こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。
おうち英語なバイリンガル子育てにおいて『たくさんの洋書に触れる』というのは、英語力を維持向上させていく上で大切な取り組み。
その為、こどもが小さければ英語絵本の量が増え、そしてこどもが独力で本を読み進められるようになってくるとチャプターブックなどの本が増えていったりしますよね。
図書館で借りれたら良いけれど、なかなか図書館には洋書がなかったり…で、本棚には洋書が増えていく。
(あ、我が家の地域の場合に限ってかな?^^;)
おうち英語な『バイリンガル子育て』だからこそ、英語の本だけでなく日本語の本も増えるから本棚がパンパン!
…なんて事があるかも知れません。
そんな蔵書問題だったり、移動時に持ち運びし易い便利さから電子書籍を検討されるご家庭もあると思います。
頂くご質問でも
といったものがやはり今までに比べて受け取る機会が増えました。
どちらにもメリットはありますものね!
どちらにもメリットはあるからこそ、『各々のメリットを活かした付き合い方は何なのか』が大切になってくると思います。
こどもへの本は我が家は断然『紙派』
先ず、我が家の場合を書いてみようかと思います。
我が家は、こども本人の思いからも私の考えからも『紙派』だったりします。
以前、オンラインカレッジにて取り入れたRaz-Kidsを利用した事はあるので、デジタル書籍(電子書籍)を利用した事がない訳ではありません^^
ただ、こども自身が「紙の本がいい!」と伝えてきてくれるだけあり、Raz-kidsは殆ど開かれる事がなかったです^^:
また取り入れた当初の私の考え的にも「出先で必要になったら…でいいかな!」という感じの『やっぱり紙派』からくる考えでの付き合いでした。
私にとってデジタル書籍(電子書籍)の1番のメリットは『移動時に便利』というところかな…と捉えています。
もちろん、
・読みたい時にすぐにダウンロードして読むことができたり
・1つの端末に何冊も収容されるから蔵書問題から解放されたり
・ペーパーレスになり環境に優しいというメリットがあったり
などもありますけれどね!
ただ、それでもやっぱり出来るだけこどもに触れさせたい媒体は『紙』という私です。
「どちらの媒体を通して触れるのか」という選択ができる時代な今ならば、『紙』の本である程度力を付けていった時に状況に応じてデジタルの本(電子書籍)を取り入れていくというスタイルが良いなぁ…と思っています。
そう
というところが大きなポイントです。
書かれている『内容を正確に把握する』という面では紙の本がいいから
本を読む際に必要な『書かれていることを把握する力』。
この『書かれている内容を把握する』においては
という研究結果が出ていたりします。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1467-9817.12269
もちろんテキストの長さによっても変わってくるものがあり、
そうです。
なので、先に書かせて頂きましたように『各々のメリットを活かす』と考えた場合、『デジタル』はちょっとしたニュースサイトを見る際には役立つツールという事になりますね!
実際、我が家も『デジタル書籍(電子書籍)』は利用していませんが、ニュースサイトは時折利用しています。
(基本、ニュースはかけ流し利用が多く、あまり読まないんですよね。)
我が家は下記のニュースサイトなどを使ったりしていますが、下記のものはちょうど500語以下にあたるニュースでした。
【TIME for Kids】
【BBC Newsround】
『内容把握』という面から各々を使い分けていく事を考えると
・大まかな流れを掴みたい時は『デジタル書籍(電子書籍)』を利用する
といった使い分けをすると各々のメリットが活かされる形となる訳ですね。
実際、私もデジタルだと思うように内容が入ってこないので、本は基本紙派で論文等はいちいちプリントアウトして読んだりしているので、とっても納得だったりします。
因みにこの差は、『スクロール』という行為が読解力にマイナスに働くそうです。
一方、紙は1ページ以上にまたがる文章をスクロールせずに同時に見れる事がメリットでこれが読解力と繋がっていくという訳です。
紙の本とデジタル書籍(電子書籍)の間に差を生むポイントは、この動き!
我が子が赤ちゃん期の頃、『五感育て』を大切にされてきた方も多いと思います。
五感を刺激することは脳の発達を促すことに繋がるので、五感育てとなる活動は大切なんですよね。
この五感を育むことはいくつになっても大切なこと。
その観点からみていくと
→触覚
・何ページ(どれくらい)読み進めたかなどの本の物理性
→視覚・触覚
を紙の本からは受け取る事ができるんですよね。
また、それだけでなく
・「あ!あのページの…」とページ同士を見比べるようなページ間の移動といった『空間記憶』
・読み進めるにつれ、ページをめくる指が視線に合わせて動く『認知活動』
↑これらはスクロールして読むデジタル書籍(電子書籍)には敵わない
ものです。
一方デジタルは、これらのことをしようとする際に起きる操作に認知の負荷が多くなり、読解への集中の妨げになってしまい効果が悪いものになってしまうという研究結果が出ていたりします。
これらの事を考えていった時、私はこどもに1冊の本との出会いを大切に、そして丁寧に付き合っていってもらえたら…と思っているので、やっぱり『紙の本』に出来る限り触れて欲しいと思っている次第です。
情報過多の時代だからこそ『紙の本』
先に『紙の本』と『デジタル書籍(電子書籍)』の違いの1つとして、『目から入ってくる情報量の違い』について触れました。
デジタルの方が紙の本に比べるとどうしても、目から入ってくる情報が少なくなってしまいがちだったりします。
デジタル書籍(電子書籍)に触れている子たちは少ないテキスト情報に慣れていってしまう為、能動的に情報の取捨選択をするのではなく、たまたま目にした少ない情報だけで満足をしてしまう事が起こりやすいそうです。
情報の取捨選択においては十分な情報を得ようとする姿勢が大事で、その為にはたくさんの文章をさらに読まなければなりません。
ですが、少ない文章を目にする事になれていくと、たくさんの文章に触れる事が認知的に負荷がかかる大変なものとなり、少ない情報量で満足してしまう傾向になっていく訳です。
以前、これからの時代に求められる読解力について記事を書きました。
こんにちは、こどもの個性を活かしグローバル力を育てるバイリンガル子育てコンサルタント、林智代乃です。 先日、『英語の読み…
そう、『読解力を育む』という面において、そして情報過多な時代に生きる子たちにおいて、『紙の本』という存在はとっても大切な存在になっていくものとなるんですよね。
…とこれからの時代に求められる力について考えた際、やっぱり私は出来る限り『紙の本』に触れさせていきたいなと感じています。
…と上記諸々の事柄を考え、私はこどもにはできる限り『紙の本』に触れていって欲しいと考えていたりします。
もちろん、先にも書いていますが、どちらにもメリットがあればデメリットもあります。
そして時代の変化により、デジタルに触れる機会も増えていきます。
上記の事項だけでなく、それらを踏まえ、各々にとってバランスよく触れていくことが1番だと私は考えています^^