こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
インプットツールとして、おうち英語の取り組みとしてもよく取り入れられているYouTube。
『英語の時間づくり』として活用されている方も多いかと思います^^
でも、だからこそおうちの方の中で生まれるお悩みもあるんですよね。
実際に
・英語の動画を観てくれない…
・日本語ばっかり選んじゃう…
そういったご相談をいただくこと、意外と多いんです。
今回はそんな『あるあるのお悩み』から、
・『英語を育てる』という視点
…といった2つを切り口に、ちょっと深くみていきたいと思います^^
英語力の土台は、『母語』で育てる
英語力は英語で伸ばすものと思われがちですが、これって『Yes & No』なんですよね。
確かに『圧倒的なインプット』と言われたりしますが、その
ものなんですよね。
…というのも、
・感情を扱うのも日本語
・安心を感じるのも日本語
だからこそ、英語だけが『良い時間』とは言い切れないんですよね。
今、中学生の我が子の様子を見ていても、日本語で過ごしてきた時間こそが『英語の根を育んできた』と感じています。
故に、『日本語を選ぶ』のも回り回って英語力につながっていくものになるので、個人的にはそれも『正解!』だと感じています^^
「英語を避ける/嫌がる」は、とても大事な『自己表現』育ての機会
「英語でYouTubeを見てほしい」
そう思っているのに、我が子から『日本語がいい!』と言われたりすると、不安になったりすると思うんです。
でも大丈夫!
この時は、思いっきり我が子の『日本語がいい!』『日本語のものを選ぶ!』を尊重しちゃうのが1番。
それは、先に書かせていただいた『母語が土台になる』という面だけでのお話ではないんです^^
この時って、
・親子間の風通しの良さを育んでいる時
でもあるんですよね。
そう、『日本語を選ぶ』『日本語がいい』を尊重することは、イコールその子の中で
・自分の考えや思いを尊重してもらえた『快』の感情
が育っていく時でもあるのです。
故に、今『日本語でみたい!』『日本語のものを選ぶ』って、すでに目の前の我が子たちは、まさに上記の時間を過ごせているということなんですよね!
選択力ある子は、これからの時代伸びる
選択力があるということは、『情報の波にのまれるのではなく、自分で選び取っていける』ということ。
英語でも日本語でも…です^^
どんな言葉を使っていたとしても、
・自分は何を選ぶ?
・自分は、何をそこから学び、どうしていきたいの?
という視点を持てることが、これからの時代を生きていく大きなチカラになっていくんですよね。
例えば、【進路】。
進路を考える時、私たち親世代の時は『偏差値』や『有名校』だったりといった【外基準】が主流でしたよね。
ですが、今の子達が出会う進路って、これも以前からずっとお伝えさせていただいていますが
・あなたは、過去の経験からどんなことを大切にしてきたの?
・あなたは、今の社会に対して、どんな問いを持っているの?
などといった部分が、海外進学の場面ではもちろん、国内の推薦・総合型選抜、そして高校進学の際にも当たり前のように問われている時代なんですよね。
そういった時代だからこそ、
のです。
親子間の風通しを大切にすることで繋がるものがある
そして何よりも大切にしていきたいのは、こどもが自分の考えや思いを尊重してもらえたという『快』の感情に触れられること。
自分の考えや思いを受け止めてもらえる積み重ねは、『心理的な安全基地』としての親子関係をゆっくりと築いていく時間でもあるんですよね^^
こどもとの時間って、ついつい生まれる親心から、気付くと『導く』『教える』になりそうになるもの。
ですが、ここでグッと立ち止まられることが、これからの思春期や青年期を迎える中での自立の土台となる信頼関係につながっていくんですよね。
そして何よりも『親子間の風通しの良さ=信頼関係』があると、こどもは安心して『わからない』『できない』『助けて』が言えるようになります。
これって、『学び』にとってもものすごく大事なチカラ。
・自分の感覚を信じて、疑問を口にできる。
・自分の意見と誰かの意見の違いを受け入れられる。
これって、英語習得においても大事なスタンスですし、本質的な『学びに向かう力』として、これからの時代を生き抜くためにも欠かせないものですよね^^
そう、
なのです。
先にも書かせていただいていますが、『日本語のものを選んで見ている』という今の状況は、おうちの人が『今の自分を受け止めてくれている』という感覚があるからこそなんですよね!
