時代とともに変わる「基礎学力」|計算や漢字だけでは測れない学びの力

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

新年度が近づくこの時期って

うちの子の学習、大丈夫かな?

…などと気になり始められるおうちの方も多いのかな…と思います。

特に

・学校をお休みしたりする事が多い子
・発達特性が強めなタイプの子

をサポートされるおうちの方は

『頑張らせる』という角度ではなく、我が子の興味関心軸で伸ばしていけたら…と思いつつも、そして昔と今とで必要な力が大きく変わってはいるとは理解しつつも、基礎的な事位は出来だ方が良いのでは…と、頭の中で拮抗するものがある…

と悩まれる事、結構あると思うんです。

実際、そういったお悩みを持ってご相談に来てくださる方も少なくないですね。

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントによる、コーチング型コンサルティング

そういったご相談を多々受けさせていただく中で、おうちの方々がもたれる『学習』への不安に寄り添いながら、これからの時代に合った『基礎学力』とな何なのか…を考えていきたいなと思います。

『基礎学力』とは?かわりゆく学びの土台

「基礎学力」というと、まず浮かび上がってくるのは

・計算ができる
・漢字が書ける
・小学校の学習内容は、最低限身についている

…というものかなと思います。

時代の変化とともに『基礎』とされるものが移り変わって来ているのではないか

確かに、これらはできた方が良いものではあると思いつつも、私個人的には、

時代の変化とともに『基礎』とされるものが移り変わって来ているのではないか

と考えていたりするんですね。

…というのも、今はAIが発展し、暗記や計算のスピードでは人間は太刀打ちできない時代。

むしろ、そこはAIにお任せし、私たちは『自分たちに必要な力』を伸ばしていく時代になっていると思うんです。

今はAIが発展し、暗記や計算のスピードでは人間は太刀打ちできない時代。

そういった時代に移り変わってきている今、そしてこれからの時代の基礎学力って

考える力
→自分で問題・課題を整理し、解決策を導き出す力

表現する力
→自分の考えを伝え、相手と対話しながら深める力

情報を使いこなす力
→必要な情報を取捨選択し、正しく活用できる力

といった部分なのではないかと私は考えていたりします。

算数の基礎とは?計算ができる=数学ができる?

基礎学力に関してのご相談の際によく出てくる話題の1つが

算数の計算が苦手みたい…
どうしても計算を嫌がり立ち止まってしまう…

といったもの。

確かに計算はできたら良いに越した事はないです。

でもそれ以上に、

これからの時代は『計算ができる事』よりも『計算式を立てる力』の方が、より大事になってくる

のではないかと私は考えています。

これからの時代、計算ができる事以上に、『計算式を立てる力』が求められていく

実際、以前別のブログ記事にも書いていますが、海外の試験(SATなど)では、計算そのものは電卓を使う事が前提で、

『正しく計算する力』よりも『考えを組み立てる力』が重視される傾向に

あるんですよね。

試験形態が変わったその理由

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おうち英語 × 自分ストーリー|好きなことを深める学びが選択肢を広げる理由

例えば、『速さ』の問題があった時、「この状況で、どんな計算をすれば答えを導き出せるのか」を考えている時って、まさに【考える力】や【課題解決力】に直結する時間。

そういったところからも

『計算ができる』ことにこだわりすぎるよりも、『どうやって解くかを考えられること』の方が、これからの時代の『基礎』として大事になるのでは?

…というところです。

我が家の場合:九九も公式も教えなかった理由

『計算ができるよりも計算式を立てる力が大事』と考えてきた我が家では実際、九九の暗記や公式の暗記を優先せずに過ごしていたんですね。

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九九を覚えない選択が子どもの算数力と英語力を伸ばす理由

…というのも、私が大切にしてきたのは…

・九九は覚えることよりも『どんな時に使うのか』を理解してもらうことを優先
・公式は「暗記しよう!」ではなく、「この問題、どう考えたら解ける?」のスタンスでの問いかけ
・計算ドリルは、必要以上にやらせず「実生活の中で計算を使う場面」に注目

というところ。

例えば、お買い物に行った時、「●%引きって、どういうことだろう?」であったり、車に乗っているとき「時速●kmって、どういうことだろう?」などと

文章の持つ意味を考えることを大切にする対話を大事にしてきていた

感じです。

国語の基礎とは?漢字が書ける?文章が読める??

