こどもの学びが広がる地球儀の選び方|覚えるより「知りたくなる余白」を大切に

とても有難い事に、

 

「こんな時、智代乃さんだったらどうされますか?

 

といったご相談をいただくことがあります。

悩まれた時にふと思い出してくださるって、とても嬉しいですし、有難いですね。
ありがとうございます^^

そんなご相談の中で、定期的にいただくもののひとつが【地球儀の選び方】についてです。

 

「お子さんに、どんな地球儀を購入されていますか?」
「地勢図と行政図、どちらが良いですか?」
「タッチペン付きの地球儀の方が、こどもには良いのでしょうか?」

 

…といった、『地球儀選び』についてのご質問を本当によく受け取ることがあります。

 

 

おうち英語やグローバル子育てという視点で見ると、地球儀はとても身近なアイテムのひとつですものね!

この地球儀選びに関してですが、私は、地球儀を『国名などを覚えるための道具』として見ているというよりも、もうちょっと奥の部分に焦点を当てて考えていたりします。

もちろん、地球儀を見ているうちに国名や場所を覚えることはあります。

ただ、私にとってそれは、1番の目的ではなく、探究の中で自然についてくる副産物のようなものなんですよね。

地球儀の購入を考える時期って、割とこどもがまだ小さな頃であることも多いと思うんですね。

その時期に大切にしたいのは、

 

「もっと見たい!」
「これ何?」
「ここはどこ?」
「なんで?」
「分からないけれど、おもしろい!」
「知ったら、もう少し知りたくなった!」

 

といった、もっと手前の部分。

 

地球儀は知識を入れるための道具というより、こどもの中にある『もっと!』という気持ちが動き出す環境の1つ。

 

そう感じているんですね。

だからこそ、私がこどもへの環境作りで心掛けているのは、『あえての一手間・ひと作業を大事にする』という部分だったりします。

故に、地球儀にもその部分を求めて購入しました。

 

【今回のポイント】
・地球儀は、国名や場所を覚えるためだけの道具ではなく、こどもの「もっと知りたい」を引き出す入口になる
・小さな頃に大切にしたいのは、すぐに覚えることよりも、「分からないことを知るって楽しい」という感覚が育つこと
・地勢図と行政図にはそれぞれ良さがあります。我が家では、地球の姿をまるっと感じやすく、調べる余白が残る地勢図タイプを選びました
・おうち英語やグローバル子育ての視点でも、地球儀は「英語や地理を覚えるため」ではなく、世界と自分をつなげる小さな環境のひとつとして考えています

 

 

こどもへの地球儀選びで大切にしたいのは「情報少なめ」という余白

 

今、本当に様々な地球儀が登場していますよね!

例えば、

 

・音声機能付きのタッチペンを使って楽しめる地球儀
・スマートフォンやタブレットと併せ使いができる地球儀
・国旗が描かれている地球儀
・その国の特徴となる動物や民族衣装などの情報が描かれている地球儀

 

などなど!

どれも素敵ですよね!

タッチペンで音声が聞けるものは、音から入りやすい子にとって楽しい入口になると思います^^

また、国旗や動物、民族衣装などが描かれている地球儀は、目に入る情報から興味が広がりやすい子にとって、とても魅力的だと思うんですね。

 

 

なので、情報量の多い地球儀や機能付きの地球儀が良くないということではありません^^

ただ、我が家の場合、私がこどもへの環境作りで心掛けている

 

あえての一手間・一作業を大事にする

 

という部分を、地球儀にも残したいと思っていました。

 

『地球儀』を学びのゴールにするのではなく、
『地球儀』を学びの通過点とし、そこから色々と興味関心を広げていって欲しい。

 

そう思っていたので、地球儀から得られる情報は、あえて少なめのものを選びました。

 

地球儀だけで全部が分かる。
地球儀だけで情報が完結する。
地球儀が全部教えてくれる。

 

