こどもの発達と個性を活かしバイリンガルを育てるグローバル子育て、林智代乃です。
小学校から始まる『学習』・『勉強』の為に、『学習習慣をつけよう!』といった内容が教育に関するWEBサイトや子育てに関する(ブログ含む)記事など、学習関連の媒体にはよく書かれていたりしますよね。
頂きますご相談でも、
・どうしたら学習習慣が付いていくでしょうか?
・学習習慣をつけていく為に、何をしていったら良いでしょうか?
などのご相談をよくよく頂きます。

これに対して私はいつも
とお答えさせて頂いています。
学習習慣は付けるものではなく『付くもの』
学習習慣に関しては、
・学習習慣を身につけさせる方法。
・小学校低学年のうちに学習習慣を習慣化させましょう!
などと本当にあちらこちらで目にします。
今回、記事を書くにあたり、『学習習慣』に関しては、どんな記事等が多いのかを見てみたら、どれも上記のようなものを軸としたものばかりでした。

人は本来『学び続ける』生き物
ですが、元来『人は学び続ける生き物』であり、『学ぶ事が好きな生き物』。
特に『こどもは学びの天才』と言われたりする事が多いですよね。
こどもは大人と違って、ゴールを知らないからこそあちこちにアンテナは張り巡らせて過ごしているので、より『学ぶ事』を楽しむ力があるんですよね。
そう、
なんですよね。

こどもは『学びたい!』という気持ちの塊で、日々常に学び取って生活をしています。
こどもが学びを楽しむために大人ができること
この時期に大切なのは、『学ばせよう』とするよりも、こどもの『気付き』を受け止める姿勢を持つこと。
例えば、「どうしてそう思ったの?」と問いかけるだけでも、こどもの中にある『自分で考える楽しさ』が育っていくんですよね。
『学習習慣をつけさせる』よりも『学びの楽しさを守る関わり』を大切にしていると、結果的に学習習慣が自然と付いてきたりします。

もちろん!
その子によって描くビジョンや掲げる目標は異なります^^
「机に向かう」という形ではない学びの習慣を作っていく子もいますが、いずれにしても『形』は後からついてくるものなんですよね。
付けさせる学習習慣は「勉強」になりやすい
机に向かって行われるものだけが『学び』ではないですが、学ぶ事や学習が楽しいと分かっていたら自然と机に向かって学習する姿は既にあるでしょう。
もし机に向かっての学習時間がないとすれば、それはまだ学びのフェーズが机に向かってするものではい時か、そこへの『楽しさ』が見出せていないというフェーズと言えたりします。
付けなくちゃ付かない学習習慣は学びの楽しさからではなく、強いられて取り組むという意味合いに近い『勉強』になっていきます。
『やらされる学び』は思考時間を奪いやすい
自分から掴み取りにいく『学び』ではなく、与えられた課題をこなす『勉強』という事ですね。

もちろん【受験】などを視野に入れた場合は早めから机に向かう習慣を付け、学習をしていかないといけない部分もあるでしょう。
ただ、【受験】を視野にいれている場合でもそうでない場合でも『学び』に対しての捉え方の本質がズレなければ、学習習慣は付けなくてもついていくものだったりします。
学びが『自分ごと化』するタイミングを待つ勇気
『学び』とは、こどもの中から湧き上がる「知りたい!」「わかりたい!」などの『なんでだろう?』『どうしたら良いのだろう?』からくる向上心からなるもの。
だからこそ、
なんですよね。
でも、この『待つ』というのが1番難しいんですよね。
目の前でやる気が見えなかったり、ゲームや遊びに夢中な姿を見ていると、「このままで大丈夫かな…?」と心配になってきちゃうんですよね。
ですが、ここでおうちの人はじめとした周りのサポーターが焦って手を出すと、こどもの中で育ちかけている『自分ごと化』の芽を摘んでしまうこともあるんですよね。
例えば、「どうしてそう思うの?」と、気付きにつながる問いを手渡すことが『待つ』の一部なのです。
この
これを大切にしていくと、自ずと自分で「今の自分に必要な課題」を見つけ始めます。
そうなったときにはもう、“学習習慣をつけよう”と焦らなくても、こども自身の中に学ぶ理由とリズムができている。
それが、いちばん“質の良い学習習慣”のはじまりです。
学習習慣を「つけさせる」と出易い「答えを知りたがる」姿。
過去に塾講師をしていた経験等も含め見ていて感じるのは、
ように感じます。

