先日行いました、どなたでもご参加可能なオンライン交流会にて、
難しいワークだと、こどもも拗ね易かったりして…。
本人が簡単に感じるワークが良いのか、それともそういった事を乗り越えて思考力を育てていった方がよいのか…
といったお悩みの声と「分かるー!」の声を幾つか、そして他にも「共感でした」の声も当日のご感想メールと共にと頂きました。

その両方の気持ちがあるからこそ、ワーク選びに悩まれるんですものね!
ただこの部分ですが、
という立ち位置にワークはあるのです^^

ワークで伸ばす思考力は、攻略的な思考力
『非認知能力』の大切さを言われるようになってから、ググッと『思考力育て』を銘打ったワークが本屋さんにたくさん並び始めました。
どのワークブックをみても、自分たち親世代では触れなかったタイプの問題ばかりなので、「思考力育てによさそう!」って感じますよね!
ですが、
のです。

・正誤を求められるパターンの問題が多い
から。
故に、『思考力育て』となるワークで育つのは、『パターン化された思考力』になりがちなんですよね。

求められる思考力はより『時代』が反映される
少し前の時代であれば、『パターン化された思考力』が育つ形でも良かったです。
ですが、これからの時代に求められる『思考力』を考えていった時、求められるものは
です。

・2030年代は『個』を活かし、
一人ひとりがリーダーとなって『(より)協力し合う』時代
となっていくと思います。
いや、既に現時点で2030年代に求められるであろう事が起きているのが現状ですね。
そんな時代の移り変わりがあるからこそ、『思考力育て』に対しての視点の持ち方はとても大切になります。

それにより、受験に勝ち抜く上でなんだかんだ言ってもやはり正誤ある思考力問題に触れる機会は(割と早い段階から)あるでしょう。
ならば、それが直近にない限りは、正誤ある思考力が問われる機会を取り組みの軸に持ってくるよりも違う方を軸に置いた方が良いですね^^
正誤あるもので思考力伸ばしを狙うと
こどもの興味のもちどころが変わる
多くの方は思考する事が多いワーク等に取り組む事で、『考える事を楽しんで欲しい』と願われていると思います。

ただ、ここで注意が必要なのは、
単純に『思考することを楽しむ』ようになるが、
ここの部分がまだ楽しめ始められていないと、
思考することよりも『答えに興味を持つように』なりがち
であるということ。
『答えに興味を持つ』というと探究心にも近そうで、一見よい感じがあると思いますが、この「答えに興味を持つ」は、『正誤ある答えに興味を持つ』ということを意味します。

→よりパターン化を生み出す
・『正誤』に着目をし過ぎてしまい、自己評価をそこで測ろうとするようになり
自己肯定感とは違うプライドが生まれてしまいがち
ということが出始めてきます。
そうなってくると、色々と「育んでいきたい」と思われるところとの『ズレ』が生じてくるようになってくるのです。
※関連記事
こどもの思考力を育てたかったら
まずは『答えのないもの』から
ここまで読んで頂いたことで、『思考力を付け伸ばしていく』上で大切なことは、
・正誤がないもの
を通して育んでいく事と気付いて頂けたかと思います。
この2つの点を踏まえた事は、本当に日常の他愛のない時間で育んでいく事が可能です^^

我が子が『主体的に考える』ような問いかけをしていく
これが、『思考力育て』に繋がるものです。

ですので、最初は2〜3の『選択肢』を与えてあげるところからスタートされると良いでしょう!
しかもその選択肢は意味合いが近接しているものではなく、寧ろ引出したいものと「正反対」に近いものを並べてみると良いですね。

のです。
もちろん、それと同時に育んでいきたい大切な事は、『 “分からない” がある事は楽しい!』と思える心持ちを育てていく事ですね。
それらが掛け合わさった時はじめて、『思考力ワークを通して思考力を育んでいける』のです。
それまでは、「分かるって楽しい」を感じられる、お子さんのレベルにあったワークを通して『ワーク慣れ』をしていくのが良いですね^^
『思考のオリジナリティ』は、AIと共存していくようなこれからの時代において英語を話す上でもとっても大切なことです。
そんな『思考のオリジナリティ』は、『主体的に考え過ごした時間』からうまれ、そこに具体的なサポートをしていった時に広がりを見せていってくれるのです。