5月が近づくと、おうちでも取り入れやすい季節の遊びとして、こいのぼり製作が気になる方も多いと思います^^
我が家も、年中さん(4歳8ヶ月)の娘と【鯉のぼり制作】を楽しみました!
要素として楽しんだのは、以前こどもと楽しんだ『クロマトグラフィー』を使って^^
ただ『作る』だけではなく、
・前に楽しんだ体験を別の形で活かす
・色の変化を観察する
・条件の中で考える
・自分なりの形にしていく
そんな時間にもつながった製作遊びの時間でした。
季節の製作というと、「上手に作れるか」に目が向きやすいこともありますが、実は大事なのは、その子がどこから入りやすいかだったりします。
工作として入りやすい子もいれば
実験のような変化があると夢中になりやすい子もいる。
自由に作るより、少し条件がある方が考えやすい子もいます。
そんな視点も合わせて、今回書いていってみようと思います^^
・4歳前後のこどもと楽しみやすい、こいのぼり製作
・コーヒーフィルターと水性ペンがあれば始めやすく、準備もシンプル!
・『作ること』だけでなく、色の変化に気づく、前の体験とつなげる・条件の中で考える時間にもつながる
・手先の器用さだけでなく、その子らしい入り方を見つけやすい活動
- 1 4歳前後のこどもに、こいのぼり製作がおもしろくなりやすい理由
- 2 今回使ったのは、クロマトグラフィーを活かしたこいのぼり製作
- 3 『前にやったこと』を別の形で活かすと、学びは深まりやすい
- 4 以前遊んだものを違う形で活かすことは、『応用力』の土台にもなる
- 5 「こいのぼり」というテーマがあるからこそ、想像力・創造力・発想力も動きやすい
- 6 自由に広がる子もいれば、『条件』があることで考えやすくなる子もいる
- 7 セロテープ・のり・ハサミも、ただの作業ではない
- 8 この遊びが『作って終わり』ではない理由
- 9 こいのぼり製作で用意するもの
- 10 こういった子は、こんな風に変えてもOK!
- 11 親子でこんな声かけもおすすめ
- 12 こいのぼり製作は、季節を味わうだけでなく、『その子の入り方』が見える時間にもなる。
4歳前後のこどもに、こいのぼり製作がおもしろくなりやすい理由
年中さんの頃のこどもは、ただ作るだけではなく、
・何かと何かをつなげる
・「こうしたらどうなるかな?」と試す
・自分なりの形に置き換える
…といったことが、少しずつ遊びの中に出やすくなってくる時。
今回も、先ずは恒例の『きせつの図鑑』や英語版:『和の行事えほん』を見ながら、行事の知識を深めたり、気付いた事をや発見などを伝え合ったり…をしました^^
その上で製作に入ると、こどもの中でも『ただ作る』ではなく、意味のある遊びとして繋がりやすくなるんですよね。
今回使ったのは、クロマトグラフィーを活かしたこいのぼり製作
今回のこいのぼり製作では、以前楽しんだクロマトグラフィーを使ってみました。
コーヒーフィルターに水性ペンで色をつけ、水を使ってにじませる。
クロマトグラフィー体験2回目の今回は、単色だけでなく色を混ぜたものにも挑戦!
「わぁー!赤い感じの色が上がってくるのが早いねー!」と娘もまた発見があり大興奮!笑

こういう時間って、ただ『きれい』で終わらず、【見て、気づいて、ことばにする】流れが自然に生まれやすいんですよね。
さて今回は、このクロマトグラフィーは『鯉のぼりの鱗部分』として使うことにしました^^
『前にやったこと』を別の形で活かすと、学びは深まりやすい
今回のおもしろ部分は、単にクロマトグラフィーをもう一度やったのではなく、『以前の体験を別の形で活かした』こと。
娘には、
…と問いかけてみたんですね。
こうした問いが入ると、こどもはただ手を動かすのではなく、
・今回のテーマと結びつける
・どう活かせるか考える
…という流れに入りやすくなります。
ただ「前にもやったね!」で終わらせるのではなく、以前の体験と今の活動をこどもの中で結びつけていく力が動く。
言い換えるとこれって、【情報のリンク力】のようなもの。
点だった体験が、少しずつ線になっていく感覚ですね!