『考えることをすぐに諦めてしまう』もそうですが、『解き方』よりも『答え』(の正誤)だけを知りたがるような部分があるんですよね。
考えることを楽しむ時間が『伸びしろ』になる
「なぜ?」「どうして?」という感情よりも「答え」を知りたがる背景として考えられるのは、
・とりあえず「終わらせたい」が先行している
だったりするんですよね。

故に
という風に私個人的には感じていたりします。
思考のくせが学びを支える『根っこ』に
中学生・高校生・大学生…と、小学生の時よりも大量に知識を習得していく時期がやってきます。
でもその時の本当に力になるのは、『知っている量』よりも『どう考えるのか』という思考のくせ。
「なぜ?」「どうして?」と考えた経験が多いほど、知識は『点』ではなく『線』として繋がっていくんですよね。

この時に備えて『学ぶ事は楽しい』という気持ちを持ち続けられるような、そしてその時に向けて吸収力・思考力を高められるようにしておく時間を過ごす事。
これが小学生のうちでは本当に大切と感じます。
逆に、『教えられたことを覚えるだけの学び方』や自発的に生まれた学習習慣とは違う学習スタイルで進んだ時、そこに慣れてしまうと、情報は記憶の中で並ぶだけになり易く、活用する力にはなりにくいんですよね。
だからこそ、小学生のうちは特に『学びの根っこ』を育むことを大切にする時間。
この『根っこ』さえ育んでいければ、知識を積み上げる時期に入っても、こどもって自分の力で枝葉を伸ばしていけるんですよね^^
主体的な時間が「課題発見力」を育てる
先にも書いていますが、『机に向かうだけが学習』ではないです^^
ないですが、
なんですよね。

過去にも『主体的に過ごすことの大切さ』に関する記事は多々書いてきていますが、『主体性』って、イコール「こどもの意見をただ受け入れる事」(わがままにする事)ではないです。
そうではなく、
こどもに物事に対して「自分はどう思うのか」など『主体的に』考えていく力 / 選び取る力を育てること
を意味するもの。
そう、
なのです。

こどもの主体性を尊重するとはイコール
・こどもの物事に対する思考のくせを育てていくこと
・自分の中から生まれた欲と元に行動すること
であり、それが『自ら課題を見つけて行動する力』になっていくんですよね。
我が家はその時間の1つとして、とっても大切にしているのは『外遊び』の時間です。
こどもの発達と個性を活かしバイリンガルを育てるグローバル子育て、林智代乃です。今までのブログ記事でもそして動画等でも、色々な場面で 『こどもにとっての遊び時間は大切ですよー!』 とお伝えしてきています。 […]
こどもが“課題を見つける”時間を信じて見守る
とにかく、『自ら課題を見つける』という『思考のくせ』を作っていける時間を過ごす事が、学習習慣を考える前にとっても大事なのです。
先にも触れていますが、「とは言え…」が出てきちゃうのがこどもとの時間!
やっぱり『見守る』って簡単そうで、1番難しいんですよね^^
つい「今は○○した方がいいんじゃない?」と口出したくなる瞬間、ありますよね。
でも、こどもが自分で『考えたい』『やってみたい』と動き始めた時こそ、その時間を邪魔しない勇気が大切だったり。
その小さな積み重ねが、『こどもが自分で課題を見つけ、自分で答えを探していく力』を育んでいくのです^^
そう、
なんですよね!
そうした時間の中でこどもは、『うまくいかない』も『できた!』も全て自分の学びとして刻んでいきます。
その経験の積み重ねこそが、自分から動ける学習習慣そして学習スタイルの原型になっていくのです^^