それは便利ではあります。

でも、こどもが自分で調べる余白や、地図帳・図鑑・会話へ広がる余白が少なくなることもあるんですよね。

私が大切にしたかったのは、

 

「ここ、どこだろう?」
「この国、聞いたことある」
「地図帳ではどう見えるかな?」
「どんな動物がいるんだろう?」
「どんな言葉を話しているんだろう?」

 

と、地球儀から次の問いが生まれること。

なんだったら、それ以前の「何これ?」みたいなところからでも良いので、【問い】が生まれることをポイントに置いていました。

 

地球儀は、小さなこどもの「もっと」を育てる入口にもなる

 

地球儀を購入しようかなと考える時期は、こどもがまだ小さな頃であることも多いと思います。

その時期のこどもにとって大切なのは、国名をたくさん覚えることや、正確な地理知識を身につけることだけではないんですよね。

むしろ、その手前にある

 

「これ何?」
「ここはどこ?」
「なんでこんな形なの?」
「もう一回見たい」
「もっと知りたい」

 

という気持ちが動き出すこと。

この「もっと」の感覚は、探究心の芽のようなものなんですよね^^

 

 

最初は、ただ回しているだけかもしれない。
色を見ているだけかもしれない。
知っている国を探しているだけかもしれない。

 

でも、その中でふと何かに目が留まり、

「ここって何?」
「この国って聞いたことある」
「これ、前に見た映画の場所?」

なんていった形に、こどもの中で小さなつながりが生まれることがあるんですよね。

その瞬間に、地球儀って、ただの道具ではなく、こどもの興味が外の世界へ伸びていく入口となるツールに変わっているんですよね。

そして、この「分からないことを知るって楽しい」という感覚は、地理だけに限らず、英語・読書・理科・社会・ニュース・海外への関心にもつながっていく根っこの部分。

だからこそ、私は地球儀を「覚えるためのもの」としてよりも、こどもの中の「もっと」が動き出す環境として見ているんですね。

 

こどもへの地球儀、『地勢』『行政図』どちらを選ぶ?

 

地球儀には、大きく分けると【地勢図】と【行政図】のタイプがあります。

 

【地勢図】
→森林や砂漠などを地理的な特徴で色分けしている地球儀。
山の高さなどが色からイメージが付きやすい。

【行政図】
→国や地域など行政区分で色分けしている地球儀。
国の大きさや形がはっきり分かる行政区分ごとに色分けされているもの
 
簡単に整理すると、このような違いがあります。
 
種類 特徴 向いている見方

地勢図

山・海・砂漠・森林など、地形や自然の様子が分かりやすい

地球全体の姿・自然環境・地理的な特徴を感じたい時
行政図 国や地域ごとに色分けされ、国境や国の形が分かりやすい 国名・国境・国の位置関係を見たい時
 

 

どちらが正解ということではないです^^

 

こどもに何を感じて欲しいか。
どんなふうに世界への興味が広がりやすいか。
その子にとって、どちらが見やすいか。

 

そのあたりで選ばれ、考えられると良いのかな…と思います。

先にも書きましたが、こどもへの環境作りで心掛けているのは『あえての一手間・一作業』。

地球儀を見た後に、地図帳であったり資料集的なものや図鑑に広がっていけたら…という考え。

だからこそ私が地球儀に求めたのは、

まるっと地球の姿を感じ取れるもの

 

それだけでした。

地球儀を見て、まずは地球そのものの姿を感じる。
国境や国名は、地図帳や資料集を使って得てくれればよい。

そんな感覚です。

1番、地球のイメージをまるっと出してくれているものだと思ったので、我が家では『地勢図』を選びました。

 

 

因みに、『地勢図』タイプの地球儀はややお高い傾向にあるのですが、とてもものが揃っている画材屋さんのようなところに行くと割とお安く手に入る事があります^^

我が家もそのような場所で購入した為、いわゆる一般的なお値段よりもお安いものを手に入れられました!

どこのものだったのか失念してしまった為、リンクを貼れないのですが(涙)

 

情報が多い地球儀と少ない地球儀、どちらが良い?

