見ていくことが大切だったりします。
今されているサポートもしっかり届いているサポートです^^
こどもが怒ったり、拗ねたり、不貞腐れたりすると、つい「今の関わり方が間違っているのかな?」と不安になることもありますよね^^
でも、そうやって迷いながらも、声をかけ、様子を見て、関わり方を探していること自体がもう立派なサポート!
こどもは表面上は意固地になっているように見えても、実はちゃんと受け取っていることがあります^^
おうちの人が伝えられています、
間違えたら覚えるチャンスだよ!
これは、お子さんの中できちんと刻まれていっていますから大丈夫ですよ^^
その時は意固地になっていて素直に受け止められないだけで、本当は分かっているものです♪
実体験からも言えます(笑)

すぐにお変化として見えないこともありますが、「分かってもらえた」「できている部分を見てもらえた」という感覚は、必ず少しずつこどもの中に残っていきます。
だからこそ、今すぐ反応が変わらなくても、関わりそのもが無駄だったわけではないのです^^
もちろん、こういった関わり方ですぐに素直に対応できるお子さんもいれば、なかなか素直に動けないお子さんもいると思います。
ですが、これは「心の持ちようを育てるリハビリ期間」と捉え、長い目で見守ってあげると、どんどんお子さんの中で気持ちのシフトが上手になっていったりするものです。
…というのも、
もの。
こういった反応のくせが整ってくるまで一緒に歩いていく。
そんな感じで関わられていくと良いのかな…と考えています^^
こどもが色々と見せる姿への関わり方についてのヒントは、発達と個性の視点で見立て、関わり方を更新していくお話などをオンラインサロン -Jigsy- でシェアをたくさんしています^^
よくあるご質問|FAQ
Q1, こどもができないと怒るのは甘えでしょうか?
→甘えというより、悔しさや理想とのギャップが大きく出ていることがあります。
まずは何に引っかかっているのかを見立てることが大切です。
Q2, 励ましているのに、余計に不機嫌になるのはなぜですか?
→その時のこどもは、まだ気持ちの整理が追いついていないことがあるんですよね。
励ましよりさきに、「今、悔しいんだね」と状態をことばにしてもらう方が届きやすいことがあります。
Q3, 完璧主義なのでしょうか?
→そう見えることはありますが、課題の難しさや不安、疲れなどの別の背景が重なっていることもあります。
反応だけで決めつけず、何が重なっているかをみることが大切です。
Q4, 発達特性がある場合も同じですか?
→基本の見方は共通しますが、感情の負荷や見通しの持ちにくさ、ことばの整理のしにくさなど、より設計面の調整が必要になることがあります。
【🗂️関連記事】
こんにちは、こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。 以前、メルマガを通して、おうち英語なバイリンガル子育てについての現在のお悩みについてアンケートをとらせて頂いたんです。 &nb[…]
こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。 こどもとの時間って、本当に色々なフェーズと出会う時間。 特にそれは小学校以降多々あって ・宿題などの取り組みや習い事などがある事でのわち[…]