こうした積み重ねは、その場の遊びだけで終わらず、後から学びの中でも『これ、前にも似たことがあったな』とつながっていく土台になりやすいんですよね。
以前遊んだものを違う形で活かすことは、『応用力』の土台にもなる
さて、娘にどう今回のクロマトグラフィーをこいのぼり製作で活かすのか尋ねたところ、「うろこ部分として使う!」とのこと。
…ということで、こいのぼりのうろこ部分として活かしました。
ここもポイント部分!
一度やったことを、同じ形で繰り返すのではなく、別の場面・別テーマの中で使ってみる。
これって、まさに【応用の入口】なんですよね。

もちろん、4歳のこどもに『応用力を育てよう!』と構える必要はないです^^
ただ、遊びの中で自然に
・今回のテーマに合わせて置き換え
・新しい形で使ってみる
という流れがある、応用力の土台は育ちやすくなるんですよね。
『知っている』で終わらず、『使える形にしていく』経験になるからですね!
こういうところも、季節の製作が面白いところだなと感じます。
「こいのぼり」というテーマがあるからこそ、想像力・創造力・発想力も動きやすい
うろこ部分を乾かしている間、鯉のぼりの本体の準備!
こちらからは画用紙をそのままの形で渡し
・うろこの大きさに合う体の大きさはどれくらいかな?
・どんな形にしたら、こいのぼりらしくなるかな?
と一緒に考えながら進めました。
この時のおもしろポイントは、ただ「好きに作っていいよ!」ではなく、『こいのぼり』というテーマがあることなんですよね^^
テーマがあることで、
・どんな形が合いそうか
・どうしたら今ある素材を活かせるか
を考える必要が出てきます。
こうした時間は、その子なりの【想像力】を使い、イメージを形にしていく【創造力】につながり、さらに「こうしてみようかな」と考える【発想力】も動きやすくなるんですよね。
自由に広がる子もいれば、『条件』があることで考えやすくなる子もいる
ここでひとつおもしろいのが、製作の入り方は、こどもによってかなり違うというところ。
今回のように、『うろこを活かす』という土台があると、そこから考えやすくなる子もいます。
一見、自由な方がやりやすそうに見えるものですが、実はこどもによっては、自由度が高すぎると逆に動きにくくなることもあるんですよね。
頭の中で全体像を作るのがまだ難しい
選択肢が多いと止まりやすい
そんな子にとっては、『このうろこを使う』『この大きさを活かす』という土台がある方が、考え易いことも多いのです。

一方で、最初から自由に発想を広げながら、そこから自分なりの形を作っていける子もいます。
そういう子にとっては、自由さそのものが思考の動きやすさにつながっていることもあるのです。
つまり大切なのは、『自由が良い』『条件がある方が良い』と決めることではなく、『その子がどんな入り方だと考え易いのか』を見ていくことなんですね。
同じ製作でも、『自由から広がる子』もいれば、『少し条件があることで動きやすくなる子』もいる。
その入り方の違いにも、その子らしさがよく表れるんですよね。
そしてこれは、実は製作の場面だけのお話でもないんですよね。
学習の場面でも、自由な中で考えを広げ易い子もいれば、ある程度の枠や手がかりがあることで、思考が立ちやすくなる子もいるのです。
セロテープ・のり・ハサミも、ただの作業ではない
セロテープを使ったり…、糊を使ったり…、ハサミを使ったり…とフルコース状態だった今回の製作あそび。
この並びをみると、『手先の練習』という印象が強い並びですが、実際にはそれだけではないんですよね^^
たとえばセロテープなら…
・長すぎると扱いづらいことを体感する
・ちょうどよさを探る
という【加減や予測の力】を使っているんですよね^^
糊を使った作業も同じで
・どれくらい
・つけ過ぎるとどうなるか
を感覚と一緒に学んでいけるんですよね。
ハサミについても、もちろん手先の使い方はありますが、それだけでなく
・手元を調整する
・どこまで切るかを考える
といった、【目と手をつなぐ働き】や、ちょっとした見通しも使うんですよね。