 

これも、どちらが正解という話ではないと思っています。

情報が多い地球儀が合う子もいます。

 

音声があると入りやすい子。
クイズ形式になると楽しくなる子。
国旗や動物、名所など、目に入る情報が多い方が興味が広がる子。
「押したら答えが返ってくる」ことで安心して学びに入れる子。

 

そういう子にとっては、タッチペン付きやスマホ連動型の地球儀が、世界への楽しい入口になることもありますよね!

一方で、情報が多すぎると、どこを見ればよいのか分かりにくくなる子もいるんですよね。

 

目に入る情報が多いことで、逆に焦点が定まりにくくなる子。
自分で調べる前に答えが出てしまうことで、「もっと知りたい」の動きが止まりやすい子。
情報を受け取ることはできても、そこから自分で問いを広げる余白が少なくなる子。

 

そういう場合は、あえて情報が少ない地球儀の方が、その子の探究心が動き出しやすいこともあります。

大切なのは、高機能かどうかではなく、
その子の力が回りやすくなるかどうか。

地球儀選びにも、その子らしい学び方が表れるのだと思います。

 

こどもへの地球儀、「情報少なく」「地勢図」にし、実際どうだったのか

 

先日、

 

「今、地球儀にはタッチペンで楽しめるものやタブレットを使って学べるものもあるみたいなのだけれど、そっちの方が良かった?」

 

と試しに聞いてみたんです。

その際、娘から返ってきた答えは、

 

え?!
それだと地図帳とか見たりしなくて良くなっちゃうから、そういうのじゃなくて良かったよ!
地球儀から全てを教えてもらう感じじゃなかったから良かった!

 

とのこと。

この言葉を聞いた時、我が家で大切にしてきたことは、娘の中ではちゃんと意味のある形で残っていたのだなと感じました。

確かに、地球儀にある情報が少ないからこそ、自然と他のものに手を広げる時間があったんですよね。

 

地図帳を見る。
図鑑を開く。
資料集を見る。
ニュースで聞いた国を探す。
映画や音楽に出てきた場所とつなげる。
ついでに周辺の国や地形も見る。

 

そうした積み重ねの中で、『地図帳を見ることに抵抗なく、楽しんでいる』タイプになっていったように感じています^^

 

 

地図帳や資料となる本を見開く事で『ついで情報』も得られちゃいますしね!

そして、情報が少ないからこそ『何か気になる事があれば、調べる』という習慣化にも自然となったので、結果これで良かったと感じています^^

もちろん、地球儀を置いたからすぐにそうなったわけではないです。

でも、日常の中で
「気になる」
「調べる」
「つながる」
という動きが少しずつ積み重なっていったことは、大きかったように思います。

 

図鑑はこどもに使わせるというよりは、なんとなく…

 

今、地図帳等を開いて情報を得ることに抵抗なく付き合えていますが、今まで『調べさせる』や本を『開かせる』ということは、ほとんどしてきませんでした。

こどもが興味を持った内容とリンクしそうな情報が地図帳等にあれば、

 

「そういえば……」
「あ!それについてここに載ってた気がするよー!」
「え?何それ!そのことについてママも調べてみたい!」
「この国ってどこにあるんだろうね」

 

といった感じに、さり気なく開くような事を積み重ねただけ。

自発的に地図帳等に触れていって欲しいからこそ、『〜させる』という形で与えるのではなく、「何か気になった事やリンクする事があったら開く」という行動の『当たり前化』を狙っていった感じですね!

おうちの人が当たり前のようにしていることは、こどもにとっても『当たり前なもの』となりやすいですからね!

