こどもにパソコン?タブレット?発達特性から考える学び方のヒント

こどもの発達と個性を活かすおうち英語でグローバル子育て、コーチコンサルタントの林智代乃です。

昨今、こども向けの学習アプリやサイトなどもググッと増えてきていることもあり、PCやタブレットを使う子たちが増えてきていると思います。

こどもの学びツールが増えている今、PCとタブレット、どちらを選ぶ?

娘にはタブレットよりもPCメインに使うといった雰囲気を作っています。

…というのも、今の時代に必要なのはただ『楽しく使える』というところだけではないんですよね。

キーワードは、『消費者になるか生産者になる』かというところ。

『与えられたものをこなす』から『自分の思いや考えを表現していく』という時代に移り変わっているからこそ

この視点が大事になってくると考えています。

ではなぜ、『タブレットよりもパソコンをメインにしている』のかといった理由部分を書いていってみたいと思います。

タブレットは、こどもの学習ツールの1つとしては有能

今のタブレットは、パソコン並みのことができるということもあり、こどもにデジタル機器を与えるのであれば『タブレット』という考えの方も少なくないと思います。

学習コンテンツとなるアプリも豊富なので、タブレットの方が色々と使える感じもしますしね!

今のタブレットはパソコン並の事ができるというのもあり、こどもにデジタル機器を与えるのであれば「タブレット」という考えの方も少なくないと思います。

学習コンテンツとなるアプリも豊富なので、タブレットの方が色々と使える感じもしますしね!

そんなタブレットは、本当に感覚的に使えるのがメリット!

これからの時代のことを考えても、この『感覚的に使う』ものは更にどんどん増えていくでしょうから、その当たり前に触れるような感じですしね!

また、『ノートになる』というのもタブレットのメリットとなる部分。

我が家もノートとして使うことが多いです。

最近では、気になる資料や学びツールもプリントアウトすることなく、全てタブレットに取り込み、タブレットに書き込んでいたりしますね!

お財布にも環境にもエコですしね!

…とそんなメリットを活かして我が家もタブレットを使っていますが、それでも『パソコンをメインに使う』ようにしています。

やっぱりパソコンとタブレットは別物で、タブレットは『パソコンの簡易版』なんですよね。

パソコンとタブレットは、やっぱり別物! -タブレットの良さ・パソコンの強み-

タブレットはパソコンと違って『感覚的』に使えるのがポイント。

このポイントが意外と大きんですよね。

どういうことかというと、

タブレットはパソコンの簡易版なだけあり、アプリを通してできる範囲も限られていたり…と『与えられた中のものを感覚的に使う』ツール

なんですよね。

この辺りの違いを簡単にまとめてみたいと思います。

パソコンとタブレットは、やっぱり別物! -タブレットの良さ・パソコンの強み-

タブレットは『見る』『触る』『感覚的に学ぶ』ことに優れている

タブレットの特徴をザッと3つ書いてみたいと思います。

・指での操作で直感的に使える
・アプリを通して学びが視覚的に楽しくなる
・感覚的・反射的な学びとの親和性が高い

…といった特徴があるので、

特に小さな子や感覚刺激を好む子にとっては、入りやすいツール

だったりします。

パソコンは『思考』『整理』『表現』に向いている

では、今度は同じくパソコンの特徴をザッと3つ書いてみたいと思います。

・キーボードやマウス操作で『手を使った思考』が深まる
・複数画面・情報の同時管理ができ、『整理しながら学ぶ』姿勢が育まれやすい
・思考を言語化・構成するプロセスが自然に入る

…といった特徴があるので

自分の考えをアウトプットしたり、作品を作り出したりすることに強いツール

だったりするんですよね。

PCとタブレット、各々の特徴3つ

『消費者』から『生産者』へ -こどものこれからの学びにパソコンが欠かせないと考える理由-

先のポイントを違った角度からまとめてみると、

タブレットは、どちらかというと【与えられた情報を消費する】スタイルに近いもので
パソコンは【自分で考え、情報を生産する】スタイルによっているもの

…といった感じなんですよね。

今のこどもたちが歩んでいく時代では、

自分のアイディアを『表現する力』が求められるようになってくる

んですよね。

今のこどもたちが歩んでいく時代では、自分のアイディアを『表現する力』が求められるようになってくる

おうち英語を通して習得していく英語も、ただただ単語やフレーズを知っていたり話せたりするれば良いものではなく

『自分の言葉で、何をどう伝えるのか』が、より問われるようになっていく

そういった時代なんですよね。

それはまさに、自分が生産者になるということでもあるもの。

だからこそ、

パソコンを使った作業は『受け取って…』の範囲内ではなく、自ら色々といじりながら作り上げていくようなところがあるので『クリエイティブ』『生産者』になれると言える

と思うのです。

脳の発達からみる『ツールの違い』

一見すると似たように見えるタブレットとパソコン。

ですが、使う時に働く『脳の部位』や『伸びていくスキル』には、実は大きな違いがあるんですよね。

どちらが『良い・悪い』ではなく、目の前の我が子の発達や特性に応した使い分けが大切なのです。

タブレットが活性化させる脳の部位
タブレットは、指で操作する直感的な学びが特徴的なツール。
特に、音や動き、色の変化などの刺激に反応するタイプの子には、その特徴を活かしてくれるツールでもあるんですよね。
 
