ChatGPTの出現からこれからのこどもたちへの教育(おうち英語なグローバル子育て)を考える。

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

ここ最近、やたらあちこちで取り上げられる『チャットGPT(Chat GPT)』。

OpenAIによって開発され昨年の11月に公開された【チャットGPT】とは、『自然な文章を生成する自動応答システム(AI)』の事ですが、このレベルがとんでもなく凄いんですよね。

その性能の高さから教育機関での利用に制限がかかるなどの事態が、もう新年早々から出ていて、当初「何が急に起きたの?」状態だった私。笑

CNET Japan

ニューヨーク市教育局は、管轄する学校組織のオンライン端末およびインターネットネットワークにおける「ChatGPT」へのア…

新年早々それを機にChatGPTについて調べていくと見えてきたのが、時に便利に感じることができるChatGPTでもあり、時にどこか恐ろしさを感じるようなChatGPTという存在。

この存在を機に改めてこれからの時代を見据えた上で、今目の前のこどもたちにとってより大切になることを書いていきたいと思います。

 

ChatGPTができちゃうこと

改めてChatGPTが出来てしまうことを見ていきたいと思います。

ChatGPTが出来てしまうことを見ていくと、

✔︎今のこどもたちに必要な力は何なのか
✔︎今、こどもへの関わりにおいて大事にしたいものは何なのか

を考えていくことができるからですね。

おうち英語なバイリンガル子育てを取り入れられている多くの方は、ただ英語が出来れば良いという考えではなく『これからの時代に活きる人になっていって欲しい』という思いから取り入れられていると思います。

だからこそ、この辺りを考えることっておうち英語なバイリンガル子育てにおいてはとっても大事なんですよね。

極端な話、おうち英語で育むべきは『英語力』ではなく『英語を活かす力』の部分で、それが実は本当の意味でのおうち英語なグローバル子育てであると私は考えています。

そうする事で『にわとりが先か、たまごが先か』問題ではないですが、その先に自然と『自分の力で英語力を付け伸ばす(英語力を掴み取りにいく)』力までがその子の中で付いてくるからですね。

その辺りに繋がる記事を過去に書いた事がありますので、良かったら併せてお読み下さいませ!

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さて話を戻して『ChatGPTができる事といえば…』です。

ChatGPTが出来る事と言えば

・どんな質問にも答えられてしまう
・論文を書いてくれてしまう
・作曲もできちゃう
・他愛のない会話もできてしまう
・議論もできちゃう
・コードも書けちゃう
などなど、もうそのレベルは本当に凄いんですよね。
例えば
✔︎とある研究チームがChatGPTにアメリカの医師免許試験を解かせたらチャットGPTは合格
✔︎研究論文の著者としても登録されるほどの専門性を発揮

などChatGPTの優秀さは本当にあちこちで出ており、インターネットの登場以来のインパクトだと言われています。

その凄さが私たちの生活にどう影響していくのか。
ここに関して言えば例えば、
【これまで】
調べたい事があった際は時間を掛けて色々なサイト等を見てそこで集めた情報を集約し問題を解決していた

【ChatGPTが存在するこれから】
色々なサイト等で検索し問題を解決用しようとしなくてもChatGPT1つで解決できちゃう時代になる
…という感じだったりします。
この『できる事』を見ていかれると改めて感じて頂けると思いますが、もう現時点でAIは既に『問題を解決する力』を十分に兼ね備え始めているという事なのです。

いまのこどもたちに求められるのは【課題発見力】

上記で見てきたように、AIは既に問題を解決する力を十分に兼ね備え始めています。

そしてそのAIの持つ問題解決力を超える力を持つ人はほんの一握りというレベルにまでAIが進化してきているのが『今』です。

以前、『今後AIと共存していく事を考えた時に「AIが苦手とするからこそ私たちに出来ること」をしっかり見極めていく必要がある』という記事を書いた事があります。

『私たちにできる事』からおうち英語を考える

こんにちは、こどもの個性を活かしグローバル力を育てるバイリンガル子育てコンサルタント、林智代乃です。 以前のブログ記事にも書いていますが、私は 英語教育ではなく、『英語ある教育』 について日々お伝えしています。 『英[…]

