家庭学習でのワーク(問題集)をこどもの思考力伸ばしのツールとして活かす上で大切なこと

  • 2020-04-23
  • 2021-02-24
  • Blog
こんにちは、こどもの個性を活かしグローバル力を育てるバイリンガル子育てコンサルタント、林智代乃です。

先日行いました、どなたでもご参加可能なオンライン交流会にて、

こどもに思考力を付けていって欲しいので、ワークを取り入れたいものの、ワーク選びに悩むんです。

難しいワークだと、こどもも拗ね易かったりして…。

本人が簡単に感じるワークが良いのか、それともそういった事を乗り越えて思考力を育てていった方がよいのか…


といったお悩みの声と「分かるー!」の声を幾つか、そして他にも「共感でした」の声も当日のご感想メールと共にと頂きました。

『こどもの思考力を伸ばしたい!』『解ける楽しさを知ってもらいたい!』…と両方を思う気持ち、分かります^^

その両方の気持ちがあるからこそ、ワーク選びに悩まれるんですものね!

ただこの部分ですが、

各々はワークで伸ばすものではなく、各々の力が育ってきた時に更にその力を『深める為』にワークを利用する


という立ち位置にワークはあるのです^^

ワークで伸ばす思考力は、攻略的な思考力


『非認知能力』の大切さを言われるようになってから、ググッと『思考力育て』を銘打ったワークが本屋さんにたくさん並び始めました。

どのワークブックをみても、自分たち親世代では触れなかったタイプの問題ばかりなので、「思考力育てによさそう!」って感じますよね!

ですが、

ワークを元に伸ばす思考力は本当の思考力育てとは違う


のです。

なぜならば、そのワークの中で行われるのは、

・同じような問題羅列の中で(思考力伸ばしとなる)問題を解き

・正誤を求められるパターンの問題が多い


から。

故に、『思考力育て』となるワークで育つのは、『パターン化された思考力』になりがちなんですよね。

求められる思考力はより『時代』が反映される


少し前の時代であれば、『パターン化された思考力』が育つ形でも良かったです。

ですが、これからの時代に求められる『思考力』を考えていった時、求められるものは

思考のオリジナリティ


です。

こちらのブログを通してお伝えさせて頂いておりますが、これからの時代は、

・2020年代は『個』の時代

・2030年代は『個』を活かし、
 一人ひとりがリーダーとなって『(より)協力し合う』時代


となっていくと思います。

いや、既に現時点で2030年代に求められるであろう事が起きているのが現状ですね。

そんな時代の移り変わりがあるからこそ、『思考力育て』に対しての視点の持ち方はとても大切になります。

特に、日本は国内での競争という『受験』という制度があります。

それにより、受験に勝ち抜く上でなんだかんだ言ってもやはり正誤ある思考力問題に触れる機会は(割と早い段階から)あるでしょう。

ならば、それが直近にない限りは、正誤ある思考力が問われる機会を取り組みの軸に持ってくるよりも違う方を軸に置いた方が良いですね^^

正誤あるもので思考力伸ばしを狙うと
こどもの興味のもちどころが変わる


多くの方は思考する事が多いワーク等に取り組む事で、『考える事を楽しんで欲しい』と願われていると思います。

思考力を育てる系のワークは基本、各々のレベルに合わせて楽しく考えながら解いていけるものなので、出来るようになってくるとこども楽しく解いていけるものだったりします。

ただ、ここで注意が必要なのは、

『自分で色々と考えること』を楽しみ始めた子が思考力ワークをする場合は、
単純に『思考することを楽しむ』ようになるが、
ここの部分がまだ楽しめ始められていないと、
思考することよりも『答えに興味を持つように』なりがち


であるということ。

『答えに興味を持つ』というと探究心にも近そうで、一見よい感じがあると思いますが、この「答えに興味を持つ」は、『正誤ある答えに興味を持つ』ということを意味します。

そうすることで出てくる事は、

・答え方を『記憶』しようとする
 →よりパターン化を生み出す

・『正誤』に着目をし過ぎてしまい、自己評価をそこで測ろうとするようになり
 自己肯定感とは違うプライドが生まれてしまいがち


ということが出始めてきます。

そうなってくると、色々と「育んでいきたい」と思われるところとの『ズレ』が生じてくるようになってくるのです。

※関連記事

こどもの思考力を育てたかったら
まずは『答えのないもの』から


ここまで読んで頂いたことで、『思考力を付け伸ばしていく』上で大切なことは、

・パターン化しない
・正誤がないもの


を通して育んでいく事と気付いて頂けたかと思います。

この2つの点を踏まえた事は、本当に日常の他愛のない時間で育んでいく事が可能です^^

『グローバル時代に活きるバイリンガルに育てていく上で大切なこと』としていつもお伝えしております、

「あなたはどうしたい?」/「あなたはどう思う?」/「あなたはどう考える?」 など、
我が子が『主体的に考える』ような問いかけをしていく


これが、『思考力育て』に繋がるものです。

上記のように質問をして、最初からこどもの考えや意見が聞けるかと言えば、それは少し難しかったりします。

ですので、最初は2〜3の『選択肢』を与えてあげるところからスタートされると良いでしょう!