『基礎学力』という部分で気になられるのは、『算数』だけではないですよね。

国語であれば、『読み』や『漢字』だったりが気になられてくる部分ですよね。

じゃあ、それらに対してはどうなのか…というところですよね。

これらにももっと大事なポイントがあるのかな…と考えていたりします。

文章が読める=国語力がある?

基礎学力を考えた時に心配になることの1つにあるのが「文章が読めること」。

教科書を読むのが苦手で…
読解問題で点が取れなくて…

…と『学校』という場面から『読む』を考えた時の指針って、こういった部分になると思います。

確かに、文章を読む力は大事!

ですが、それ以上に大切なのは、

文章をどう解釈するのか

なのではないかな…と考えています。

「この文章は何を伝えいたいのか?」と考えようすとする力

「この言葉、どんな意味が含まれているのか?」を読み取ろうとする力

 文章の背景を想像し、そこから考えを広げようとする力

この姿勢を持って臨んでいくこと、視点を持っていくことが大切だと思うんですね。
『国語力(=学力としての読解力』と『問いを立てる力』は完全にイコールではないんですよね。
文章を
『スラスラ読めること』や『たくさん読むこと』よりも『内容を理解し、自分の考えを持てること』がこれからの時代に必要な国語力
だと思うのです。
今では、ChatGPTのようなAIを使えば、文章の要約や情報の検索は簡単にできるようになりました。
でもその一方で
・どんな質問をすれば、必要な情報を引き出せるのか?
・得た情報をどう解釈し、自分の考えと結びつけられるのか?
・文章の背景にある意図や、真偽を見抜く力はあるか?
といった力がないと、ただAIの答えを受け取るだけになり、本当に必要な情報を得ることが出来にくい時代でもあるんですよね。
我が子の場合:本をなかなか読めなかったけれど…
我が家の娘は、本を『読む』という作業にパワーが要り、1冊の本を最後まで読めるようになったのは、4年生の終わり頃。
それまでは、『たくさん読むこと』はもちろん難しく、周りの子と比べて読書量はものすごい少なかったです。
ですがその分、より大切にしてきたのは、『親子の対話時間』。
それもあってか、『自分の考えや意見を伝え合うことを楽しむ』タイプだったりします。
なぜそれが楽しめるのか…と言えば、きっと話を聞いた時に、「それって、どういうこと?」「こういうことも考えられるよね!」と、ただ情報を受け取るだけでなく、自分なりに考え広げてきたからかな…と思います。
正に
得た情報をそのまま受け取るのではなく、自分の考えと結びつけて深めることを続けてきた
からかな…と。
そんな経験からも、たとえ本を読んだりがなかったとしても
『言葉の背景にある意図や真偽を見抜く力』や『情報をどう扱うかを考える力』に繋がる姿勢があれば、国語力は確かに育っていく
と感じています。
【読解力】とは…について書いた記事

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漢字が書ける=国語力がある?

また『漢字が書けないこと』が気になられるおうちの方もいらっしゃいますよね。
・書き取り練習をしてもすぐに忘れてしまう…
・読めるけれど、書けない…
・何度練習しても、また間違えてしまう…
そういった様子を目の当たりにしていたりすると、「このままで大丈夫?」という気持ちになられるの、とてもよく分かります。
ただ、ここにも大事なポイントがあるように思うんですね^^
そもそも『書くこと』は何のためにあるのか。
ここを考えてみると、『文字を書くこと』そのものが目的ではなく、『言葉を理解し、使えること』が大事なんだと思うんですね。
そう考えた時、書けるかどうかよりも、『その言葉の意味を知っていて、会話や文章の中で適切に使えること』が本質的な国語力に繋がるのではないかな…と思うのです。
だからこそ、
『書けないこと』を気にしていくよりも、『言葉をどう使うか?』に意識を向けていくことで、自ずとついてくるものがある