『私たちにできること』をしっかり考え意識していく事がやはりこれからの時代を考えていく上での重要ポイント。

この

『私たちができる事』は『これからの時代に必要な力』であり、言い換えれば『社会に通用する力』と言えるもの 

ですからね。

では、その『社会に通用する力』をこどもに育んでいく上で『(大人の)私たちにできる事は何なのか』というところです。

ここですが

AIが既に『課題を解決する力』を持っているからこそ、これからの時代に求められる力はやはり【課題を発見する力】【問いを立てられる力】であり、今こどもたちに育んでいきたい力はその部分になる

という事なんですよね。

今までこちらのブログ記事でも色々な形で何度も【課題発見力】を伸ばしていく大切さを書いてきました。

下記をクリックして頂くと『課題発見力』について書いた記事のいくつかがお読み頂けます

【課題発見力】関係記事

090-2403-2731 Previous slide […]

益々時代が進むにつれ、改めて本当にこの部分の大切さを感じますね。

答えのないものに向き合う時間をどれだけ過ごすのか

【課題発見力】【問いを立てる力】、これらが育まれていく環境とは『答えのないものに向き合う時間をどれだけ過ごしているのか』というところにあります。

ここに関しては、「それはそうだよね!」「分かってる!」と思われるところだと思います。

ただどうしても、まだまだ『答えが決まっているもの』に向き合う時間が多いのが日本の教育の特徴だったりしますよね。

試験の形態が変わってきているとは言え、やっぱりまだまだなのは否めないところ。

中学受験が良いとか悪い…とかでは全くもってないですが、最近では中学受験熱がまた更に過熱しているという実情もあり、ここへの向き合い方もとってもポイントになっていくと感じています。

中学受験だけでなく『英検』も同じくその1つ。

以前、この辺りに関しても動画にした事がありますが、ここへの付き合い方も結構鍵だと感じています。

他にも『知育』というワードで検索をかければ、先へ先へ進めていく教育(いわゆる『先取り教育』)をどのようにしていくのかの情報で溢れているのが現実だったりしますよね。

それは、まだまだ現状日本の教育では『既に答えが決まっているもの』に向き合う機会が多いから…という事の表れでもありますよね。

因みに、過去に記事にした事がありますが、『気付いたら先取りになっていた』という我が子の興味関心軸で進んでいった場合のそれはまた別の話ですよ!

『先取り教育』の本来の意味って?

こどもの発達と個性を活かすからできる!グローバル力も育つバイリンガル子育て、林智代乃です。先日、 智代乃先生は、英語育児に関わらず幼児期の早期教育についてどうお考えですか?例えば、〇〇式などのプリント学習など。就学前に先取りで学習する[…]

他にも違った角度から言えば、『構造化された中で過ごす』という機会も『答えが決まっているもの』の中にいる状態だな…と感じたりします。

例えば

✔︎スケージュールがぎっしり…だったり
✔︎色々と取り組まなければならないものがあったり…
✔︎主語がこども自身以外の取り組みだったり…

は、『構造化された中』と言えるものかな…と感じたりします。

どうしてもすぐに変えていけない環境があるからこそ、こどもと過ごす時間は改めてこの辺りを意識し、その環境を『活かす』ように過ごしていく事がこれからは本当に大切になっていくと思います。

キーワードは『興味関心』『退屈』『創造』『自分を知る』

【課題発見力】【問いを立てる力】これらを育む上で欠かせない『答えのないものに向き合う時間』。

この『答えなのいものに向き合う時間』とはどんな時間を過ごす事なのかと更にここを深掘りしていくと、

✔︎こども自身が持つ興味関心から、こども自身が展開していった時
✔︎退屈な時間を過ごしている時

なんですよね。

こどもは(人は)、もともと好奇心ベースに学び取る力を高くもっています。

よく見聞きする『非認知能力』とは言い換えれば『こどもらしさ』を表す言葉。

その辺りに関して今までこちらのブログ記事でも何度も書いてきていますが、それだけ

こどもらしい時間は、とても大事

という事なんですよね。

『非認知能力』関連記事いくつか

090-2403-2731 Previous slide […]

