こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
我が家の娘の発達凸凹感からくる色々に関してはこちらのブログ記事にも書いたり、Instagramを通してそことの付き合い方やその部分を活かした捉え方などを投稿していたりします。
それらをきっかけに、『読みにパワーが要る』『書くことにパワーが要る』などなどはじめ、強い発達特性を見せるお子さんをお持ちのおうち方からご相談やご質問を頂くことが本当に増えている最近です。
「ちょっとこの人の話を聞いてみよう!」と思い立って下さる方々、ありがとうございます^^
我が家の娘は、それはそれは結構強めの凸凹感を持っていたりする子。
ですが、私も娘自身もその部分を『困り感』として捉えていないのが事実。
もちろん、「『書く』という作業にパワーをそこまで必要としなければ、こんな事もできるのかもなぁ…」みたいに描く景色のようなものは親子共にあったりしますが、本当にそれは『うっすら』。
…というのも、
だと思っているからですね。
『ない』よりも、その裏にある『ある』に目を向ける
先にも書かせて頂いていますが、濃淡あれどどの子にも『学びの個性』は存在するもの。
だからこそ、いわゆる『できない』(『パワーが要る』というものを含め)だったりに目を向けるのではなく、その裏にある『できる』に目を向け、目の前のこどもが持っている伸び代を大切にしていく。
【発達】というものは常に補いあっているもので、『できない』/『パワーが要る』を補っているプラス部分が必ず裏にはあるんですよね。
我が子の『できない』/『パワーが要る』に出会った際は
事の方が、『できない』/『パワーが要る』ものを引き上げていくものになるんですよね。
例えば私が娘との関わりでしてきているのは
▶︎【読む】にパワーが要る
→『読む』にパワーが要るけれど、本自体は大好き。読み聞かせをしてもらう時間も好き。
⇩
その本が好きという感覚をとにかく大切にしていく事をサポート。
大事な事は『頑張らせる』事をするよりも「楽しい!」「好き!」の『快の感情』を大切に育んでいく事。
言い換えるとこどもから生まれる「もっと!」の部分、いわゆる【主体性の引き出し】に重きを置く
→『読む』にパワーが要る理由は『文字量が多くなると視覚的に疲れてくるから』
⇩
裏を返すと『目から入ってくる情報を受け取る力が高い』という事。
文字量が少なく、目からの情報受け取りを活かせる『マンガ』を導入
今はだいーぶ本を読めるようになってきた。
▶︎【書く】にパワーが要る
→学校のノート取りはほぼしないし娘の中に連絡帳は存在しないけれど、学校で聞いたお話・連絡事項はしっかり伝えてくれる。
⇩
『耳からの情報の受け取りは得意』という事。
耳からの情報受け取りの機会を意識的に作ってみる。
→『人』を感じた時、『書く』ができる。
⇩
「お友達に伝えたい時」・「誰かの役に立つ時」には、『書く』を頑張る。
強みを人の役に立てるものになるようなサポートをする(強み伸ばしのサポートをする)
まだまだ大変だけれども、こちらがサポートをしなくても自ら『書く』に対しての挑戦心がより育ってきている。
…といったところ。
まだまだ道半ばの成長ですが、パワーが要るものに関して本人が『困り感』として捉えていないのはそんな感じに関わっているからかも知れません。
ぶつかる壁があって、正直ラッキー!
本人が『困り感』と捉えていないとはいえ、それはそれは結構強めな凸凹感を持っている娘なので「ラッキー!」と言ってしまうのは違うと思いつつも…
『できない』や『パワーが要る』という壁にぶつかれている事自体、私はある意味ラッキーに近い感覚を感じていたりします。
娘の場合、『読む』よりも『書く』に対してぶつかる壁の方が大きかったりするのですが、その度に
んですよね。
『できない』や『パワーが要る』という壁にぶつかる時、正直苦しさが伴っていたりするんです。
特に人の発達段階的にも10歳を過ぎる辺りからは、どうしても『自尊心』が下がり始める時…というのもあります。
『自尊心』とは『自己肯定感』とは別のもので、自分の能力だったりを他者からの評価を根拠に自分の中でイメージ高築していくものなんですよね。
その自尊心が下がり始める10歳という、ちょうどその頃くらいから周りからも『書く』に対しての指摘をされることが出てきたりしていたんですよね。
ただ、この『自尊心の下がり始め』が起きるのは思考力の発達故のこと。
その『思考力の発達』を逆手に取るように、思考力のフェーズが変わる成長段階だからこそできるその思考で『自分と向き合う』という事を積み重ねる事が出来ていたんですよね。
自尊心をポジティブに育んでいく上で大切なことは “very good” そして “good enough” と考え受け止める視点を持っていくこと。
要は『人は完璧でなくていい』と思えることで自尊心は高く育まれていくんですよね。
そう本人が捉えられるように、こちらのサポートとして
なんですよね。
とにかく『自己認知』からの『自己認識』そして『自己受容』をしていく中での伴走者としている。
そうしていくと、自ずとありのままの自分を受け止められるので、『今の自分のまま出来ること』、要は代替え案を考え始めたりし、しなやかな対応を取るようになっていくんですよね。
もちろん、『今の自分』を受け止め『今の自分にできる挑戦』をしようともする。
いわゆる、これからの時代に必要とされる【レジリエンス】が気付くと育まれていっていたり。
…と『できない』『パワーが要る』というものが目立ってあるからこそ、そういうものに出会わなかった場合よりも『心の成長』により色濃く迎えるので、そういう意味で「ラッキー!」と思ってしまうのです。
『出来る』を外軸に合わせるのではなく『自分軸』で捉えていく。
この視点は発達凸凹により困り感がある上から…とは関係なく、どの子においても大切な部分だと思います。
特にこれからの時代は『自分を表現する力』が求められるからこそ、ある意味凸凹かどうか…って関係ないと思うのです。
コーチングでご一緒させてもらってる子達との時間も常に『自分を知り』『自分の好きや得意を使って表現する』というサポート。
おうちの方からの関わり方のご相談でも、そこに焦点を当てたお話をさせて頂いています^^