なので、製作の場面で見えているものは、『器用/不器用』だけではないんですよね。
そこに負荷が出ているのが
・切ることそのものなのか
・工程が多いことなのか
・先が見えないことなのか
・感覚的な苦手さなのか
このあたりは、実際にはこどもによってかなり違います。
この遊びが『作って終わり』ではない理由
今回のこいのぼり製作がよかったのは、完成したからというより、そこに至るまでにいろいろな力が自然に動いていたこと。
たとえば…で見ていきますね。
1, 色の変化に気づく
『同じ赤だと思ったのに違う色が出てきた』
そんな驚きは、観察する力の入り口になります。
2. 前の体験と今回をつなげる
以前のクロマトグラフィーにもう一度触れ、今の製作につなげていくことは、情報のリンク力を育てていく時間にもなります。
3. 以前の遊びを別の形で活かす
前に楽しんだものを、今回はこいのぼりのうろことして使っていくことは、応用力の土台にもなっていきます。
4. テーマの中で考えて形にする
「こいのぼり」というテーマがあるからこそ、想像力・創造力・発想力も刺激されやすくなります。
こうしたことは、すぐに目に見える『成果』としては出にくいかもしれません。
でも、こういう積み重ねが、あとから学びやことばの土台になっていくことも多いんですよね。
こいのぼり製作で用意するもの
今回のクロマトグラフィーで使った主な材料は、つぎの2つです^^
・水性ペン
必要に応じて、
・コップ
・画用紙
・糊
・セロテープ
・ハサミ
などがあると進めやすいですね!
コーヒーフィルターと水性ペンは100円ショップでも揃いやすいので、思い立った時に準備しやすいのも嬉しいところですよね!
こういった子は、こんな風に変えてもOK!
製作は全部そのままやらなくても大丈夫なもの。
むしろ、その子に合わせて少し変えた方が、グッと入りやすくなることもあるんですよね^^
ハサミが負担になり易い子
体の形は大人がある程度、作っておいて、『貼る』『選ぶ』工程をメインにしてもOK!
ベタベタした感触が苦手な子
糊ではなくて、両面テープやシールで代用しても十分に楽しめますし、それらだから得られる効果もしっかりあるので大丈夫!
見通しがある方が安心しやすい子
完成イメージを先に見せたり、「今日はここまで」と工程を区切ると入りやすこともあります^^
自由すぎると止まりやすい子
「この色を1つ使ってみようか」
「このうろこを活かすとしたら、どうする?」
…など、問いや条件を少しだけ置いてあげると考えやすくなります^^
ここでも大切なのは、出来るようにさせることより、その子が入りやすい条件を見つけることです。
親子でこんな声かけもおすすめ
製作の途中で、こんな風に声をかけてみるのもおすすめです^^
思っていた色と違ったところ、あった? → 予想と実際を比べる力につながりやすい
前にやった時と、今回で違うところはある? → 以前の体験と今をつなげる力・情報リンク力につながりやすい
このうろこを使うなら、体はどれくらいが良さそう? → バランスを考える力・調整する力につながりやすい
もう1回作るなら、次は何を変えてみたい? → 振り返る力や工夫を考える力につながりやすい
正解を聞くというより、【気づいたことや考えたことを外に出すような問い】ですね!
こういうやりとりが入ると、製作が『やって終わり!』ではなく、その子の感じ方や考え方が見えてくる時間にもなります^^
こいのぼり製作は、季節を味わうだけでなく、『その子の入り方』が見える時間にもなる。
こいのぼり製作というと、季節を楽しむ活動のひとつとして取り入れやすいですよね。
でも実際には、
・形作ることが楽しい子
・条件ある方が考えやすい子
・ことばで説明しながら進めたい子
など、いろいろな『らしさ』が出やすい時間でもあります。
同じ4歳前後でも、
どこで止まりやすいか
どんな声かけで動きやすくなるか
は、本当にそれぞれです。
だからこそ、季節の製作って、上手に作れたかどうかだけで終わらせるには、ちょっともったいないんですよね^^