しかもその選択肢は意味合いが近接しているものではなく、寧ろ引出したいものと「正反対」に近いものを並べてみると良いですね。

そういった『答えのない思考力』を育てていく時間を積んでいくと、

こどもは『自分で導き出して考える』という事自体が好きになり、ワークのような学習要素あるものにも、根気よく向き合えるようになる


のです。

もちろん、それと同時に育んでいきたい大切な事は、『 “分からない” がある事は楽しい!』と思える心持ちを育てていく事ですね。

それらが掛け合わさった時はじめて、『思考力ワークを通して思考力を育んでいける』のです。

それまでは、「分かるって楽しい」を感じられる、お子さんのレベルにあったワークを通して『ワーク慣れ』をしていくのが良いですね^^

『思考のオリジナリティ』は、AIと共存していくようなこれからの時代において英語を話す上でもとっても大切なことです。

そんな『思考のオリジナリティ』は、『主体的に考え過ごした時間』からうまれ、そこに具体的なサポートをしていった時に広がりを見せていってくれるのです。


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International Exchange(国際交流プログラム)

“伝え合う”がゴールの交流プログラム。

 

日本と海外のこどもたちが、文化・気持ち・ことばを伝え合う
オンラインの国際交流プログラムです。

 

ただ「英語で話す」ことが目的ではなく、
「どんなふうに伝えたらいい?」
「何を伝えたい?」を、自分で感じて言葉を選ぶ力を大切にしています。

 

ウズベキスタンのこどもたちとはプレゼンのやりとり、
アメリカの私立校のこどもたちとは、共感や価値観の違いを超える対話を。

 

ことばを超えて通じ合う体験を通して、
“グローバル”を身近に、自分ごとにしていきます。

おしゃべりFriday (日英ディスカッション)

言葉で、思考をほぐす金曜日。

 

月に2回、

第3金曜は【日本語】、

第4金曜は【英語】で行う
テーマ型ディスカッションの場です。

 

「自分の思いをどう伝える?」
「相手の考えをどう受け取る?」

 

そんなやりとりを、日本語と英語の両方で経験していきます。

 

ポイントは、「正解」を言うことではなく、
“自分の言葉”で考えてみる・伝えてみること。

 

話すのが得意じゃなくても大丈夫。
聞くことも、感じることも、ぜんぶが参加。

 

こどもたちの思考力・表現力・対話力を、じっくり育てていきます。

Jigsy Club(クラブ活動)

Jigsy Clubは、

こどもたちの「今、好きなこと」や「気になること」を入り口に、
仲間とつながり、学びを深めるオンラインのクラブ活動です。

 

Minecraftや歴史、STEAMや投資など
それぞれのテーマに合わせた“ゆるいつながり”の中で、
自分のペースで参加しながら「好きの理由」や「楽しいポイント」を
誰かに話したり、聴いたりする体験を積んでいきます。

 

「自分って、こんなことが好きなんだ!」
「言葉にすると、もっと面白くなる!」

そんな発見のある、こども主導の対話とつながりの場です。

Open Space (サークル活動)

メンバーの「やってみたい!」から生まれる、
ちょっとゆるくて、

でもちょっと本気な “やってみる場” です。

 

 

たとえば…

 

✔ 英語をちょっと使ってみる【英語部】
✔ 1日を心地よく始める【朝活サークル】

 

定期活動じゃなくてOK。義務もルールもなし。
「やってみたいときに、やってみる」だけ。

 

誰かの「一緒にやろう〜!」がきっかけで始まったり、
好奇心からふわっと芽が出たり。

 

正解のない“あそび場”として、

いろんな小さなチャレンジが育ちます。

 

Open Spaceは、自由に試せる自分発見ラボ。
ちょっと一歩、踏み出してみたくなったら、ここにどうぞ🌱

Jigsy café ー 雑談のなかに、ヒントがある。

月2回、おうちの方同士がオンラインで集まり、
「子ども・自分・家庭」について、自由に話せる場です。

 

✔ 誰かの一言でモヤモヤがほどける
✔ 正解を探すんじゃなくて、“視点”をもらう
✔ 話すことで、自分の気持ちにも気づける


テーマは毎回ちがいます。

 

たとえば…

 

📍「進路って、そもそもなんだろう?」

📍「わが子の“特性”、どう言葉にすればいい?」

📍「子育てとお金の話、どこまで話す?」

 

 

“雑談なのに、深い”。
そんな空気感を一緒に味わいたい方、ぜひどうぞ。

問いを深める、月1回の学びの時間

月1Lab. (セミナー)

おうちの方向けに月1回、

テーマを絞ってお届けするセミナーです。

 

毎月

「今だからこそ役立つリアルなテーマ」をピックアップ。

 

または皆さんのリクエストに応じて、

英語・発達・思考・海外教育・受験 など、
広い視点で“学びのヒント”を共有します。

 


専門性と現場経験に基づいた実践内容
難しい話も「わが子にどう活かせるか」が見える設計
アーカイブ付き・繰り返し視聴OK

 

 

「知らなかった」を「やってみたい」に変える。
そんな時間をお届けしています。