『見たいものがある』もサインの1つ
おうち英語においてのインプット素材として使われる事の多いYouTube。
ただ、ここで忘れたくないのが、『英語の動画をみせる』ことが目的になってしまわないようにすること。
『英語の動画を見せること』が目的になってしまっていくと、実は見落としがちになるものもあるんですよね。
もし我が子が『日本語がいい!』『日本語のものを選ぶ』といった様子をみせるそんな時に振り返ってもらいたいのが、
・それは、我が子の『今の興味』と本当にマッチしていそう?☺︎
・もしかして、『英語だから観せる』『教育的だから選ぶ』という【大人目線】になっていなかった?☺︎
…といったところです。
言語に対する『理解』から日本語を選ぶパターンもあると思います。
この時は『理解』『わかる』を楽しむ時期を大切に、そこから思考力をどんどん育んでいってもらえたらって思います。
一方で、時に『日本語だから』というより、『好きな世界観がそこにある』という理由から日本語を選ぶ子もいます^^
これって、裏を返せば、その子にとって『ワクワクする!』と思える内容であれば、それが英語であっても、日本語であっても、自然と惹かれていくものだったりするんですよね。
だからこそ、『英語を与える』ではなく、『その子にとっての入り口を一緒に探していく』というスタンスが大切。
そして英語に触れていく中で、「あれ?この前の日本語で見た、あのお話と似てる!」「あ、これ知ってる!」…といったリンクが起こるからこそ
のです^^
ここで、一旦立ち止まられる時間は、今後『好き』『興味』を軸とした進路選びが必要となるこれからのサポートに活きる時間にもなるはずです^^
YouTubeとの関わり方を変えてみると、英語の見え方も変わるかも!
突然ですが、我が家の中1娘、いわゆる『YouTubeを見る』という習慣がないんです。
もちろん、全く見ないわけではないんですよ^^
でも、なんとなく開くというよりは、
・「これ、気になる!」と思った時
に検索してみる…という感じです。
これ実は、娘が小さな頃からYouTubeとの付き合い方スタンスとして大事にしてきたこと。
YouTubeが、ただただ『時間を消費するもの』ではなく、『探しにいく場所』『世界とつなる場所』としておく。
ここでお伝えしたいのは、『英語で観させるべき』えも『試聴時間を制限すべき』でもなく
ということ。
小学生以上になると、「YouTubeばっかりで…」「だらだら観ちゃって…」といったお悩みの声をよくいただきます。
もちろん!そこに意味を見出しながら、その子の興味だったりを言語化しながら、その時間をサポートするのも1つです。
ただ、もしそういった部分が気になりそうであれば、『今の関わられ方』がその時の様子を変えてくれるものにもなるかも知れません^^
そういった意味でも、『何を観せるか』ではなく『どう一緒に関わるか』。
そうしていきながら、『調べる』『探す』を楽しめる時間にしていくことが、その先の『視聴との付き合い方』にも、そして『英語との関わり』にもつながってくると感じています^^
1番の理想は、『英語は選択肢』であること
今はたとえ、日本語のコンテンツ選んでいても、その選択が『快』の感情と結びついていたら、それはとても大きな価値があるものだったりします。
英語って、「好きだから」とか「必要だから」だけでなく、
のです。
こどもが小さければ小さいほど、ちょっと不安になったりすることもあると思いますが
・自分の選んだものが受け止められる経験
・「わたし/ぼく はこれが好き!」が伝えられる環境
の積み重ねが、のちに「じゃあ、今日は英語で観てみようかな!」にもつながっていくんですよね。
特にこどもの成長に伴い、これからだんだんと英語の時間を『つくる』は難しくなっていきます。
学校、お友だちとの時間、部活…。
どんどんスケジュールも心も埋まっていくんですよね。
だからこそ、英語が『やらなきゃ』ではなく、「やってもいい」「選んでもいい」こととして根付いていることが、回り回って伸びていく英語との付き合いになっていったりするんですよね^^
一時的に英語から離れても、また戻って来れるスタンス。
それが『第二言語として英語を育む』最大のポイントだと思っています^^
オンラインサロン -jigsy- では、こどもの興味や発達スタイルに合わせた“関わり方のヒント”を日々のやりとりやセミナーの中で、一緒に見つけていける場です。
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