こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
こどもの成長と共に、「おうち英語はどのように今後していったら良いのか…」…と悩まれる事があると思います。
たとえば
・こどもの意思もしっかりしてきたからこそ、うまく進められないな…
・本来なら、ここからもっと頑張った方がよいのかもな…
・そもそもでこのままで大丈夫なのだろうか?
…といったお悩みが、特にこどもが10代に差し掛かる頃くらいから、ぽつりぽつりとでてくると思うんですね。
お子さんが小さな時ににおうち英語をスタートされた方でも、小学生になり忙しい毎日や環境の変化の中で「どう続ければいいの?」「これでいいのかな?」と悩まれる方も少なくないです。
この時期をどう乗り越えていったら良いのかを知りたくてSNSなどから情報を得てみようと思うもなかなか高学年以降のサポートについて書かれているものもなかったりするんですよね。
それどころかSNSはじめとした周囲の情報をきっかけに逆に『もっと頑張らなきゃ』と感じてしまい、不安になることもあるかもしれません。
何よりもおうち英語抜きに考えても、いわゆる反抗期(私はこの時期を『価値観構築期』と考えていますが)を迎え始めたこどもとの時間は難しかったりするものですよね。
この時期にあたる10代のこどもたちって、反抗期や思春期を迎え、心も大きく揺れ動く時期ですからね。
親として『どう接すればいいのか』『おうち英語を続けるべきか』などと悩まれることが多くなり始める時期でもあると思うんです。
今回は、10代特有の発達特性に触れながら『この時期だからこそ』の発達を活かしたおうち英語との向き合い方や付き合い方、そしてこれからの時代に活きる力を育むヒントのお話ができたら…と思います。
10代の脳と感情の特性からおうち英語を見る
お子さんが小さな頃、教育系の情報に触れる度に『幼児期こそ大事!』と言ったような文言を見聞きされた事が多々あるのではないかな…と思います。
「この時期が1番伸びる時期だからこそ、今のうちにやっておきましょう!」といったようなものはじめ…ですね!
確かに幼児期(2~6歳)も知能の発達において重要な時期で、知育教材を用いた幼児教育がこの時期の知能指数の向上に寄与すると報告されていたりしますね。
ですが、生涯を通じて安定していると考えられていたIQですが、近年の研究により10代で大きく変化する可能性があることを多くの研究から報告されているんですね。
Intelligence, as measured by IQ, is often thought to be stab…
因みに、IQには遺伝的・環境的要因による一定の範囲があるとされています。
故に『IQが上がる』というのは、『その範囲の中で、その人が持っているポテンシャルがより発揮されやすい状態になる』という意味のものとなります。
そんなIQのお話をきっかけに、ここでお伝えさせて頂きたいのは
ということ。
では、『この時期をどう活かすべきか』そして『子どものポテンシャルをより引き出すポイントは何なのか』というところ。
その鍵となるのが、
なのです。
10代の心を安定させることが、1番の能力を伸ばし
いわゆる『反抗期』『思春期』と言われるものが始まるこの時期。
因みに、反抗期って『価値観構築期』とも言える時期で、『思春期』は脳の成長・変化に伴ってバランス取りが難しくなる時期。
こういったフェーズを過ごし始めるこどもたちは、心の揺れ動きと向き合いながら、少しずつ自分自身の価値観やアイデンティティを築いていくんですよね。
この時期は、感情を司る『扁桃体』が非常に活発になる一方で、感情をコントロールする役割を担う『前頭前野』がまだ発達途中の時期。
そのため、感情のバランスを取ることが難しくなることがあるんですよね。
その結果、親とのコミュニケーションがぎくしゃくしたり、一時的に集中力が散漫になることもあったりするのです。
10代は、脳と心が大きく成長し適応しようとしている非常にエネルギーを要する時期とも言えるんですよね。
このエネルギーの多くが感情のバランスを取ることに費やされるため、周りの人たちによる小さな安心を積み重ねるサポートが、とても大切になる時期なのです。
だからこそ、この時期の大きな鍵は『心の安定』になってくるのです。
ではこの時期、どのように心の安定をサポートしたら、こどものポテンシャルを最大限に引き出していく事ができるのか。
おうち英語を続け、伸ばしていく関わりのヒントは何なのか。
ここに関しては、10代特有の特性を活かした成長を支えるヒントを次にお話させて頂きますね!
10代はマルチタスクが苦手。
10代の子どもたちは感情の波が大きく、一時的に注意力が散漫になり易い時期。
この時期のこどもは脳の成長フェーズにより、マルチタスクが苦手でな時期でもあるんですね。
これって裏を返せば
とも言えるんですよね^^
ここまでに出した10代の特徴をまとめてみると
・マルチタスクが苦手➡︎1つのことに集中する力がある
・心の安定がポテンシャルを上げる➡︎心のバランスが取れている時は『好き』『興味』に向かっている時
…ということ。
そう、要するに
という事なんですよね。
英語から少し離れる時間があっても大丈夫! 自分で伸ばせる力を育む
ここまでにお伝えさせて頂いたように10代は、『好き』や『興味』に没頭する時間が何より大切な時期。
そしてそれがこどものポテンシャルをも上げてくれる時期。
そのような時期の中で英語が直接的に関わらない期間があったとしても、焦る必要はないんですね。
大事なのは、
なんですよね。
たとえば、好きな映画や音楽を楽しむ中で『もっとこの言葉を理解したい』『この話題を深掘りしたい』と思う瞬間がやってくることがあったり…
将来の目標や夢に関連して『英語が必要だ』と自分で感じたとき、積極的に取り組む姿勢が見られるようになったり…。
もちろん!こうしたタイミングは、こども一人ひとりの成長のペースにより異なるものですが、好きや興味を大切にした時間が土台となり、自然と英語の学びにも繋がっていくものです。
特に、今の子達は私たち親世代よりも『英語』という存在の距離感はとっても近いので、自然と英語につながっていく瞬間ってこちらの想像以上にあったりするんですよね。
先にも書かせて頂いていますが、
なのです^^
確かにすべての子どもが英語の必要性をすぐに感じ取るわけではありません。
ですが、それで大丈夫なんです^^
好きや興味に向き合った経験が土台となり、いずれ『もっと知りたい』という気持ちが芽生えたとき、自然と英語に向き合えるようになるもので、これこそが
こどもの【発達】と【個性】【強み】を尊重し、それを最大限に活かす関わり
となるのです。
こうしたタイミングは、こども一人ひとりの成長ペースに左右されますが、今の興味にじっくり向き合うことで、将来の選択肢がどんどん広がっていくのです。
進学で求められる『ストーリー』をどう育む
10代という時期は、好きや興味にじっくり向き合うことが、将来の選択肢を広げる大切なポイントだとお伝えさせて頂きました。
実はこの時間の積み重ねって、進学の場面でも大きな意味を持つんですよね。
最近の進学のプロセスでは、『何を学び、どんな経験を通じて自分を成長させたのか』を問われる機会が増えています。
国内の推薦入試や総合選抜型、海外大学のエッセイ提出など、こども自身のストーリーが進路を決める重要なカギになることも少なくない時代。
だからこそ、好きなことや興味に向き合った経験は、英語を含めた将来のスキルや選択肢を広げる土台になっていくんですよね。
では、進学の場面で具体的にどのようなストーリーが求められるのか。
そして、それをどう育んでいけばいいのか。
この辺りはまた別の記事で、好きや興味を活かしたストーリー作りのポイントや、具体的なアクションイメージについて書いていけたら…と思っています^^