こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育てをサポートする、コーチコンサルタントの林智代乃です。
前回の記事では、その前の記事 「高学年以降のおうち英語のポイント」をきっかけに、進学の場面で評価される「ストーリー」について書きました。
こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。 前回の記事では、高学年の子たちがおうち英語の取り組みに向かっていく上でのポイントについて書いてみました。 高学年の子であれば、 ・おうち英語[…]
今回はその続編として、
・親ができるサポート
・メンターやサードプレイスの活用
といったテーマを深掘りしていってみようと思います^^
進学の話をメインに触れる部分もありますが、それは『進学のために何かをする』というお話ではなく
…という意味からのものです。
また、進学のお話では、国外の進学について触れる部分もありますが、それはひいては国内の進学時にも返ってくる考え方なので、よければ最後までお付き合いくださいね!
進学の評価基準がどんどん変わり始めている!|SATの変化が示すもの
そのヒントが、アメリカの大学進学適性試験(SAT)の変更から見えてきたりするんですよね。
SATは、長年にわたり『学力を測る指標』とされてきたんですよね。
2020年にコロナの流行によるパンデミックをきっかけに、スコアの提出が必須ではなくなったSAT。
ですが、2024年から再び導入し始める学校がで始めたと同時に、テストの形式も変わったんですよね。
SATがどう変わったのか、そしてそれが意味するものとは?
どう変わったのかを下記にまとめてみますね!
今までのSAT | 変更後のSAT | |
形式 | 紙と鉛筆を使用したマークシート式 | パソコンやタブレットを使用したデジタルスタイル |
試験時間 | 3時間 | 2時間14分 |
テストスタイル | よくある試験のように固定された問題 | デジタル化したことで、受験者のレベルに応じて問題の難易度が変化する適応型テストに |
計算機の使用 | Mathのセクションの一部でのみ使用が許可されていた | Mathセクション全体で計算機の使用が可能 |
問題の長さ | 長文の読解問題が含まれていた | 読解問題の文章が短くなり、一問一答的な感じになった |
こういった変化があるのですが、これをまたざっくりとまとめると要は
・問題が適応型(アダプティブ形式)に:受験生の解答に応じて問題が変わる。
・ 英語の負担が軽減:問題文が簡潔になり、ノンネイティブにも受けやすいものに。
・変更点から見れる進学時に大事にされるものは何なのか
SATの変更背景から、サポートアプローチを考えて見える
では、一時必須でなくなったSATが再導入された背景は何なのか。
SATがノンネイティブでも解きやすくなった背景から考えるに、SATの位置付けが以前と変わったのだろうと考えられます。
SATが「選抜の主役」ではなく「補助的な評価材料」に変化し、「最低限の基準をクリアしているか」を確認するための要素として扱われやすくなったのだろうと思います。
では、SATの『立ち位置』が移り変わったり、『試験スタイルの変更』が起きた背景は何なのか。
これはより
という事なんですよね。
海外の大学の話は、未来の日本の話でもある
海外進学のお話を出させて頂いているのは、もちろん『敢えて』のこと。
なぜなら海外の大学のそれが、今のこどもたちのこの先に求められる評価軸になっていくからですね。
今回の変更点も今加速するAI時代もきっかけの1つ。
AIが益々発展していっているからこそ
・学びをどう活かすのか、自分の思考と行動で価値を生み出す力
・個性とストーリーの重要性が加速
つまり、好きなことを深め、それを発信し行動に移すことが結果的に未来の可能性を広げる。
そんな時代になってきているんですよね。
それにより『教育の在り方』も変わり始めているわけです。
子どもが持つ「ストーリー」って?
では、こどもの持つ『ストーリー』をどうやって見出していったら良いの?…となりますよね^^
『ストーリー』って、
・自分が興味を持ったことを深める
・その中で試行錯誤する
・取り組んだ結果、自分の成長が見えた
…といった一連の流れの先にどんどん象られていくもの。
故に、特別何かを用意しなくても、こどもが自然に興味を深めていく中で生まれていくものなんですよね。
もちろん!そのストーリーは進学だけでなく、将来の可能性を広げる強力な武器にもなる訳です。
親ができるサポート|「何かをやらせる」必要はない^^
・「どの教材を使うか」よりも「どんな行動をするか」
①こども自身が自己理解を深められる機会積み
・「どうしてそれが好きなの?」という問いを積み重ねながら、考えを整理するサポート
②『隙間時間』ではなく『余白時間』を大切にする
こどもも日々忙しい今の時代。
そんな中で大切にしたのは、『余白時間』。
・親子での何気ない対話時間を大切にする
・こどもの持つ興味関心に好奇心を向けるような対話をしながら深掘りをしてみる
「○○をできるようにさせなきゃ!」「○○を学ばせなきゃ!」ではなく、
なんですよね^^
メンターやサードプレイスの重要性|心理発達の観点から見た『成長の場』
「ただただ安心して好きなことを追求できる環境をサポートをしていけば大丈夫!」とは言っても…
それがプレッシャーになられる方もいらっしゃるかも知れませんよね^^
ここで大事なことは、『周りを巻き込む』ということ!
心理発達の観点から見ても、特に小学校高学年以降は『親以外の視点や社会との設定が求められる段階』に入る時期でもあるんですよね。
『親以外の価値観に触れる』ということが自己形成に不可欠な時期に入ってくるわけです。
だからこそ
・サードプレイス:学校や家庭以外の学びや繋がりの場
こういった環境が、こどもの視野を広げる大きな助けとなり、ストーリー作りに濃さが増してくるんですよね!
おうち英語はストーリ作りの土台だった!
SNSの発展と共に、どうしても手段が目的となってしまいがちな今の時代。
おうち英語はこの先、生きていくためのツールとして始めたはずなのに、いつの間にか目的となり周りの成果と比べ始め…というスタイルに陥りがちだったりしますよね。
その子のペースがあるからこそ作られるストーリーなのに、気付くとその子のストーリーではなく誰かのストーリーを準えるようになりがちだったりしちゃうんですよね。
『親だからこそ』の思い、とっても分かります^^
おうち英語を通して今見せてくれている姿そのものが、もうストーリー!!!
だからこそ、焦られることなく
過ごしていってみてくださいね!