→脳の空間を捉える部位や体と感覚を繋ぐ部位などが活性化しやすく、『体で感じながら学ぶツール』といった感じです。
  
パソコンが活性化させる脳の部位
一方でパソコンは、タイピングや複数ウィンドウの操作を通じて、論理的思考や情報整理の力を引き出してくれるツール。
 
→思考や判断に深く関わる脳の部分が活性化し、それは、『英語のスピーチ』や『エッセイ』などの【自分の言葉で伝える力】を育む力につながっていくものでもあるんですよね。

タブレットとパソコン:脳の発達からみる『ツールの違い』

こどものタイプ別・タブレット/PC活用ヒント

『学びのスタイル』はこどもそれぞれのスタイルがあるもの。

それゆえ、『集中できるツール』も『表現しやすいツール』も一人ひとり違うんですよね。

だからこそ大切なのは、

その子その子に合ったツールを選ぶこと…ではなく、『どちらも活かす』という視点で、その子の力を伸ばすサポートをしていく

…という視点なんですよね。

では、各々どう活かすのか…というと、

・操作が好きな子/反応を楽しむ子
 ┗タブレットが『楽しく学びの入り口』に!
  
・考えること・まとめることが得意な子
 ┗パソコンが『表現の幅』広げのツールに!
  
・おうち英語中の子全般
 ┗リスニングや体感にはタブレット。スピーキングやライティングにはパソコンを使い分けるのがポイント!

…といった感じになります^^

こどものタイプ別・タブレットとPCの活用ヒント

小さな経験値の積み重ねが大きな差になる?

こどもが使う範囲ではタブレットで十分と感じられる場合も多いと思います。

ですが、実際娘がパソコンとタブレットを使っている姿をみても、既にこども期からパソコンに慣れていると良いと感じる部分は正直多々です。

資料作りであったり…
動画作りであったり…

アプリでするそれとはやはり違う作業があるんですよね。

これが今後、結構な差を生んでいくと見ていても感じています。

スマホやタブレット利用により『感覚世代』が増えるからこそ必要な視点

年々世代毎に進化を遂げ、できる範囲が増えているスマートフォンやタブレット。

より感覚的に使えるツールが増えていくからこそ、スマホやタブレットで完結してしまうものがどんどん増えていくでしょう。

そうなっていくとタブレットやスマホだけで十分に感じるようになり、使った事あるツールというものがタブレットやスマホだけの子も増えていくでしょう。

そんな今のこどもたちは

感覚世代

と言えます。

スマホやタブレット利用により『感覚世代』が増えるからこそ必要な視点

…と同時に、『消費者世代(受け取り世代)』とも言えるものになっていくと思います。

消費者世代とあって

消費者の立ち位置の人がどんどん増えていくからこそ、これからの時代は尚『生産者立ち位置』が貴重な存在にもなっていくのでは

と感じます。

そういった事を踏まえても、与えられたもの中を感覚的に使っていくタブレットやスマートフォンと比べ、パソコンには『生み出す』という作業がある為、『生産者の立ち位置』側にくる事ができるツールであると感じます。

学校のプログラミング教育で求められているもの

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、2021年度からは中学校でもプログラミング教育が必修化されますね。

この『プログラミング教育』ですが、ここで求められているものは、

『プログラミング的思考を養うため』のものであり、プログラマーのようにプログラミングをする事が目的ではない

んですね。

ここで求められるもの、そして大事な事は『順序立てて考え試行錯誤し、物事を解決する力』を育んでいく事。

この力は、「受け手」よりも「生産者」の方がより必要とされる力。

プログラミング教育の本来のゴールは、そういった『生産者側思考』を育てていくものなんですよね。

その生産者思考を持ちながら使っていけるのは、やっぱりパソコンだと感じます。

実際、私もPCやタブレットを使う事が多々ありますが、同じツールを使うにしてもやっぱりタブレットは感覚的にラクに使え、PCは「ちょっと面倒くさいな…」と思うほどに色々と作業をする機会がありますからね。

そういった事も考えながら「パソコンかタブレットか」を考えた際、私はパソコン使う機会を選ぶ方が良いなぁ…と思ったりします。
(感覚的な動作はおうちの方のタブレットとかで十分かな…と。)


ざっくりと…ですが、上記のような理由から「タブレットとパソコンどちらか」といったら、パソコンが良いと感じたりします。

もちろん、『生産者的思考』という面であれば、何もパソコンを通してではなく、普段の制作・工作遊びで十分です。

寧ろ、その時間は大切です。

ただ、「いじる」という面から考えると、パソコンは大切だなぁ…と改めて思う次第です^^

特にグローバル時代に活きるバイリンガルを育んでいく子育てをしていく上で、このように視野を広げて考える事って大切ですからね!

発達を活かし個性を伸ばす関わりだけでなく、これからの時代を見据えた関わりなどについても、オンラインカレッジではたっぷりとお伝えしています^^
英語をこどもの個性を活かすツールに!グローバル子育てオンラインカレッジ


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