そして『当たり前化』を狙って関わるから、それが「当たり前のように…」という『自発的な行動』に結びつく訳です^^

もちろん、当たり前化から自発的へのフェーズに移るまでは時間を要しましたよ^^

ですが、子育ては全般的に『急がば回れ』ですから、それでいいのです^^

むしろ、それがいいのです^^

すぐに結果を求めるより、こどもの中で「気になる」「知りたい」「つながった」が少しずつ積み重なっていくこと。

その方が、長い目で見た時に、その子の学びを支えてくれる土台になっていくように感じています。

 

地球儀は、おうち英語やグローバル子育てにもつながる

 

おうち英語というと、英語の絵本、音源、動画、語りかけ、英会話などに目が向きやすいかもしれません。

でも、私はおうち英語を「英語を覚えるための取り組み」としてだけ捉えていません。

英語は、世界とつながるためのひとつのピース。

その意味では、地球儀もまた、英語そのものを教える道具ではないけれど、英語と世界をつなげる小さな環境のひとつになるんですよね。

英語の歌に出てきた国。
映画の舞台になった場所。
絵本の作者が住んでいる国。
ニュースで聞いた地域。
海外のこどもたちが暮らしている場所。

そうしたものを地球儀で見ていくと、英語はただの教科やスキルではなく、世界の誰かやどこかとつながるものとして感じやすくなります。

海外に行くことが良い、英語ができることが良い、という話ではないんですよね。

こどもが、自分の暮らしている場所の外側にも世界があることを感じる。
そして、その世界と自分がどこかでつながっていると感じる。

その感覚があると、学びの入り方も少し変わってくるように思います。

地球儀は、そのきっかけをつくってくれるもののひとつです。

 

こどものタイプによって、地球儀の合い方は変わる

 

地球儀選びは、「これが一番おすすめです」と一つに決めるよりも、こどもの見方や興味の広がり方に合わせて考える方がしっくりくることがあります。

たとえば、全体像をつかむのが好きな子は、地球の姿をまるっと感じられる地勢図タイプと相性が良いかもしれません。

国名や国旗、首都など、はっきりした情報を集めるのが好きな子は、行政図タイプや情報量の多い地球儀が楽しいかもしれません。

音声やクイズがあると動き出しやすい子は、タッチペン付きの地球儀が入口になることもあります。

反対に、情報が多すぎると疲れやすい子や、目に入るものが多いと焦点が定まりにくい子は、シンプルな地球儀の方が落ち着いて見られることもあるんですよね。

また、こどもの中には、地球儀そのものよりも、そこから広がる物語や文化、食べ物、音楽、生き物、歴史に興味を持つ子もいます。

そういう子にとっては、地球儀は『地理の道具』というより、世界と自分の興味をつなぐ入口になります。

大切なのは、地球儀を使っているかどうかだけを見ることではなく、その子が何に反応しているのかを見ること。

「国名を覚えたか」ではなく、「何に目を留めたか」「何をもっと知りたがったか」「どんなものとつなげて考えたか」。

そこに、その子らしい学び方のヒントが見えてくることがあります。

 

地球儀は、世界を覚える道具ではなく、世界とつながる入口

 

地球儀を置いたからといって、すぐに地理が得意になるわけではないです^^

地球儀を買ったからといって、すぐにこどもが世界に興味を持つとも限らないです。

でも、日常の中でふと地球儀を回したり、ニュースに出てきた国を探したり、歌や映画や本に出てきた場所を見つけたりする中で、こどもの中に少しずつ『世界と自分はつながっている』という感覚が育っていくことがあります。

そして、その小さな「もっと知りたい」は、地理だけに留まらないんですよね。

自分で調べる力。
情報と情報をつなげる力。
知ったことを誰かに話したくなる表現の力。
世界の出来事を、自分とは関係のない遠い話で終わらせない感覚。

そうした力の土台にもなっていくと思っています。

おうち英語も、海外教育も、グローバル子育ても、根っこにあるのは『世界を身近に感じること』だと感じています。

知識や英語を覚えるために地球儀を置くのではなく、こどもの興味が世界へ広がる小さな入口として、地球儀がある。

そう考えると、地球儀選びも少しやさしく、そして楽しく見えてくるのではないかな…と思います。

購入を考える時は、『どこに焦点を置くのか』。

これはポイントの1つかなと考えています。

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