と考えています。

我が子の場合:漢字テストでは点が取れないけれど…

我が子がまさに、学校の漢字テストでは点数が取れなかったタイプです。

そもそもで小学校6年間、学校の漢字ドリルを終わらせたことがなかったんですよね^^;

ですがその一方で、漢字の意味や適切な使い方には強い興味を持っているんですよね。

例えば、自作のストーリーに登場するキャラクターの名前を考える時は、漢字の意味をものすごく深く考えて選ぶんですよね。

本を読んでいる時に出会うキャラクター名の場合も、どんな意味が込められているのか考えて調べてみたり。

この姿が正に『漢字をただただ覚える』ではなく、『言葉の意味を考え、使いこなす』ことに意識が向いている様子なんですよね。

同じ『漢字を身につけていく』でも、本質を忘れずにその子それぞれのステップで身に付けていけばよいのでは…と思ってしまったりします。

結局のところ、思考力を育むことが大事

『基礎学力とは何か』という部分を改めて言語化してみると辿り着くのはやっぱり、最終的に必要になるのは『自分で考えられる力』だというところ。

・計算ができる事よりも、自分で式を立てられること
・文章を読むのではなく、そこから意味を考えようとする事
・物事の背景を知り、意図を読み解こうとする姿勢がある事

といった部分。

これは今回の『基礎学力』だけでなく、おうち英語においても通じる部分。

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おうち英語なバイリンガル子育ての本質は『思考のくせ』を育む事:考える習慣が英語力を伸ばす

そんな『思考力』という部分って、日々の経験や興味の中で育まれるもの。

だからこそ私が思うのは、『基礎学力が心配…/気になる…』と感じられる時は、『どんな思考力が育っているかな?』という角度に目を向けてみるのも1つなのではないかな…というところです^^

「とは言え、『受験』もあるし…」と不安な方へ

そうは言っても、日本で暮らす以上、高校受験もあるし、そんな悠長な事を言ってられない…

と思われる方、いると思います。

もちろん、受験がある以上、確かにテストで点を取るための学習って、必要になりますよね。

ですが、その時に強みになるのは、やっぱり『考える力がある事』。

・受験勉強が始まったときに、自分で情報を整理し、学び方を工夫できる力
・暗記するだけではなく、理解を深めながら学べる力
・問題を見たときに、「これはこう考えれば解ける」と応用できる力

これらが身についていると、たとえ「今の勉強が遅れている…」と感じても、受験期になったときに巻き返しも起きやすかったりするのを塾講師時代、みてきていたりします。

だからこそ、今は焦るよりも『考える力』『学ぶ力』を育んでいく事が、長い目で見た時に1番の土台になるという視点を持ってみても良いかもしれない…と思うのです^^

基礎学力とは『考えられる事』

改めて、ここまでの考えをまとめてみると

基礎学力とは、『知識として身に付けること』ではなく、『考えられること』

なのではないかと思う訳です。

やっぱり

・計算ができることよりも、自分で式を立てられること
・文章を読むことよりも、そこから意味を考えられること
・物事の背景を知り、意図を読み解く力があること

に焦点を当ててみる。

この部分は、ただの知識を詰め込むことではなく、日々の経験や対話の中で育まれていくもの。

そしてそのためには、『考えを言葉にする機会』というのがとても大切!

毎月第3金曜日は日本語で、そして第4金曜日は英語で、『おしゃべりFriday』というディスカッションの場を設けているのもそのため。


(おしゃべりFridayの詳細はこちらから⬆︎)

こどもたちが自由に意見・考えを伝え合い、他の人の考えを聞くことで、新しい視点を得る時間を大切にしている場です。

「対話の中で思考力を伸ばすって、どんな感じ?」
「こどもたちは、どんなふうに考えを深めていくんだろう?」

…なんて気になられたら、ぜひ体感しにこられてみてくださいね!

時代とともに変わる「基礎学力」|計算や漢字だけでは測れない学びの力
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