では、『こどもらしい時間』とはどんな時間なのか。

『こどもらしい時間』のその『こどもらしさ』とは『その子らしさ』を意味するものであり、『その子らしさ』とは『自分らしさ』を意味するものであると言える

と私は考えています。

じゃあ『自分らしさ』って何かと言えば『自分らしく過ごす』事に繋がり、それは『好きなことはどれだけでもできる』というものにイコールするものだと感じています。

そしてまたその逆も然りで

『好きな事に向かっていける時間』こそが『自分らしく過ごす時間』であり、その時間こそが『自分を知る』時間となる
とも言えると思っています。

『個性の時代』=『自分を知る時代』

『個性の時代』と言われて久しいですが、『個々の強みを活かして生きていく時代』は諸々の急速な成長と共に益々色濃くなっていっています。

『個性の時代』『強みを活かす時代』…と言葉が並ぶと、どうしても親心からおうちの方々は

✔︎こどもの興味関心を見つけなきゃ
✔︎何か刺激となる機会を作っていかなきゃ

と『個性』となり得るようなものを伸ばし育まなきゃと気持ちを向け易くなる傾向があるように感じます。

『親』だからこそ『子』を思う愛情が故になってしまう部分なので、当たり前と言ったら当たり前^^

ただ、この『個性の時代』という言葉も言い換えると

『個性の時代』=『自分を知る時代』

とも言えるという認識を併せてもっていかれると良いな…と感じます^^

『自分を知る』事の大切さ、そしてそれがこれからの鍵になる旨も今までのブログ記事では何度も書いてきていますが、この重要性も増しに増していっているなとChatGPTの登場と共により強く感じ始めています。

【自分を知る】をテーマに書いた記事たちはこちらからご覧頂けます

090-2403-2731 Previous slide […]

…というのも

こども自身の興味関心を元にこども自身が日々をデザインして過ごす(主体的に過ごす)時間や退屈に感じる時間を過ごす事で、「次に何をしようかな?」という課題/問いを立てる機会が作られ、その機会は『自分は何がしたいのかな?』『自分はどういう広げ方をする事が好きかな?』などなど自分を知っている事でどんどん展開ができる
からですね。
要は『自分を知る』事は『課題/問いを立てる力』にも繋がるという事です。
だからこそ海外大学の入学試験では、
・あなたのビジョンは何ですか
・あなたは何を掲げているのですか
・あなたはどんな社会課題を解決をしたいのですか
・なぜあなたでないといけないのですか
・あなたはどんな事ができますか
と『あなたについて教えて!』を聞かれる事が多いんですよね。
どんどん課題/問いを立てながら、その道を突き進んで欲しいから。
以前、ブログ記事にも書いた事があるのですが、我が家の娘はアンスクーリングという形で学校に行かない日を過ごしています。
(学校に行かない日々が今はどんどん増えている娘です。)
こちらが決まった学びを提供したりするのではなく、こども自身が興味関心から自発的に学びを展開していくスタイル。
それもこういったところを意識しての時間なんですよね。
そうすると本当に、LEGO・LEGO・LEGO・LEGO…、折り紙・折り紙・折り紙・工作…みたいな日ですけれどね。笑
でも、この時間が課題/問いを立てる力を生んでいる事をここ最近、ある出来事から本当に感じています。
もちろん、キッズのコーチングでも課題/問いを立てる力を育んでいって欲しいからこそ、ご一緒させてもらっている子たちには『好き』『興味関心』を思いっきり楽しんでもらっています^^
キッズコーチング

英語力も学ぶ力も人間力も主体性から 考えや思いを認めるから 自尊心が高まり主体性が伸びる グローバル時代に求められるは 主体性・自主性 益々のグローバル化によ[…]

こどもたちが持つ『興味関心』『好き』から始まる時間を通して『自分を知る』をしてもらい、そこから『自分の持ち味を活かす力』を付けていくフェーズにいけるようサポートをさせて頂いています。
そうすると本当に『好き』『興味関心』から課題/問いを立て、どんどん学びに繋がっていっているんですよね^^
そのサポートは本当に楽しいです^^
そして、こどもたち各々が『好き』『興味関心』をどんどんぶつけていける機会を色々な形で増やしていけたらと思っています。
 
…ともの凄く長く、そしてぐるぐると書いてしまっていますが、おうち英語なバイリンガル子育てをされていく際に大事なことは、『英語力を活かす力』を付けていくこと。
ChatGPTの出現により、より英語をツールとして使う力が求められていきます。
この時の『ツール』とは何なのか。
そしてその求められる『ツール』とは、どんな時に強みとして使えるものとなるのか。
ここを改めて考えていって頂ける機会に、この記事がなれば幸いです。
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